人生の選択や目標に迷っているあなたへ ー映画化作品作家と、「障害」について考え、一歩を踏み出そう!ー

 開催日: 2018年4月14日(土) 14:00~16:30

人生の選択や目標に迷っているあなたへ ー映画化作品作家と、「障害」について考え、一歩を踏み出そう!ー
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イベント内容

行動できないのは、何が理由なんだろう?
実は、それって贅沢な悩みなのかもしれません。

今回は、盲目の方のスポーツである、ブラインドサッカー日本代表選手に密着取材した作家の平山譲さんに「目が見えなくなった人が、どんな思いを持って夢を追いかけているのか」についてお話いただきます。

  • 人生について悩んでいる
  • 本や映画など、メディアに興味がある
  • 東京オリンピックパラリンピックに向けて何か考えたい

そんな人におすすめのセミナーです。一歩を踏み出すきっかけにしてみませんか?

講演講師 平山譲ひらやまゆずるさん

作家
平山譲

1968年東京生まれ。ノンフィクション作家。
編集者として出版社勤務ののち著述に専念。
以降雑誌や新聞で作品を多数発表し続け、2006年には阪神淡路大震災から復興した街の人々を題材にした『ありがとう』(講談社)が東映にて映画化され全国ロードショー。
2008年にはリストラされた社会人バスケット選手たちの再起を描いた『ファイブ』(幻冬舎)がNHKにて新春ドラマとして放映される。
近著に、『片翼チャンピオン』(講談社)、『灰とダイヤモンド』(PHP研究所)など。
2018年、両眼を失明した若者がブラインドサッカーで生きがいを取り戻す姿を描いた、『サッカーボールの音が聞こえる』(新潮社)が、2019年公開の映画化に向けて始動。

講座名
人生の選択や目標に迷っているあなたへ ー映画化作品作家と、「障害」について考え、一歩を踏み出そう!ー
講演講師
作家
平山譲さん
対象
モチベーションアカデミア渋谷校・自由が丘校・下北沢校の塾生 ※塾生のご友人、保護者様も参加することができます。
開催日時・期間
2018年4月14日(土) 14:00~16:30
開催場所
モチベーションアカデミア渋谷校
定員
30名

開催レポート

今回お越しいただいたのは、ノンフィクション作家の平山譲さんと、平山さんの著書「サッカーボールの音が聞こえる」のモデルとなった石井宏幸さんです。
ご講演は、平山さんの中高時代のお話に始まり、ブラインドサッカープレイヤーの石井さんと平山さんの対談、ブラインド体験、グループディスカッションと盛りだくさんの内容で、いつも以上に満足度の高いモチゼミとなりました!

☆「なぜ、勉強するのか」

皆さんも、一度はこのように思ったことがあるのではないでしょうか。
でも、疑問に思うだけでなく、それについて真剣に考えたことはありますか?
該当者はかなり少ないのではないでしょうか。
今回の講演では0人でした。

また、何のために勉強するのか、と聞かれたとき、大多数がテストの点を上げるため、偏差値の高い大学に行くため、と回答しました。
でも、これはあまりにも短期的で、例えばテストが終わったら、大学に受かったら、それで勉強の意味はなくなってしまうのでしょうか...?

いや、そうではないはずです。

平山さんは

  • 4,5年先の未来を見据えること
  • 自分が何をしたいのか、何が好きなのかを突き詰めて行くことで、「勉強しなきゃ」から「勉強したい」にかわり、人一倍のパワーで目標に臨めるはずだ

と教えてくださいました。

中学生の時に病気を患い、勉強を思うようにできなかった平山さんだからこそ勉強をする意味を本気で考えてほしい、という言葉が胸に刺さりました。

☆サッカーボールの音が聞こえる

ノンフィクション作家として取材で飛び回っていたある日、平山さんはブラインドサッカーと出会います。

ところで、皆さんはブラインドサッカーをご存知ですか?
ブラインドサッカーとは、視覚障害者のために作られたサッカーです。
ルールはフットサルとほぼ同じですが、4人のフィールドプレーヤー全員がアイマスクを着用し、情報の8割を得ているという視覚を断った状態でプレーします。
その代わりに、鈴の入ったボールを使います。
プレーヤーは見えない状態の中、ボールの音と目の見えるガイド、キーパー、監督の声だけを頼りにボールを追いかけ、ゴールめがけて走るのです。
個人の技術のみならず、コミュニケーションがより重要なスポーツとなっています。

ブラインドサッカーに限らずですが、障がいを持った人たちが夢を追いかけているのを見ると、感動するだけでなく「自分も頑張ろう!」と奮い立たされますよね。
平山さんもそう感じた一人で、ブラインドサッカーと出会って10代の異聞はなんてちっぽけなことで悩んだんだ、と思い知らされたそうです。

こうして取材を重ね、完成した書籍「サッカーボールの音が聞こえる」。
そのモデルとなったプレーヤー、石井さんにもお越しいただきお話を伺うことができました。

☆ブラインドサッカーが、一人の命を救った

石井さんは小学1年生でサッカーを始め、ボールを蹴ることに夢中だったそうです。
そんな少年が白内障を患い右目の視力を失ったのは19歳の時。さらに28歳の時には緑内障で左目の視力も失い、全盲になったのだといいます。

その時のショックと言ったら......
私たちには計り知れぬものがあったことでしょう。
サッカーを続けることはもちろん、生きることも絶望的に思えたのだとか。
でも、それよりも印象的なのは「死ぬことすらできなくなったんじゃないか?と思った」という言葉。
「庭で迷子になったくらいですから」

そんな石井さんに転機が訪れます。
インターネットで見つけたブラインドサッカーとの出会いです。
当時はまだブラインドサッカーが普及していませんでしたから、「これでサッカーができる!」と知ったときの石井さんの喜びもまた計り知れぬものがあったことでしょう。

そこから日本代表となり、日本視覚障害者サッカー協会(現・日本ブラインドサッカー協会)の初代理事に就任するなど、その勢いには目を見張るものがあります。
これらはもちろん安易な気持ちでなされる技ではありません。
「サッカーが好き」という情熱や「"みんな"がサッカーを楽しめる場を作りたい」という熱い想いが、彼を動かし今に至るのでしょう。

石井さんもおっしゃっていましたが、部活等を通じて「練習するのは当たり前、好きなことだから辛くない」という経験がある方も多いのではないでしょうか。

それだけ、「好き」のエネルギーは大きいのです。

☆若者は若者らしく、生きろ。

「若者ってなんだろね?」
講演の終盤、平山さんは私たちに問いかけました。

突然で自分の中で答えを整理することはできませんでしたが、「若者は物事に対してやりたいかやりたくないかの軸で判断する人。できるかできないかの軸で考える人は老人だよ。」とおっしゃって、なるほど...と感嘆してしまいました。

他にもお二人から熱いメッセージをたくさんいただいたので、なるべくそのままみなさんにお伝えしたいと思います!

  • 10代なんて人生まだ始まってないぞ!
    好きなことすればいい!好きなこと探せばいい!
  • 社会との繋がり、人とのつながりを考えよう!将来有益だから。
    感謝も忘れずに。視野を少し広げてみることだね。そうすれば明るく健全な社会が待っているはずだ。
  • 好きなこと、得意なことを社会と繋げると、前進力、広がりが大きくなる
  • 強いパッションがエンジンになる。
    何事においても興味を持つことが大事。人に対しての感受性を高めよう。そうすると物事が前に進む
  • 趣味が辛いことから救ってくれることもある。
    好きなことに対して頑張っている人はかっこいい
  • 勉強のことばかり考えないで!社会に出てから勉強ばかりしてきたことに後悔するぞ。
    好きなことみつけよう!
  • 失敗を恐れない!まずはやってみる

「若者であること」の大切さ、わかっていただけましたでしょうか。
でも、やりたいことってどうやって見つかるんだ?と思っている人も少なくないのでは。

「見つからなければ好きなことはないのが自分。それなら徹底的にあがいて、感情、思考を一つひとつ、つまびらかにしていこう」
これが平山さんの答えです。

今回は、視覚障害を持った方の生の声を聞くことができただけでなく、みんなで目隠しをしてゲームのようなことをしたりグループディスカッションをしたりと体験型の貴重な回となりました!

参加した生徒からは

  • 「講演を聞いて、今の自分がどれだけ幸せなのかということや、世の中には自分より生きるのが大変な人がたくさんいることを改めて知ることができた」
  • 「自分がしていることに対してなぜそれをするのかを考えるのが大切だとわかった」

などの声をいただいております。

さて、2020年には、東京オリンピック・パラリンピックが開かれ、障がい者に対して何ができるのか、より一層私たち一人ひとりが考える必要があります。
例えば、盲目の方には、肩を貸して誘導してあげられると良いのですが、それが難しくても信号で「青ですよ」と声をかけるくらいならできるのではないでしょうか。
皆さんも自分に何ができるか考えてみてくださいね!