ヒップホップって何だろう? ~全ての中高生に捧げるダンス談義~
モチゼミ 開催日: 2019年7月14日(日) 10:00~12:00(開場:9:45)
イベント内容
ヒップホップを知らずにいるのか
ヒップホップとは定義をするのが最も難しいジャンルである。
-『Dews』より一部引用 -
ダンスを知れば、世界が広がる。
- 今に満足しているか?
- 毎日に刺激が欲しいか?
- 夏休み充実したいか?
- 君の生きる世界は狭いか?
森中さんの経験
自分のやりたいことを突き通して全て真似して独学で学んだ結果、好きなダンスで成功することができた。
4つのこだわりとルールについて
- 忙しくても毎日好きなことに触れる
- 面白くなければ面白いものを作れば良い
- 答えがなければ別の喩えから見つける
- メッセージであり続ける
自分の美学に従って生きる
そんなHiphopな人生を歩んでほしい
満足度4.8! 受講者の声
たくさん聞けたダンスの話などを武器にAOで合格したいです。
今回学んだことを生かしてAOに役立たせるとともに、将来につなげたいです。
知らない世界を知れた
他の人を支えるようなこともしてみたい。
講師 森中翔吾 さん
私学教員/イベント企画/ライター/シェアハウス運営etc.. 中学時代にストリートダンスをはじめ、東海地方のダンスバトルや名古屋のダンスコンテストでの優勝経験などの実績も残しており、現在は日本一のダンスニュースサイトDewsなどでダンスに関する記事の執筆も行う。
現在は独自のメディアリテラシー教育やプログラミング教育の実践を行ったり、アイドル論や若者文化論やオタク論、ビジネス心理学をもとに発達心理学や認知心理学のワークショップを追究しながら、認知構造から社会を変えるための力を身につけ、ソーシャルセンスを磨くための教育サービスを開発中。
- 講座名
- ヒップホップって何だろう? ~全ての中高生に捧げるダンス談義~
- 講師
- 私学教員/イベント企画/ライター/シェアハウス運営etc..
森中翔吾さん - 開催日時・期間
- 2019年7月14日(日) 10:00~12:00(開場:9:45)
開催レポート
今回のお話は生徒の自己紹介からスタートしました。
「まずは自己紹介をしていきましょう!名前と学年、今日の授業に期待すること、そしてHiohopと聞いて連想することを教えてください。」
「ヒップホップと聞いて連想するもの...?」
なんとなく知っている気がするものの、うまく話せない。そんな反応の生徒たち。
「うーん...Yo チェケラ!って感じですかね?(笑)」
頑張ってひねり出した生徒の発言に対して
「そんな答えを待っていたよ(笑)」という優しい森中さん。
最後に一言、期待を高めてくれました。
「今日の話を聞けば必修になるダンスの授業の理解が進むかもね」
森中さんの自己紹介
「まず僕が大切にしている4つのこだわりとルールについてお伝えします。」
次に森中さんの自己紹介が始まりました。
「まあ日本一ストリートダンスを楽しんでいるおじさんだと思ってください(笑)」
次にHiphopの文化やスラングについて簡単に教えていただきました。
「例えば、みんなが使う『Disる』って言葉はラップのdis(disrespect)から来てるんだよ。」
これには生徒たちも「へぇー!」と初耳のようでした。
Hiphopはアウトサイダーと共に
Hiphopの始まりはUSAでした。
「アメリカで差別されていた黒人たちは稼げず勉強もできないからギャングとなって強盗や殺人を始め、抗争なども勃発してしまった。」
森中さんは問いかけます。
「Hiphopのファッションのイメージであるダボダボの服やデニム、ショートパンツはなぜその服装なのでしょうか?」
それは貧困文化とHiphopが関係していることが背景にあります。
つまりお金がないため服をなるべく長く着れるような工夫が必要でした。
例えば、激しく動いても破れにくい頑丈なデニム。
さらに履けなくなれば一つのデニムパンツを細分化して何枚ものショートパンツを作ります。
そして、成長してもずっと着られるようにするため大きな服を着ていました。
このように貧困がHiphopのファッションに影響を及ぼしていると言えます。
「貧困状態だと人は争いや犯罪を犯す。しかし、同じ黒人であるブラザー同士で争うのは馬鹿げているため、暴力などではなく、すでにあった文化やアートを取り入れてどちらがよりリスペクトに値するかをバトルすることにした。それがHiphopです。」
明日から音楽が6倍楽しくなるHiphop講座
Hiphopの4つのジャンルについて、そして文化やルールについてわかりやすく説明してくださいました。
森中さんは言いました。
「スキルではなく美学を戦わせるのがHIphopのスタイル。オリジナルであることが必須。人のものをそのまま真似することをbite(噛む)といい、オリジナリティの欠如をDisる言葉となっている。」
ワーク「オリジナルRAPを作ってみよう!」
森中さんの提案で生徒全員がHiphopを体感するワークが始まりました。
韻ノートを用いて、頭を首を捻りながらオリジナルRAPを作る生徒たち。
「難しい...でも面白い...!」その目は真剣そのものでした。
森中さんの歴史について
小さい時からオタク気質があったと語る森中さん。
中学時代のあだ名は雑学王だったようです。
「中学時代は関係のない雑学を授業で語っては怒られていました(笑)」
ダンスとの出会いは中学時代。
デビューしたてのDA PUMPに衝撃を受けて真似をし始めました。
興味を持ち始めたらとことんやるのが森中さん。
「必ず毎日1時間は踊るかダンスをしていました。全て独学です。」
大学は三重県の国立大へ進学。
九州を出たい!ネットについて学びたい!
また、「偏差値が高い大学に行った方が面白い友達ができやすいよ」という当時の教師の言葉も刺さったようです。
大学時代はダンスに明け暮れていました。
「やばいことがしたい!」と地元で大きなダンス大会を企画。
名古屋や大阪のダンスイベントで大御所ダンサーをスカウトしていたそうです。
「人は3つ共通点があれば仲良くなれる」
さらには三重県で一番大きな祭りで5000人規模のイベントを主催するなど、
ダンスを通じて輝かしい大学生活を送っていました。
しかし、そんな森中さんにも挫折が訪れました。
大好きな祖母が亡くなり、彼女に振られ、イベントを失敗して借金。かつてない挫折の中で自分の空っぽさに気づいたと言います。
「ダンスだけをやってきてそれなりに成功したけど、お金を稼げないことがわかった。もっと本を読んで意識を変えなければならない」
そこで森中さんは年間60冊もの本を読み意識改革を始めました。
次に就職後に始めたのは"家をメディア"にすること。
「情報を効率的に集めるには情報をまず発信すること。そして人が集まる場所を作ること。シェアハウスをすれば人が集まってきて情報も楽に集まるではないか。」
今ではダンスやアイドルに関するデータベースを作って本当に必要な人が救われるサービスを作っているようです。
森中さんは言いました。
「なりたい仕事に就くのではない。やりたいと思える仕事を作ろう。やりたいと思える仕事を作る大人が2割いれば日本の系勢はよくなる。」
そして、森中さんは最後にこう締めました。
つまり、美学に従って生きるHiphopな生き方、そして自らHiphopな生き方を作り出していく勇気を持って生きることこそが、森中さんが生徒に伝えたかった生き方だと思います。
新しいことに挑戦することを躊躇する生徒が多い中で、自らのやりたいことに忠実に生きることを後押しになる貴重な機会だったのではないでしょうか。
今回は、生徒たちの新しい世界が広がるような刺激的なモチベーションゼミでした。
お忙しい中お越しいただきありがとうございました!
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受験に合格する上で必要な知識・解答力だけでなく、自立力・主体性・やる気までを指導範囲としています。
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授業では、本質を問う訓練をくり返し、基礎知識と応用力を身につけ、教わったことを「自分で使いこなす」という勉強の仕方を学びます。
結果として、学生生活における勉強や受験だけにとどまらず、自ら抱いた夢に向かって、計画的に、積極的に挑み続ける力が身につきます。
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