英語のニガテを克服する3つのポイント(3)
みなさん、こんにちは。
モチベーションアカデミア副代表の横山です。
前回は、英語のニガテを克服するポイントの2つ目として、苦手とする人の多い「長文読解問題」の具体的な対策法について、詳しくご紹介しました。
今回のメルマガは、「英語の苦手を克服するポイント」の最終回、
「リスニング」の対策法についてご紹介したいと思います。
今年度から実施される「共通テスト」では、これまでのセンター試験とは異なり、
「リーディング」と「リスニング」の得点比率が1:1(どちらも100点)となります。
そのため、これまで以上にリスニングの実力が大きく問われることになるのです。
とはいえ、普段の勉強の中ではなかなか対策しづらいリスニング。
いったいどのように対策を行なっていけば良いのでしょうか。
そのカギは、全部で3つあります。
(1)ディクテーション ー「音」と「英文」を結び付ける
リスニング対策の1つ目のカギは、「音」と「英文」が自分の中で結び付けられるようになることです。
リスニングが苦手な人の特徴としては、英語の「音」に慣れていないということがよくあります。
英語の初学者向けの教材などでは、英単語や英文の発音をカタカナ語で表してくれていることがありますが、
それでもやはり、カタカナ語の日本語的発音と英語の実際の発音には大きな違いがあります。
英語を耳で聞いて理解するようになるためには、聞こえてくる「音」と「英文」が自然と結び付けられるようになる練習を積み重ねることが、大切になるのです。
その練習法としてオススメなのは、「ディクテーション」と呼ばれるものです。
ディクテーションとは、要は「聞き取り→書き取り練習」のことで、
音声として聞こえてくる英語をそのまま書き取るという練習法を指します。
具体的には、「リスニング対策」として売られている市販のCD付き問題集など、
自分の今の英語レベル(語彙・文法のレベル)に合った音声教材を用意した上で、
次のような手順で取り組んでみると良いでしょう。
(1) 音声を3~5回ほど聞きながら、聞き取れた部分から英語を書き留めていく。
(2)「もう限界!」と思ったところで、スクリプト(音声の原稿)を確認し答え合わせ。
(3)聞き取れなかった部分を確認した上で、もう一度音声を聞き、発音を確認。
これを繰り返していくことで、英語の音に慣れ、英語の聞き取り能力を向上させることができます。
(2)シャドーイング ー英文を頭からスピーディーに理解する
リスニング対策の2つ目のカギは、英文の内容を頭からスピーディーに理解できるようになることです。
ディクテーションの練習を積み重ねて、聞こえてくる英文の内容をある程度理解できようになったとしても、
実際のリスニング問題では、早いスピードで次から次へと英文が流れていきます。
そのため、リスニングに強くなるためには、英文を聞こえてくるそのままの通りに、
頭からスピーディーに理解していく力を鍛える必要があるのです。
そのための効果的な練習法としては、「シャドーイング」と呼ばれるものがあります。
シャドーイングとは、聞こえてくる英語に続けてその後を追うように、つまりまるで「影」のように、実際に英文を声に出していく練習法です。
ディクテーションをし終わった英文に対して行うと効率的でしょう。
まずはスクリプトを見ながら、聞こえてくる英語の後に続いて声に出してみましょう。
慣れてきたら、スクリプトを見ずに英語の音声だけを聞きながら後に続いてみてください。
(3)実際の問題を解き慣れる ー必要な情報を逃さずに聞く
リスニング対策の3つ目のカギは、限られた回数の中で必要な情報を逃さずに聞けるようになることです。
試験にもよりますがリスニング問題で流れてくる音声は1回だけ、多くても2回だけしか流れないことがほとんどです。
その限られた回数の中で、問題を解く上で必要な情報を聞き逃さないようにすることは、得点を取り切るために必要になります。
そのためには、試験の過去問や予想問題などを使って、
実際の問題形式に慣れる練習が重要になります。
実際に問題を解く上での共有テクニックとしては、
まずは選択肢に目を通して、どんな情報を聞き取らないといけないかの目星をつけておくということです。
リスニングの問題用紙に載っている選択肢には、様々な「ヒント」が書かれています。
何かの「場所」が答えになっていたり、「時間帯」が答えになっていたりと、
音声を聞く上で「この内容だけは絶対に聞き取る!」という目星を事前につけておくことで、リスニング問題の正答率を向上させることができるのです。
いかがでしたでしょうか。
ここまで3回のメルマガでは、英語を得意にするためのポイントをご紹介してきました。
英語を得意にしておくことは、受験を戦う上で有利になるだけでなく、
将来の可能性を拡げることにもつながりますので、
これまでご紹介した勉強法もご活用いただいて、ぜひ英語の苦手を克服いただければと思います。
次回以降のメルマガでも、勉強のお役立ち情報を配信していきますので、どうぞご期待ください。
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