やる気を高め続ける魔法の言葉 ~30歳で社長になるには~

 開催日: 8月6日(日)14:00~16:00

やる気を高め続ける魔法の言葉 ~30歳で社長になるには~
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イベント内容

中高で野球に明け暮れていた渡辺さん。
大学では、アメフト漬けの毎日。

卒業後、30歳という異例の若さで社長となりました。
そこには、どのような秘密が隠されているのでしょうか?

講師 渡辺隼太わたなべはやたさん

株式会社リンクアイ 社長
渡辺隼太

1985年生。富山県出身の32歳。
小学校ではサッカーに明け暮れる傍ら、ピアノを高1まで10年間習う。
中学校では野球部に所属しながら、生徒会活動に熱心に取り組む優等生。
高校では野球部で甲子園出場を目指す。県ベスト8で惜しくも敗戦。
その後一橋大学経済学部に入学。体育会アメリカンフットボール部で5年間を過ごす。
2009年、株式会社リンクアンドモチベーション入社。
リンクアンドモチベーショングループ最年少取締役として 企業の採用コンサルティング、事業推進を担う。
2017年リンクアイ代表取締役社長に就任。

講座名
やる気を高め続ける魔法の言葉 ~30歳で社長になるには~
講師
株式会社リンクアイ 社長
渡辺隼太さん
開催日時・期間
8月6日(日)14:00~16:00

開催レポート

今回のご講演は、渡辺さんご自身の自己紹介と、現在代表取締役社長として活躍されているリンク・アイについての紹介から始まりました。渡辺さんのもつユーモアや巧みな言葉遣い、雰囲気に生徒たちも一気に心をつかまれ、とてもリラックスした雰囲気での幕開けとなりました!

★5つの「魔法の言葉」

簡単なエクササイズの後、渡辺さんが今まで生きてきた中で多種多様な経験から見つけてきた、5つの「魔法の言葉」をご紹介いただきました。
小学生時代から始まり就職の決断をしたときまで、その節々で渡辺さんが感じたことや感銘を受けた言葉を、生徒たちにもわかりやすく、かつ面白くお話ししてくださいました。

一つ目は、「成長はある日急に訪れる」

多くの人は成長は時間とともに直線的に継続的に起こると思っています。
しかし、渡辺さんは、階段状に起こると言います。
頑張っていても、なかなかうまくいかなかったり、思うような結果がでなかったりということは珍しくありません。
そんなときに努力を続けていれば、ある時急にできるようになっていることがある、渡辺さんはおっしゃっています。

二つ目は「チャンスの女神は前髪しかない」

これは、チャンスというのはいつでも取り返せるものではなく、前髪しかない女神をつかむためには、「これがチャンス!」と思った瞬間に飛びつかなければ、二度と同じチャンスに巡り合うことはできないということを意味しています。
渡辺さんは、中学・高校時代に、生徒会長、野球部キャプテン(高校)、副キャプテン(中学)、県の駅伝大会、合唱コンクールの指揮者などたくさんのことをやってきました。
このように、渡辺さん学生時代からいろんなチャンスに飛び込んで来ましたが、チャンスはいつでも目の前にやってくる訳ではなく、過ぎ去ってしまうと掴めません。
チャンスへのアンテナを立て、チャンスがくるとすぐさま飛び込むことで、新たな自分が見えてくるのではないでしょうか。

三つ目は「文武両道こそ中途半端の代名詞」ということ。

高校時代は部活動で甲子園を目指す傍ら、勉強にも余念がなかった渡辺さん。
野球部では、チーム史上最高成績の県ベスト8まで勝ち残り、ある程度の満足感を得ていました。
しかし、夏の甲子園のテレビ放送を見て、「自分の甲子園に出たかった」と悔しい思いになり、涙が出てきたそうです。
心の中では、野球に打ち込む反面、「勉強もしとかないとダメでしょ」と思っていた自分に気づき、野球に振り切れなかった自分を中途半端だったと感じたそうです。

四つ目は「捨てるものが大きいほど、自分のパワーになる」ということ。

浪人の道を捨て一橋大学に進学した渡辺さんは、当大学で日本一を目指せるという理由からアメリカンフットボール部に入部を決めました。
それからの日々はまさにアメフト漬け。1日5回の食事、毎日深夜4時までチームのMTGや筋トレを行うという常軌を逸した生活でした。
そのような日々の中で渡辺さんはかけがえのない仲間を得ましたが、同時に留学やアルバイトといったいわゆる大学生の憧れは捨てたのです。

何かを得ることは何かを捨てること。

ただその捨てるものが大きいほど、自分にとってはそれが機動力や原動力となり、更なるパワーを与えてくれるとおっしゃいました。

五つ目は「正解は自分で創るもの」ということ。

この考えは渡辺さんが就職先を決定する際に得たものです。
どこの企業に就職するかということには、正解というものはありません。
当時渡辺さんはある財閥系の総合商社に行こうとしておられました。しかし実際に就職したのは創業してわずか9年のリンクアンドモチベーションという企業。
渡辺さんが就職されたころはまだ名もないベンチャー企業の一つにすぎませんでした。先の見えている人生と、先の見えない人生。
その選択に迫られた渡辺さんは先の見えない人生に惹かれ、リンクアンドモチベーションに就職されました。
そしてその中で、確実に業績を上げ、全社MVPに選ばれるなどを経て、30代でリンク・アイ代表取締役社長という座にたどり着いたのです。

何が正解かはわかりません。
そこにあるのは、自分が選んだ道や置かれた環境を自分自身で正解にするという、ただそれだけなのです。

★アイカンパニーの時代

5つの「魔法の言葉」をご紹介いただいたのちは、これからやってくる「アイカンパニーの時代」についてお話しいただきました。
昔の日本は年功序列終身雇用の元、企業と私たちの関係は、相互拘束関係、つまりお互いが縛りあっている状況でした。

一方で、右肩上がりの成長時代が終焉を迎えた今の日本においては、企業側から「もう雇い続けることが難しい」と、リストラや早期退職者の募集といったニュースが後を絶たなくなっています。

要は、相互「拘束」関係から相互「選択」関係に変わり、「選ばれる人」と「選ばれない人」が発生し、二極化しつつあります。
ひとりのビジネスパーソンが、ひとつの会社に入り、務め終えることは少なくなってきています。
私たちは企業に頼るという発想は捨て、自分に頼ることが求められる時代になっています。

これが、「アイカンパニーの時代」の意味です。
その中で、私たちは、「アイカンパニー」、直訳すると、「自分株式会社」として、自立した人間になることが求められているのです。

★変えられるもの、変えられないもの

そして会の最後にお話しいただいたのは、渡辺さんが一番大切にされている考え方である、「変えられるもの」と「変えられないもの」についてです。
渡辺さんは、この世には変えられるものと変えられないものがあるとおっしゃいます。

  • 変えられるものは、思考や行動、自分、未来など。
  • 変えられないものは、感情や生理現象、他人や過去など。

だから変えられないものにエネルギーを注ぐより、変えられるものにエネルギーを注ぐべきだとおっしゃいました。

ここで印象的だったのは、変えられないものが必ずしも「変わらないもの」ではない、という言葉です。
「変えられないもの」でも、あきらめず根気強く変える努力をすれば、変わることもあるという言葉は新たな価値観のもたらしたものと思います。
生きていく上で、何にエネルギ―を注ぐのか、どのように優先順位をつけるのかということは考えないわけにはいかない大きな論点の一つです。
その中で、どのように判断し決断していけばいいのかという指針を示していただきました。

参加した生徒からは

  • 「聞いていてためになったし、自分にはない考え方を知ることができました。」
  • 「フレーズにしてまとめていただいた言葉がわかりやすく、響きました。」
  • 「自分で正解を決めているところや、失敗という概念がないとおっしゃっていたことが印象的でした。」

などの声をいただいております。

今回もモチゼミは会全体を通して非常に活気のあるものとなり、講演から質疑応答までとても充実した2時間となりました。
来る大学受験という一つの節目、そして更にその先の自分の人生を見つめる生徒たちにとって、今回のご講演は大きな、そして大切なヒントとなったことでしょう。

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