今を生きる人たちのまなざしを知る ~いきいきと働く人たちに通じる働き方とは?~

 開催日: 2019年1月13日(日) 14:00~16:00(開場:13:45)

今を生きる人たちのまなざしを知る ~いきいきと働く人たちに通じる働き方とは?~
このエントリーをはてなブックマークに追加

イベント内容

林さんより

僕は15歳の頃に暮らしていた神戸という街で阪神大震災を経験しました。
生きている時間が限りあるものだということを学び、生きる意味について考えるようになりました。
23歳で働き始める頃、たくさんの同世代の若者が、就職活動や仕事を通じて徐々に情熱を失っていく姿を見て、働く意味について考えるようになりました。
リンクアンドモチベーションやまなざすでの仕事を通じて様々な業界で働く人たちと出会い、「今を生きる人たちのまなざし」をたくさん取材してきました。
大手企業で活躍する若手社員や、ベンチャー企業の経営者、大学教授や弁護士・医者など、様々な業界、様々な仕事をしている人たちと出会い話を聞いてきました。
今回のゼミでは、僕が仕事で出会った人たちから学んだ「いきいきと働く人たちに共通する考え方」や、メッセージを形にして届けるという仕事から学んだ「伝わるメッセージのつくり方」についてお話したいと思います。

こんな人にオススメ

  • 勉強する意味、働く意味について改めて考えたい
  • 人が好きで、組織やチームに興味がある
  • 「表現」や「クリエイティブ」に興味がある

講師 林慎一はやししんいちさん

株式会社まなざす代表取締役
林慎一

兵庫県神戸市出身。京都大学文学部卒業。
2004年に株式会社リンクアンドモチベーションに入社し、組織人事領域のコンサルタントとして活動。
2011年に退職し、2014年に株式会社まなざすを設立。
企業が伝えたいメッセージをクライアントとともに考え、紙や動画やWEBというクリエイティブを通じて伝える仕事です。「まなざす」は、「まなざし」の動詞で主要な辞書では広辞苑にしか掲載されていない言葉。
人々が生きる世界はただ一つではなく、ひとりひとりの視界それぞれが世界。
様々な視点から世界を見つめること、まなざすことで発見できる世界のおもしろさ・奥深さを世の中に提示することを目的に、仕事をしています。
大切にしているものは、愛と笑い。
モチベーションクラウドのクリエイティブ統括、CM制作、企業のパンフレット等多数に携わる。

講座名
今を生きる人たちのまなざしを知る ~いきいきと働く人たちに通じる働き方とは?~
講師
株式会社まなざす代表取締役
林慎一さん
対象
モチベーションアカデミア渋谷校・自由が丘校・下北沢校・横浜校の塾生 ※塾生のご友人、保護者様も参加することができます。
開催日時・期間
2019年1月13日(日) 14:00~16:00(開場:13:45)
開催場所
モチベーションアカデミア渋谷校
定員
40名 ※定員となり次第 締め切らせていただきます。 ご了承ください。
受講費
無料

開催レポート

今回のご講演は、林さんの普段の仕事についてのお話からゆったりと始まりました。

★論理的ではなくとも「こころが動く」ということに力があると信じている

林さんは、普段クリエイティブ制作に関わるお仕事をされています。
クリエイティブの仕事とは、どんな仕事がなのでしょうか?
例えば、以前、精神科の病院から、病院のwebサイトのデザインを依頼されました。
実は、精神科は、様々な偏見がある場所なのです。
例えば、地域からの精神科のイメージは、「危なそう」「頭のおかしい人が収容されている施設」など。医学部の学生の中では、「体を触らないから、医者じゃない」とか、ネガティブなイメージがつきまといます。
しかしながら現在は「こころの時代」と言われていて非常に精神的な不調を訴える人が多く、今後も増えていくため、もっと精神科のイメージを良くして優秀な人に来てもらったり、世間のイメージを変えていく必要がありました。

林さんは依頼を受け、精神科のイメージがよくなるようにと、webサイトをデザインしました。
実際に、精神科病院に対する「危なそうなイメージ」を「クリーンなイメージ」に変えることができました。

クリエイティブを通して人の心を動かす。
ここに大きな社会的な意義があるのです。

林さんは、この論理的だけではない、クリエイティブの「人のこころを動かす力」を信じて活動されています。

★林さんの人生の転機①阪神淡路大震災

林さんは、とにかく自分が楽しければいい、という幼少期でした。
頑張っている人を馬鹿にすることもありました。
特に、何かを頑張るわけではないが、塾での勉強は頑張るという程度でした。

小学生を楽しく過ごしていたしていたとき、「阪神大震災」が起きました。
林さんは、大阪の一番揺れた地区に住んでいました。
自分や家族に命に別状はなかったものの、そこにあった家はなくなり、その下には人がいる。
そんな状況に直面しました。
そんな中でも、必死に人を助けている大人と、たばこを吹かして歩いていく大人がいる光景を見て「人の美しさと醜さ」を感じたのです。

林さんは、身近に死を感じたことで、「時間は有限だ」「人は死ぬ。今を懸命に生きよう」と思うようになりました。

高校時代は、全力で生きて、最高の日々を過ごしました。
バスケ部の仲間にも恵まれ、素晴らしい日々を過ごしました。

勉強も頑張り、一浪し、なんとか京都大学文学部に合格__。

★転機②:就職活動

大学に入り、楽しい日々を過ごしていた林さん。
楽しい日々を過ごしながら大学の後半には、就職活動を始めました。
すでに社会人になっていた高校時代の友達と再会し、仕事の話などを聞きました。
みんな口を揃えて「大学生いいな」「お前は満喫しろよ」「仕事つまらない」と言っていました。
これに大きなショックを受けました。
高校時代あんなに輝いていたやつらが、こんなにつまらないやつになっているならば、日本社会は間違っている。そう思いました。

そこで出会ったのがリンクアンドモチベーショングループ。
「ひとりひとりの本気が世界を熱くする」

すべての始まりは人の意思。真向きな意思が、世界をつくる。

この思いに共感して、入社を決意しました。

★転機③:起業

リンクアンドモチベーションでは、採用などを担当しました。
リンクアンドモチベーションでは、非常に楽しく仕事ができましたが、「ものをつくりたい」という理由からクリエイティブの領域で起業をすることに。

今を頑張る人を世の中に発信したいという思いで今の会社で働いています。

林さんが、今を頑張っている様々な人にインタビューをしながら、「活躍している人の共通点」を見つけました。

共通点①:学び続けている

活躍するには、「頭がいいこと」よりも、「学歴がいい」ことよりも、「学び続ける」ことが大事です。
「世界にはまだまだ知らないことばかり」で、知らないことを知ることにワクワクできるか、が非常に重要だそうです。

リンクアンドモチベーションやまなざすの仕事を通して、林さんは、仕事に貴賤はないと思っています。
めちゃくちゃかっこいい商社マンもいるし、めちゃくちゃかっこわるい商社マンもいる。かっこいいカレー屋やかっこいい人もいる。
1日1日を大事に生きていくことが大事だと言います。
だから、どんな職業に就くかより、どんな姿勢で仕事に臨むかは大事。
何であったら本気になれるのか?ということを探してほしい、とおっしゃいました。

共通点②:コミュニケーション能力が高い

普段の友達との会話では「ね」だけで意味が通じることもあります。
そのような以心伝心のような仲のよさも大事ですが、社会で通用するコミュニケーション能力は「アウェー」でこそ培われます。
すなわち、できるだけ知らない人のコミュニティに飛び込んで見て、コミュニケーションを取ってみることが大事なのです。

他にも、林さんは、「もっと早く気づけばよかったこと」として、2点を中高生に伝えます。

①「社会という船に乗る自分は、船員なのか船客なのか?」

誰かに与えてもらうのを待っているのではなく、自分は社会の一員なんだということを理解して、自分で社会という船を動かしていく気概が大切なのです。

②「俺達の番だ」

自分たちの国は少子高齢化が世界の中で最も進みます。
大人たちが解決するのではなく、自分たちが課題を解決していくという気概を持ってほしいということです。

③「自分の人生に意味はあるのか?」

林さんは、ないと考えています。
これを考えても、答えは出ない。
逆に、人生が自分に意味を問っている、そう考えて今を全力で生きることが大事なのです。

モチベーションアカデミアは、「やる気」と「勉強の仕方」にこだわる塾です。

受験に合格する上で必要な知識・解答力だけでなく、自立力・主体性・やる気までを指導範囲としています。
個別のカウンセリングとコーチングによって、自ら勉強に取り組めるように導いていきます。
授業では、本質を問う訓練をくり返し、基礎知識と応用力を身につけ、教わったことを「自分で使いこなす」という勉強の仕方を学びます。
結果として、学生生活における勉強や受験だけにとどまらず、自ら抱いた夢に向かって、計画的に、積極的に挑み続ける力が身につきます。
モチベーションを高める教育とは?
モチアカ会社概要