二足の草鞋のすゝめ~『やりたい仕事』をどのように定義するか~

 開催日: 2020年8月30日(日) 12:30~14:30(開場:12:20)

二足の草鞋のすゝめ~『やりたい仕事』をどのように定義するか~
このエントリーをはてなブックマークに追加

イベント内容

2020年8月のモチゼミは作詞・作曲家・ミュージシャンの森田剛史さんをお招きし「二足の草鞋のすゝめ」というタイトルでお話いただきます。

講師 森田剛史もりたたけふみさん

作詞・作曲家・ミュージシャン
森田剛史

私立灘高校、神戸大学経営学部卒。高校在学時よりミュージシャンとしての活動を開始。
年間100本を超すライブを全国で展開しながら、これまでに9枚のアルバムをリリース。
70s英ロックを過激に解釈した楽曲と、唯一無二なライブパフォーマンス、独自のユーモアセンスで人気を博し、「ライブの天才、ロックの秀才」と評されたことも。
2007年、期間限定ユニット「ガガガDX」に参加、テレビ朝日「MUSIC STATION」に出演を果たす。

講座名
二足の草鞋のすゝめ~『やりたい仕事』をどのように定義するか~
講師
作詞・作曲家・ミュージシャン
森田剛史さん
対象
モチベーションアカデミアの塾生 ※塾生のご友人、保護者様も参加することができます。
開催日時・期間
2020年8月30日(日) 12:30~14:30(開場:12:20)
開催場所
オンライン

開催レポート

イントロダクション&アイスブレイク

そもそもモチゼミの意義って何でしょう?
それは「活躍する先輩の深イイ話を聴いて進路の不安を解消しよう!!」というもの。
まずその目的意識を再確認しました。

そして講演に先立って緊張をほぐし、いいコンディションで講演に臨めるようアイスブレイクを実施しました。

今回のアイスブレイクはミュージシャンインタビューゲーム。
インタビュイーとインタビュアーの立場に生徒が立ち、相手に興味を持ち深く知るためインタビューをしてみようというアイスブレイクです。

例えば、「好きな本は何?」「二学期やりたいことは何?」など、人の特徴や魅力を深掘り、話を聞いている人たちに伝えていくことを軸に、相手に興味を持つこと、質問力を意識しながら緊張をほぐすことで、良い雰囲気で講演へつなげることができました。

講演開始         

講演はまず森田さんは一つの問いから始まりました。

「あなたは『やりたい仕事』をどう定義しますか?」

やりたい仕事が、
①わからない
②漠然としている
③学校の勉強と関係なく思える
④就職できるかわからない、自立した生活ができるのかわからない。
という四つが生徒が抱えがちな悩みです。
その悩みを乗り越えるための基準をご自身の経験をもとにお話しいただきました。

自己紹介、自分のやっている音楽活動について

20歳からCDデビューをした森田さん、音楽活動を軸にレーベルの立ち上げCMのナレーターなど活躍の幅を広げていきました。
150km以上の移動を何度も繰り返し、年間100回ものライブもするなどバンド活動も精力的に両立していらっしゃったそうです。
また21歳から神戸大学に進学し、卒業後は塾講師もし、バンド以外の活動も並行する生活を現在まで続けています。

「仕事」ってそもそも何だろう  

辞書には
①何かを作り出す、成し遂げるための行動
②生計を立てる手段として従事する事柄
③業績
の三つがあるとされています。
今までの偉人を考えた時、このうち①、②を分けた人、両立した人がいると森田さんは語ります。

たとえば、

[成し遂げたいことと生計を両立した人]
本田宗一郎(本田技研)
⇒機械いじりにしか興味がなかった本田技研創始者、会社を立ち上げてその経営を他の人に任せることで両立していた。

[成し遂げたいことと生計を分けた人]
夏目漱石⇒先生をしていた
森鴎外 ⇒軍医をしていた

[生計を立てることをあきらめ、成し遂げたいことに集中した人]
石川啄木、種田山頭火など

このお話の中で森田さんは必ずしも成し遂げたいことと生計を立てることを兼ねる必要はない、分けてもいいというメッセージを伝えていました。

進学とそこから学んだこと  

仕事がどんなもののなのか整理したのち、「働く」前段階の大学進学についてご自身の経験をお話しいただきました。

音楽活動を中心に考えていた森田さん、
正直、大学進学は「兄にいわれたから行っただけ」
文理選択も「理系は忙しいから文系」
大学選択も「自身の拠点から一番近い大学」
というようにしっかりと検討していたものではなかったそうです。

ですが、「適当に選んだにも関わらず大学は新しい知識を多く知ることができ、とても面白かった!!」とのことで、全てのことはやり始めてから興味が出たりその意義が理解できたりすると強く感じたそうです。
そんなご自身の経験から「現時点で進路選択がうまくできないなら、今行けるところで一番いいところを目指すのも良い」との言葉を生徒に伝えていらっしゃいました。

自身の仕事について

森田さんは塾講師も兼業なさっていますが、やはりバンドが優先されるため長く働けないことも。
だからこそ強い武器を作り、戦力になり続けることを目指します。
全科目を教える能力をつけ自身の価値を高め、自分なりの成し遂げたいことと生計を立てることの分業を図りました。

また自身の本業であるバンドマン、それは20代前半で大きな壁に直面するそうです。
それは「成し遂げたいことと生計を立てることの優先順位が逆転してしまうこと」
バイトなどをしながら生活していると気づいたら「生計を立てることが大事になりバンド活動が辛いものになる」そんな状態になることも多々あります。
そんな時はその二足の草履の履き方が悪い、だからこそ常に自分の今の状態を感じ続けることが重要だとおっしゃっておりました。

目指す「二足の草鞋」について

ここまで森田さんの歩みと共に「始めたからこそ興味が出てくる」、「成し遂げたいこと、生計を立てることの優先順位はずれたらいけない」など、生徒にとっても意義深いお言葉を伝えてくださいました。

ではなぜこれまで森田さんが続けてこれたのか?
「それは続けることを優先順位の一番に置き続けたから」だそうです。

そしてこれからは
①ライブをし、曲を作り発表し続ける状態を保つこと。
②生活に支障をきたさない収入
といったように、突き詰める道としての仕事と生業としての仕事を分け、順位付けし生活していくとおっしゃっていました。

最後に
「あなたはどんな優先順位を持ちたいですか?」という問いかけで、ライフステージそれぞれに深い学びを残した森田さんの講演が幕を閉じました。

振り返りワーク

森田さんの講演を血肉としていくために今回も振り返りワークを実施しました!!
森田さんからの 「やりたい仕事、なりたい姿ってどんなものなの?」という質問に対しそして、生徒たちに曖昧でもいいから「今思う、なりたい姿」を言語化してもらい、この自分なりの理想をこれからのワークに活かしていきました。

今回のワーク内容は 「やりたいを探せワーク!!」
内容は
①今まで熱中してきたこと、興味のあることから、やり続けたいものを選ぼう!!
②どうしたらそれを続けられるか行動に落とそう!
という形でした。

まずはグループに分かれ個人ワーク、①、②、それぞれを自分なりに考えてみます。
考えたのちにチャットに分かれ発表します。 
一人一人が自分の現在の熱中したいことと向き合い真摯な発表をしてくれました!
前向きな発言、具体的な数値目標がある目標などが 生徒から出てくる有意義な場となりました!!

モチベーションアカデミアは、「やる気」と「勉強の仕方」にこだわる塾です。

受験に合格する上で必要な知識・解答力だけでなく、自立力・主体性・やる気までを指導範囲としています。
個別のカウンセリングとコーチングによって、自ら勉強に取り組めるように導いていきます。
授業では、本質を問う訓練をくり返し、基礎知識と応用力を身につけ、教わったことを「自分で使いこなす」という勉強の仕方を学びます。
結果として、学生生活における勉強や受験だけにとどまらず、自ら抱いた夢に向かって、計画的に、積極的に挑み続ける力が身につきます。
モチベーションを高める教育とは?
モチアカ会社概要