中学生・高校生のためキャリアセミナー:「大学ってどんなところ?」【2020年6月開催】
キャリアセミナー 開催日: 2020年6月28日(日) 14:00~16:30
イベント内容
今回のテーマは「大学ってどんなところ?」としております。
大学ってどんなところ? ―君たちは大学の本当の姿を知っているか?そして、なぜ大学に行くのか―
モチアカ生の多くが経験するであろう 「大学受験」。
しかし、日本の大学進学率は、およそ50%です。
大学に進学せずに社会に出る人もたくさんいます。
では、なぜみなさんは大学受験をするのでしょうか?
6月のキャリアセミナーは、学部別の講演というより、大学のそもそもを問う会で、高校との違いや、大学と社会との繋がり、社会的に見た大学生の立ち位置、そして、専門と大学の違い、研究機関としての役割を生徒と一緒に考えて行く会です。
皆さんが「なぜ大学に行くのか」 を改めて問い直すきっかけを作り、今後の選択を間違いなく有意義なものにするための2時間半をお届けします。
今回は、講師自身の大学の魅力や校風、ゼミや研究室などの教育システム、また、自身の専門分野の魅力などについて語っていただくとともに、その大学・学部を選んだきっかけや将来までのストーリーを通して、生徒もそれを追体験ができる場を想定しております。
例えば、
「過去にいじめられた経験を持つことから、いじめのない教育の場を実現したい。〇〇大学教育学部では教育学から心理学、哲学など幅広い分野を学べることから進学を決めた。将来は先生になって一人でも多くの生徒の自己実現を手助けしたい。」
→などを聞いた上で、自分だったら〇〇という経験や価値観に基づいて〇〇しよう/〇〇先生のこういう考え方を参考にしよう、といった対話を想定しております。
つまり
- 大学という、自分がまだ知らない世界をまずは知る。
- 進路選択の際に大事な考え方を知る。
- 大学受験をする意味を見失ってしまっているならば、大学の意味を改めて問い直すきっかけを作る。
- すでに決まっている大目標があれば、そこまでの道筋を明確にする。
- 大目標がないという場合も、「大学はあくまで通過点」を考慮し、大学を「踏み台」にした将来設計をする事で具体的なプロセスを描けるようになる。(もしこの大学のこの学部に行ったら何ができるようになる??といったモチベCAN的な考え方です)
などといったことが出来ればと考えています。
こんな人にオススメ
- 何のために大学に行くのかがいまいちはっきりせず、勉強へのモチベに繋がらない高校生
- 大学受験が目的になってしまっており、その先の大目標をなかなか描けない高校生
- 大目標は一応あるものの、そこまでの具体的なプロセスがまだ明確でない高校生
- そもそも大学というもの(何を学ぶところか、どんなカリキュラムか)をあまり知らない中学生
2020年6月の講演内容・プレゼンター紹介
- 話者:松尾祐輝
-
東大という選択 ー「広く」×「深く」学ぶことの大切さ
「あなたはなぜ勉強しているのですか?」と聞かれたら、みなさんはなんて答えるでしょうか?
「テストで良い点取りたいだもん」「入試に受かるためには必要だから」...いろんな答えがあると思います。
では私がなぜこれまで、中学、高校、そして大学で勉強し続けてきたかというと、何かを「学ぶ」ことはとても楽しくて、そしてそれは、私の人生において非常に大切なものだと考えているからです。
講演では、私の所属する東京大学がどんな大学なのかご紹介しながら、「勉強する」って何なんだろう?」「なんで大学でも勉強し続けるんだろう?」といった「そもそも」のことについて、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。 - 話者:清原越生
-
大学で真剣に学問を追究する醍醐味
大学の進学率が50%を超え、「大学全入時代」とも言われています。
一昔前に比べ、大学に入る敷居はとても低くなりました。
一方で、「なぜ大学に行くのか」を自分なりにしっかり考えている方は少ないのではないでしょうか。
大学へ行く理由として、「就職に有利だから」「みんな行くから」「親が行けとうるさいから」などはよく聞きます。
しかし、それだけで良いのでしょうか?自分は大学で物理学の勉強と研究を行っています。
物理学を学ぼうと思ったきっかけは、一言で言えば「純粋にめちゃめちゃ面白そうだったから」です。「どういうこと!?」と思った方、是非セミナーを聞きにきてください!このセミナーでは、そもそもなぜ大学に行くのかと、大学で真剣に学問を学んだり研究することの面白さを皆さんと一緒に考えていきます。皆さんの熱い好奇心を待っています!
本セミナーを受講する生徒のbefore after
before
- 大学ってそもそも何?
- 大学のシステムがわからない
- どんな学部がある?研究室とは?ゼミとは?
- 大学には本当に行かなければいけないならないものなのか?
- 自分はどんな大学、学部に行けばいいのだろう??
after
- 自分が大学にいく目的の明確化
- 大学以外の選択肢(専門学校、就職)とあえて比較するのもあり
- 大学の社会における役割を知る
例) 大学は「教育」「研究」「社会貢献」の三つの役割がある、など - 学部ベース、大学名ベースの様々な選択肢を知る
- 学部ごとの比較ができるようになる:自分の得意不得意で決めるのか、好きな事ベースで決めるのか、あるいはその他か
- 大学の比較の仕方ができるようになる:例) 慶應文と早稲田文どう違うとか
- 受験における無駄をなくす:つまり、行きたくもない所に無駄に出願することがないように。
→その上で、できたら「自分はどんな大学、学部に行きたいのか」についての大まかな解を得る。
- 講座名
- 中学生・高校生のためキャリアセミナー:「大学ってどんなところ?」【2020年6月開催】
- 講師
- モチベーションアカデミア講師
- 開催日時・期間
- 2020年6月28日(日) 14:00~16:30
- 開催場所
- オンライン開催
大学ってどんなところ?
高校と大学の違いはそもそもなんでしょう?
大きな違いは以下があげられます。
★大学選びのPoint
- 目的意識を持って、大学に備えよう!
- 自分が興味のある世界へ飛び込もう!
- 自分に合った環境は何かを考えよう!
東大という選択 ―「広く」×「深く」学ぶことの大切さ
松尾 祐輝講師
「なぜ大学に入って学び続けようとするのか?」
松尾講師が問います。
現在高校生は多くのことを学んでいますが、大学ではさらに多くのことを学んでいきます。
松尾講師の一つの答えは、「英語が好き」だったことでした。
洋書を読んだり、ディベートに参加したりし、英語をきっかけにいろいろな問題に触れ、考えるようになったそうです。
高校時代の松尾講師は英語教育という面に目を向け、
- オーラルコミュニケーションの授業なのに文法の演習ばかり
- 会話重視なのに単語や文法知識は必要とされる
- 入試で英語が重要視される理由はなにか
などの疑問や問題に触れました。
「日本の教育を変えたい」
と考えました。高校では専門的に学べない教育を、大学で学びたいと心に決めます。
そして、選んだ舞台は「東京大学」。東大を選んだ理由の一つはその教育体制でした。
★Liberal Arts 教育
これは答えのない問に向き合い、解決するための学びです。
なにか1つの問に考えるのには、1つの専門分野だけではなく、様々な分野の知見が必要なのです。
どんな切り口でアプローチするか?という、自分の可能性を広げてくれる教育なのです。
松尾講師は大学1年の秋に哲学について興味を持ち、そこから脳死などにも興味が波及したそうです。
いろいろなことを広く学んだ松尾講師は、広く学ぶ中で深く学びたい分野に出会いました。
広い教養があり、深い専門性も持つ人を松尾講師は逆T字型人材として紹介してくださいました。
「広く」×「深く」の大切さを説いてくださった松尾講師が伝えたい進路選びのポイントとは
- 何でも学んでみよう、体験してみよう、挑戦してみよう
- 好きなことに巡り合ったら、枠を超えて突き詰めてみよう
- 教育や研究の特色まで調べて、ベストな大学選びをしよう
大学で真剣に学問を追求する醍醐味
清原 越生講師
「皆さんは大学に行きたいですか?」
清原講師がそう問うと、
- 「ゲームなどに熱中していて、好きなアーティストのPVやデザインなどに興味を持った。そういったことを学べる大学を調べて、志望校を決めた」
- 「SNSの人間関係で病んでうつ病になったことがある。そういった悩みを持つ人をなくしたいから心理学を目指している」
と、大学に行きたい明確な理由を二人の生徒さんが挙げてくれました。素晴らしい!
大学とは
- 高校よりも専門的な内容を学ぶところ
- 新しいことを見つけるために研究するところ
- 自分の将来に向けて全力を尽くすところ
であると清原講師は語ります。
清原講師が東京工業大学理学院の物理学系に進んだ理由は、ネットサーフィンで見かけた量子力学に興味を持ち、高校物理が通用しないミクロな世界にわくわくしたからとのこと。
「この世の仕組みを解き明かす物理学に興味をもった」が大学に進んだ理由だったそうです。
大学や学部選択の軸は、
- 大学4年間で本気で学びたいことを決めよう(学部学科の軸)
- 学びたいことが学べる環境の中で、自分に合う所を選ぼう(大学の軸)
- 一般的に偏差値の高い大学のほうが講義レベルや周りの意識が良い
そして、本気で学びたいことを見つけるコツは、
- 自分の気持ちに素直になる!
- 自分が普段触れない領域まで少し遠くへ行こう!
- あたりまえを深堀れ!
の3つとのことです。ぜひ参考にしたいですね。
ところで、東工大では1年生で教養、2.3年生で専門、4年生で勉強から研究へと学びがシフトするそうです。
勉強と研究は何が違うのでしょうか?
生徒さんたちは「勉強は自分が好きなものを好きなだけできるイメージ」でした。
清原講師なりの答えは......
勉強...すでに結果がわかっていることを理解する
- 明確なゴールが設定されている
- 結果がわかっており、山登りで舗装された道を歩むようなもの
研究...まだわかっていない事柄について調べる
- ジャングルのように前人未踏の地へ進むようなもの
まとめ
- 自分が何のために大学に行くのか考えよう!
- 大学生活をかけて本気で学びたいことを見つけよう!
- 冒険しよう!
振り返りワーク
講師のお話からキーワードを抽出し、キーワードの中から手本にしたい考え方を選び行動に落とし込んでもらいました。
参加してくれた生徒さんは、今回のキャリアセミナーで得たキーワードをうまく目標や価値観に落とし込んでくれました!とても素晴らしかったです!
積極的な発言も多く、キャリアについて考える良いワークとなりました!
終わりに
今回もとてもたくさんの学びがありました。
講師の皆さまの参加もあり、とても有意義な会となったのではないでしょうか!
講演をしてくださった講師の方、運営に携わっていただいた講師の方、ありがとうございました!
次回のキャリアセミナーもお楽しみに!
モチベーションアカデミアは、「やる気」と「勉強の仕方」にこだわる塾です。
受験に合格する上で必要な知識・解答力だけでなく、自立力・主体性・やる気までを指導範囲としています。
個別のカウンセリングとコーチングによって、自ら勉強に取り組めるように導いていきます。
授業では、本質を問う訓練をくり返し、基礎知識と応用力を身につけ、教わったことを「自分で使いこなす」という勉強の仕方を学びます。
結果として、学生生活における勉強や受験だけにとどまらず、自ら抱いた夢に向かって、計画的に、積極的に挑み続ける力が身につきます。
モチベーションを高める教育とは?
モチアカ会社概要