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進路選択を正解にするために本当に大事なこと ~魂の能楽師に学ぶ、1つの道を極める醍醐味とは、そして人生哲学とは~

 開催日: 2017年 12月10日(日) 14:00~16:00

進路選択を正解にするために本当に大事なこと ~魂の能楽師に学ぶ、1つの道を極める醍醐味とは、そして人生哲学とは~
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イベント内容

今回の講演でわかる3つのポイント

ひとつの道を究める醍醐味を知れる!

武田さんは、高校生のときに能楽の道を志すと決めて以来、能楽だけに取り組んできたそうです。
そんな中で大変であったこと、向き合い続けることで得られたことなどをお話いただきます。

選んだ進路で活躍するための方法を知れる!

能楽一家に生まれ、高校生のときに、能楽の道に進むことを決めた武田さん。
能楽と徹底的に向き合う中で自分の役割、やりたいことを見いだされました。
その選択肢が正解か不正解かは、結局自分がどう頑張るかでどちらにもなりえます。
今回の講演から、自分の今まで、そしてこれからの選択を正解にする方法を知っていきましょう。

世界に通用する日本の伝統的思想を知れる!

能を大成させた世阿弥が著した風姿花伝は、能の理論書ですが、人生に重要な示唆を与えてくれるという点で、人生哲学の本としても有名で、海外でも高く評価されていてます。
グローバルに活躍したい人は、これを機会に日本の伝統的な思想を知っておきましょう。

こんな人にオススメ

  • ひとつの道をプロフェッショナルとして生きる人生にかっこよさを感じる人
  • 将来的にグローバルに働きたい人
    日本の伝統芸能について知りたいと思う人
  • 今、直面している進路選択においてなかなか決断できていない人

講演講師 武田文志たけだふみゆきさん

観世流能楽師
武田文志

3歳にて初舞台、以後12歳まで子方(子役)として活躍。
市川海老蔵、尾上菊之助とは小・中・高の同級生で、学生時代、共にクラブ活動でバスケットボールに明け暮れる。
高校生の頃より大人の能楽師として本格的な勉強を始め、20歳頃より普及・啓蒙活動にも従事。
これまで延べ100番程のシテ(主役)を勤め、数々の大曲にて年少記録を更新。海外公演多数。
ワークショップやプロの後進指導にも力を注ぎ、現在は年間100を超える舞台出演の傍ら、毎月100名程の愛好者を指導している。
最近ではインターネットラジオにて若者の悩みに答える人生相談番組を持つ他、経営者向けの「能楽に学ぶ事業継承」の講義を開催するなど、多方面から注目を集めている。
人々を魅了する事で、多くの人の「花を掴む心」を拡げ続ける、魂の能楽師。

講座名
進路選択を正解にするために本当に大事なこと ~魂の能楽師に学ぶ、1つの道を極める醍醐味とは、そして人生哲学とは~
講演講師
観世流能楽師
武田文志さん
対象
モチベーションアカデミア渋谷校・自由が丘校・下北沢校の塾生
※塾生のご友人、保護者様も参加することができます。
開催日時・期間
2017年 12月10日(日) 14:00~16:00
開催場所
モチベーションアカデミア渋谷校
定員
40名
受講費
無料
お申込み方法
各校舎にてお申込み

開催レポート

2017年12月のモチゼミ「能が織りなす人生哲学」を終えて、講演概要と受講者からいただいた声をご紹介します。

2018年2月モチゼミの様子

今回は、能楽師の武田文志さんに講演していただきました。
能楽の一家に生まれ、中学生のときに能楽の道に進むことを決意した武田さん。
講演の中から、みなさんの学びになる言葉を厳選して紹介ます!

大事なことは能が教えてくれた

まず、世阿弥が記した能楽の理論書「風姿花伝」から。

「初心忘るべからず」

2018年2月モチゼミの様子

いついかなる時も「今」という新しい時の始まりであり、今この時を真摯に、謙虚に生きるという「初心」を忘れずに己に向き合おう、という意味が込められています。

初心というのは、何か特別に新しいことを始める時の気持ち、というわけではないのですね。
武田さんがおっしゃっていた人生哲学の中には、「初心」に関するものがいくつもありました。

「いつやるかはさほど大事じゃ無い、やると決めた時にいかにやるかだ」

遅れによって生じた差を受け入れて、真摯に、謙虚に(初心)努める必要がある、という意味が込められたものです。
これは高2になってようやく大人の能の稽古を始めた武田さんがお父様から受けた言葉だそうです。

「初めからダイヤモンドになるかもしれない、なんて思っていたら大間違いだ。
その辺に落ちてる石ころか何か分からないけれど、それをひたむきに磨き続けて、そういった年月を長く過ごして初めてそれがダイヤモンドだったのか、ただの石ころだったのかがわかるんだ」

これは23歳ごろ、天狗になりはじめていた自分に対して大先輩に言われた言葉。
これを受けて武田さんは、人の話を聞くなどして視野を広げ、自分がいかに未熟な人間なのかを再認識したといいます。

天狗になるというのは、初心という心構えとは真逆のように思えますね。
しかし、武田さんは次のようにおっしゃいました。
「調子に乗ること自体は悪いことじゃない、調子に乗れるくらいのことをしているならば。
大切なのは、そこで苦言を呈してくれる人がいた時に、如何に自分と向き合い、真摯に謙虚に己を見つめ直す(初心)かだ」

調子に乗っていた時期があったという武田さんだからこそ、"悪いことではない"と言えるのかもしれませんね。

「心の花」

心の花とは、"華があると言われる人だけでなく、「あの人には華があるなぁ」と感じる人の心にもまた、華があると言える。
周りの人と比べるのではなく、自らの心で華と感じたことをやっていき、自分の中で伸ばしていけばいい"という意味が込められています。

以下のお言葉も、「心の花」に関するものです。

「現代において認められる人は一芸+人間力(信念と柔軟性)​​​​​​​をもっている」

信念とは、他人に何と言われようと「自分はこれをやるんだ!」と言えるものを持つこと、柔軟性とは、いいな、と思ったものを取り入れるスタンス、もっと言えば「いいなと思える心の余裕」を持つことです。

「憂き世と見るも山と見るも、ただその人の心にあり。」
(個々人の捉え方次第で、ある出来事はマイナスにもプラスにもなりうる)

これは「西行桜」という能の演目の一節です。

武田さんは自分が白血病だとわかった時、不安になったり思い悩んだりするのではなく、余命や病状によって残りの人生で何ができるのか考えたそうです。

「憂き世と~」という言葉を体現されたかのようなエピソードですね。

また、その結果、思い浮かぶのは能のことばかりだったといいます。
それ以来「自分の現世の人生は、能に捧げた人生」と公言している、というのは、まさに武田さんの「人間力」ですね。

遊びほうけた中高時代から一転、「まだ間に合う!」

さて、武田さんのおっしゃる「人間力」というのは「一貫性」と置き換えられるのではないでしょうか。
今回のテーマであったとも言える「一貫性」にまつわるお言葉を2つご紹介します。

「17~18歳:一期の境ここなり」
(17~18歳が人生のターニングポイントだ)

これは先に述べた「風姿花伝」の第1章、「年来稽古条々」で記されている言葉です。
武田さんは、中学3年の時お父様に「能楽師になる気はあるのか」と問われ、将来について真剣に考え人生を決めました。

そして大人としての能の修行を本格的に始めた高校2年の頃、風姿花伝のこの文句を読んで「まだ間に合う!」と一念発起し、脇目もふらずに猛稽古・猛勉強をしたそうです。

「何か別のものを犠牲にしてまでやったことの強みというのは大きく、やると選択した方に対して必ず情熱やエネルギーが生まれる」

部活動のバスケや学校の文化祭委員長などで夢中で学生生活を楽しみ尽くしていた武田さんですが、能の世界に入ることを決め、高2からはそれらを犠牲にして能楽一本。
生活すべてが能中心になりました。
しっかり悩んで自分で決断したからこそ、伸びは人一倍だったと言います。

生徒の皆さんから「印象に残っている言葉」として反響の大きかった言葉をご紹介します。

前悔

「あの時もっと頑張っておけばよかった」と公開せずに済むように、前もって失敗のイメージをし、そうならないように努力せよ、というメッセージです。
「後悔」の反対の言葉ですね。

一生未完

完成したら成長はそこまで。一生まだまだだという気持ちで努めよ、という意味です。完璧である必要はありません。必要なのは、完璧であるとおわない謙虚さと道を求める向上心ですね。
これは武田さんの師匠であられる人間国宝・野村四郎先生の御言葉だそうです。

調子に乗っても良い!

調子に乗るということはそれだけ頑張っている証拠。誰かが注意してくれるからそのときに改善すれば大丈夫、というメッセージです。

このような様々な人生哲学について語っていただいた後に、実際に能の謡(うたい)も披露していただいて、さらには武田さんの稽古の元生徒の皆さんや保護者の方々、インターン生も実際に一節謡ってみるなどとても充実した貴重な2時間となりました。

受講者の声

自分と同じ年で、武田さんが人生の決断をされたと聞いて、自分のこれからを考えようと思いました。

渋谷校 中3生

「一生未完でなくてはならない」という言葉にとても心がラクになりました。完璧を求めなくても良いのだと感じ、これから頑張ろうと思いました。

渋谷校 中3生

今まで持っていた能のイメージとは違うものを知ることができました。全力で物事に臨んで自分の目指しているものに近づこうと思いました。

自由が丘校 高3生

心が折れたときは視野を広げるということが印象に残った

初心忘るべからずの意味がすべての出来事のスタートを真摯に受け止めることであったのは驚きました。

「心の花」「初心忘るべからず」など色々なキーワードをわかりやすく教えていただいたこと。最後の歌で武田さんが口を開かれた瞬間に教室がぴりっとなったこと