学校の勉強でも社会でも必要な「ポータブルスキル」とは?(1)対課題力
こんにちは。
モチベーションアカデミア副代表の横山です。
2月も半ばとなり、徐々に日脚も伸びてきました。
春が待ち遠しい時節となりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
冬休み明けから少しずつ年度末に近づいており、
受験生はもちろんのこと、受験生でないお子さんも期末試験に向けて
少しずつ勉強を始めている頃かもしれません。
勉強の成果に焦りがちな時期だからこそ、
今週のメルマガから3回にわたり、
勉強と社会に出てから必要な力がどうつながっているかについて
お話ししていきたいと思います。
お子さんのことを想えばこそ
ついつい結果の数値に目が行ってしまいますが、
ぜひ、勉強の過程で身に着ける大切な成長にも
注目していただければ幸いです。
モチベーションアカデミアでは、
社会に出てからも勉強でも、様々な場面で重要になるスキルを
「ポータブルスキル」と呼んでいます。
ポータブルスキルは、さらに大きく3つに分類することができます。
すなわち、以下の3つの力です。
・対課題力=目の前の課題を解決していく力
・対自分力=自分の行動や考えをコントロールする力
・対人力=他者と円滑にコミュニケーションをする力
これらのうち、今回は
「対課題力」に的を絞ってお話しいたします。
対課題力も更にいくつかの力に分解することができますが、
特にわかりやすく学生生活でも社会人生活でも必要となるのは
「計画力」と「分析力」です。
勉強や仕事、あるいは就活、家事、筋トレなども、あらゆることは
「目標に向かって必要な行動を積み上げていくこと」
と言い換えられます。
掲げた目標を少しずつ小さな目標に落とし込み、
達成までの具体的な行動に整理できる人ほど、
高く遠い目標に到達することができます。
例えばダイエットを考えてみたときに、
「3か月で6kg痩せたい」→「とにかく1か月で2kg痩せる」
の段階で思考が止まってしまう場合と、
「ということは週単位でこのぐらい落とせると良い」
「そのために毎日取り入れたい運動習慣と食事制限は...」
まで考えられる場合では、
実現可能性が大きく変わってきますよね。
達成可能性のある小さなステップが見えている人は、
何事も努力を維持していきやすい傾向にあります。
さらにここに、「分析力」が加わってくるともう一歩成功に近づきます。
「とりあえず何かしらの運動と食事制限」と考える人より、
「自分の目指す体型に近づくうえで変えるべき体質は?」
「どこにアプローチするのが最も有効か?」
を冷静に考えてから計画に着手できる人の方が成功確率は高いですよね。
さて、あえて勉強とは遠い例を挙げましたが、
大人になってからの仕事やスキルアップも同じことが言えます。
分析する=「目標達成に向けた努力の"正しい方向"を先に考えておく」
計画をたてる=「やるべきことを小さく砕いて努力の継続を易しくする」
これがしっかりできる人はどんな分野でも確かに成長していけます。
このように考えると、学校での試験や入試は
社会に出てから必要になる力を育てていく
とても有意義な機会だと言えます。
お子さんが「とにかく頑張らなきゃ」となっていたら、
ぜひ「何ができるようになったらうまくいきそう?」
「1週間ごとに分けてみるとできそうじゃない?」など、
分析や計画の背中を押してもいいかもしれません。
逆に、お子さんが少しでも何をやるべきか考えたり、
1日でも長い期間の計画を立てられるようになったりしたら、
そのときはぜひ一生モノの大切な力が育ったことを、
一緒に喜んでいただければと思います。
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モチベーションアカデミアでは、
こうした「学生生活でも社会でも必要な力」を育む
サポートをさせていただくべく、
様々なイベントや毎週の面談を行っています。
お子さんひとりひとりで課題となっている力や
声がけの仕方は変わってきます。
ご家庭だけではなかなかうまくいかないときは、
ぜひお気軽にご相談くださいませ。
次回のメルマガでは、ポータブルスキルの
「対自分力」についてお伝えします。
引き続き、お子さんの成長を様々な観点から見守れるよう
お手伝いできればと思います。
それでは、次回のメルマガでお会いしましょう。
モチベーションアカデミアは、「やる気」と「勉強の仕方」にこだわる塾です。
受験に合格する上で必要な知識・解答力だけでなく、自立力・主体性・やる気までを指導範囲としています。個別のカウンセリングとコーチングによって、自ら勉強に取り組めるように導いていきます。これにより、「自立した学習習慣」を獲得します。
授業では、本質を問う訓練をくり返し、基礎知識と応用力を身につけ、教わったことを「自分で使いこなす」という勉強の仕方を学びます。
「対話型授業」を通して思考力を高め、「本質的な学力」を獲得します。