春休みに日常生活で育むポータブルスキル(2)決断力

春休みに日常生活で育むポータブルスキル(2)決断力

こんにちは。
モチベーションアカデミア副代表の横山です。

3月も半ばに差し掛かり、
春らしい暖かい風も吹くようになってきました。
皆さまお元気でお過ごしでしょうか。

お子さんも春休みがやってくる時期かと思います。
前回までのメルマガでは、
「春休みの日常生活で育むポータブルスキル」
をテーマにお話ししました。
特に「分析力」を取り上げ、日常の中で「どうしたらできるか」
「解決すべきことかは何か」を考える習慣が大切とお伝えしました。

今回のメルマガでも、引き続き春休みの日常生活の中で
ぜひ意識していただきたいポータブルスキルの育み方について
お伝えできればと思います。

今回はポータブルスキルの中から、
特に「決断力」、自分で素早く意思決定する能力についてお話しいたします。

「意思決定を他人に委ねず、自分素早くできるかどうか」は、
中高生のうちはもちろん、社会に出てからも大事な要素です。
人生のなかでは学校の進路選択や就活など様々な選択があります。
そうした場面で自分で決断できず周囲の人の意見に委ねたり、
決断できず流れに身を任せたりしてしまう人は、
結果に対して「〇〇のせいで」という考えに陥りがちです。

逆に、周囲の人に意見を聞きつつも最後は自分で決断できる人は、
「いま何をすべきか」に目を向けられます。

過去の選択について
「あのときの自分なりに決めたことだった」と捉えられれば、
後悔を繰り返すよりも有意義な反省ができ、
現状や未来に思考を切り替えやすくなります。

例えば大学入学後に目指したいキャリアが変わったとき、
「あのとき他の先生に意見を聞いておけば...」よりも
「高校生時点での自分の興味関心を優先に決めたこと。
実際に学んでみて自分の適性やキャリアとのつながりがわかった。」
と考えてほしいですよね。
後者の人の方がそこからも行動を起こしていくことができます。

こうした「決断力」ですが、実は日常のなかにあふれています。
例えば着る服や食べ物から今日の遊びや勉強まで、
日常の些細な選択の場面で「決める」は練習できます。
「そんなことでいいの?」と思われるかもしれませんが、
こうした日常での意思決定が習慣になり、
「基本的に自分のことは自分で決める」と
お子さん本人が思えていることは大きな財産になります。

どんなスキルであれ、
「当たり前」の範囲を広げていくのが成長のコツです。

もちろん、「うちの子はまだ自分では決められない」と
ついサポートしてあげたくなることもあるかと思います。
「先にやるべき宿題があるはず」
「せっかく時間があるなら午前中のうちに勉強した方が楽なはず」
などなど、お子さんのために声をかけたくなってしまうときは
ありますよね。

そんなときは、
例えば「1年後もこのまま自分で決められなくて大丈夫かな」など
少し先の将来をイメージしてみてください。

そのときに「ちょっとこのままだと困りそうだな」と思ったら、
ぜひ「何からやる?」「今日はいつやる?」などの
ひと言に留め、ぜひお子さんに転ばせてあげてください。

宿題が計画的に終わらないことや、
遊びたいときになって1日のスケジュールを後悔することも
あるかもしれません。
ですが、そうした失敗も「"自分が"こうしておくべきだった」
という反省や「この範囲は自分で決めること」という当たり前に
繋がれば大きな収穫です。

完璧なサポートやギリギリ失敗しない最適なバランスの任せ方を
目指す必要はありません。
今までのお子さんよりも少しだけ、
自分で決めて転ぶ機会を増やしてあげてみてください。
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モチベーションアカデミアでは、
こうしたポータブルスキルの成長にも目を向けて
毎週の面談を行っています。
担任がお子さん1人1人に合わせて
それぞれの次のステップを目指して進めるようサポートします。

つい他の子と比べて声をかけて過ぎてしまう、
あまり日常での生活の様子を見切れない
など、ご家庭でお困りの際はぜひお気軽にご相談ください。

次回のメルマガでは、
日常のなかで育むポータブルスキルの「対人力」
についてお伝えしようと思います。

それでは、次回のメルマガでお会いしましょう。

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