学校の勉強でも社会でも必要な「ポータブルスキル」とは？(3)対人力

「対人力＝他者と円滑にコミュニケーションをする力」と聞いて、
果たして勉強と関係があるのか
疑問に思った方もいるかもしれません。

確かにこれまでお伝えしてきたような分析力や計画力、
冒険力、持続力などがあれば1人でも
必要な努力を積み重ねていけるようにも思えます。

ですが、実は「何かを学ぶ」うえで他者とのコミュニケーションは
重要な役割を持っています。

今回は、対人力のなかでも「主張力」と「傾聴力」に
スポットライトを当てていきます。

主張力とは、自分の意見を他者にオープンに発信する力を指します。
何かを学ぶとき、必ずしも教えてくれる相手の考えが
その場ですぐ腑に落ちる訳ではありません。
そんなとき、
「私はこう考えたのですが～」や
「ここまではわかったのですが、ここの理由がわからなくて～」
と発言できる生徒は大きく成長していきます。
自分の不足している理解をより的確に埋め、
追加の知識を得ることができます。

学生にとって日常の授業や質問の時間で
学びの質が上がることは大きな違いを生みます。

この「主張力が高いとより大きな学びを得られる」という法則は、
大人になっても変わらないのではないでしょうか。
不明点や相談、意見があったとき、
周囲に自分の言葉で発信できる人は
より多くの人からサポートを得られるようになります。

また、主張だけでなく、
「傾聴力＝相手の立場に立って耳を傾ける力」も重要な要素です。
新しい知識や考え方を学ぶということは、
「まだ自分にはないものを受け入れる過程」と
言い換えられます。

先生や友人、あるいは教科書などの
「こうやって考えてみるとわかる」
「こんな工夫をするとできるようになる」
といった言葉にいったん耳を傾けて受け入れられる生徒、
すなわち傾聴力の高い素直な生徒は
学習の能率が高い傾向にあります。

傾聴力についてもやはり、大人になっても同様のことが言えます。
自分と違う考えに対してもまずは傾聴してみる、
他者のアドバイスを素直に受け入れられる、
そんな人の周囲にはサポートしてくれる人が集まり、
成長の機会やチャンスがより多く訪れます。

ここまで、「主張力」と「傾聴力」についてご紹介してきましたが、
大人に対して自分の意見を発信すること、
自分へのアドバイスを飲み込むことは
誰しも最初からできるわけではありません。

まずは先生に質問に行くだけ行ってみる、
友達に声をかけてお互いに教える機会をつくってみる、など
小さなステップから初めて主張と傾聴の練習をしてみてください。

なかなか数値には出ませんが、
そうしたお子さんのコミュニケーション面での成長にも
ぜひ注目してみてください。
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モチベーションアカデミアでは、
毎週の担任による面談で
お子さんひとりひとりに向き合っていきます。
「自立的に学んでいけるよう、
どうしたらポータブルスキルを育めるか」を考えながら
お子さんの成長をサポートしていきますので、
ご家庭でお困りの際はぜひお気軽にご相談ください。

次回のメルマガでは、
来る春休みに向けたアドバイスをお伝えしていきます。
それでは、次回のメルマガでお会いしましょう。

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