新学年のスタートダッシュを決めるための「良い目標」の立て方(3)

新学年のスタートダッシュを決めるための「良い目標」の立て方(3)

こんにちは。
モチベーションアカデミア副代表の横山です。

桜もいつしか盛りを過ぎ、
お子さんたちの新学年生活も本格化してきたことかと思います。

新年度もコロナの影響でこれまでのように
思いっきり遊んだり部活や行事に励んだりするのが難しく、
充実した日々を過ごしにくくなっているかもしれません。

そんな中でもイキイキと日々を過ごすには、
「何らかの目標に向かって成長できている実感」がポイントです。
大人にとっても、仕事や勉強や家庭のことなど、
何か前向きに挑戦できていることがあると日々の支えになりますよね。

今回も引き続き、「良い目標の立て方」について
ご紹介していきます。
ぜひ、お子さんと一緒により良い目標を立てる
参考にしていただければと思います。

さて、良い目標を立てるための「SMART」の観点。
ここまでご紹介してきたのは、
 (1)Specific(具体的な目標か?)
 (2)Measurable(測定可能な目標か?)
 (3)Achievable(適度な達成可能性のある目標か?)
の3つの観点でした。
「努力の成果を測定できる、具体的で、適度な達成可能性を持つ」
目標を立てることが重要だとご紹介してきました。

例えば「数学できるようになる」よりも、
「次のテストまでに教科書の問題はすべて解けるようにしておく」
の方がモチベーションにも成果にも繋がります。

今回の配信ではさらに、「SMART」の4つ目の観点、
Reasonable(合理的な目標か?)についてご紹介したいと思います。

ここでの「合理的である」をもう少し砕くと、
「さらに大きな目標にも繋がっていそうか?」
「方法は間違ってないか?」
の2つになります。

それぞれ見ていきましょう。
例えば、先ほどの「教科書に載っている問題はすべて解けるようにする」
という目標について考えてみます。

もしこれが、数学が苦手で
赤点ギリギリから抜け出したいと思っているお子さんなら、
このステップを踏むことは確かに合理的です。

ですが、学校の成績は問題なく取れていて、
受験に向けた模試での偏差値を上げたいと思っているお子さんの場合、
達成しても次の目標に繋がっているとは言えません。

つまり、「自分が目指しているより大きな目標を思い浮かべたときに
適切なステップになっているか?」も重要なポイントなのです。

以前ご紹介したAchievable(適度な達成可能性のある目標か?)と合わせて、
大きな目標に対して合理的でありつつ、
それでいて適度な達成可能性のある目標を設定することが重要です。
「〇〇するために、まずは~」と考えて目標を設定し、
「これができたら確かに次も達成できそうだし、不可能でもなさそう!」
と思えれば良いということになります。

続いて、「方法は間違っていないか?」
についても見ていきましょう。

例えば「次のテストまでに教科書に載っている問題をすべて解けるように」
と設定したとします。

これまで基本的な内容が理解できておらず、
成績に響いてしまっていたお子さんにとっては、確かに合理的な目標です。
ですが、「テストは良くできるが提出物の期限を守らず成績に悩んでいる」
という状況のお子さんにとってはどうでしょうか。

そうしたお子さんにとっては、教科書の問題の練習は
最初に着手する目標として合理的とは言えません。

このようにして、「本当にその方向の努力で次の目標に繋がるか?」を
考えてみるのもポイントです。

ここまで考えると、「良い目標を立てる」が
とても難しいように感じられたかもしれません。

お子さんでも大人でも、
いきなり素晴らしい目標を立てられるわけではありません。
ぜひここまでの観点を活用し、
ひとつひとつチェックしながら
少しずつ良い目標に進化させてみてください。
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「良い目標」を立てるためのSMARTの観点も、
残すところあと1つです。
次回では最後のTime-bound(期限やスケジュールのある目標か?)
をご紹介して、まとめを行う予定です。

それではまた、次回の配信でお会いしましょう。

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