新学年のスタートダッシュを決めるための「良い目標」の立て方(2)
こんにちは。
モチベーションアカデミア副代表の横山です。
春休みも終わりが近づき、いよいよ新学年が始まる時期となりました。
新しい学年を待ち遠しく感じているお子さんもいれば、
新しい同級生との関係や学習に不安を抱えているお子さんもいるかと思います。
心境は様々かと思いますが、一歩ずつ着実に成長していくには、
自分に合った「良い目標」を立てることがポイントです。
今回のメルマガでも引き続き、
「良い目標の立て方」についてご紹介していきますので、
ぜひ新学年からの目標立てにご活用ください。
さて、前回のメルマガでは、
「良い目標」の立て方のポイント「SMART」のうち、
具体的(Specific)な目標を立てることと、
測定可能(Measurable)な目標を立てることについてご紹介しました。
今回は、その続きとなります。
SMARTのうち、Achievable(適度な達成可能性のある目標か?)
という観点について、具体例も交えながらご紹介したいと思います。
何かテストなどに向けて目標を立てる時、
その目標が具体的で、測定可能なものであったとしても、
「達成可能性が見えない」場合、
やはり「悪い目標」になってしまうことがあります。
例えば「次の英語のテストで80点以上を取る!」
という目標を立ててみたとします。
もしお子さんがこれまで英語のテストで
赤点を回避するか否か成績だとしたら、
いきなり80点以上を目指すとなると本当に達成できるか不安ですよね。
不安や焦りがあるときほど、
少しでも良い成績をとってほしいという思いから、
つい理想の数値を目標に置いてしまうこともあるでしょう。
しかし、設定した「目標」とお子様の「現状」とのギャップが大きすぎて
目標の「達成可能性」が低い場合、
お子さんのモチベーションは下がってしまう一方です。
つまり、目標を設定する時は、
目標の達成可能性が低すぎないものにすることが重要なのです。
大人にとってもこれは同じです。
仕事や家事、勉強などで高すぎる目標を立てると
モチベーションが続かなくなってしまうのは多くの人にとって
当てはまる法則です。
もちろん、達成可能性が高すぎる、
「簡単過ぎる」場合もモチベーションは上げるのは難しくなります。
「これまで普通に勉強して60点ぐらい取れてきたから、
今回も同じぐらい勉強して60点を目指そう」
このような目標設定では、今まで通りやればいいと思ってしまい、
やはりお子様のモチベーションが大きく高まることはないのがほとんどです。
つまり、良い目標を設定するためには、
目標の達成可能性が高すぎないものにすることもまた、重要なのです。
以上をまとめると、SMARTの観点のうち、
Achievable(適度な達成可能性のある目標か?)が意味するのは、
「背伸びをして届く」ぐらいの、高すぎも低すぎもしない
適度な達成可能性のある目標を設定することが重要
ということになります。
目標設定をする上では、この「達成可能性」を見極めることが重要なのです。
「本当にお子様の現状の学力を考えた時に、妥当な目標なのか」という
客観的な達成可能性の評価も重要ですが、
ぜひお子さん自身の
「頑張れば自分はこの目標を達成できるだろう」という
主観的な感覚を大切にしてあげてください。
お子さんひとりひとりによって、自信の持ちやすさは変ってきます。
あまり深く考えずに「自分ならできる!」と思うお子さんもいれば、
大人目線で達成可能性のありそうなことにも
「自分にはまだ難しい」と思うお子さんもいるかと思います。
お子さん自身が「これなら頑張ればできるはず!」と思えるよう、
少しだけ挑戦となる目標を、
しっかり可能性が見えるよう具体的にしつつ立ててあげましょう。
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今回の配信はここまでといたします。
良い目標のポイントは残り2つ、
Reasonable(合理的な目標か?)と
Time-bound(期限やスケジュールのある目標か?)になります。
これらのポイントについては、次回の配信で詳しくご紹介いたしますね。
それではまた、次回の配信でお会いしましょう。
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