センター倫理政経の勉強法!短期攻略で9割とるコツ

センター倫理政経の勉強法!短期攻略で9割とるコツ

電気通信大学など国立理系を目指している受験生です。
興味に従って倫理・政治経済をセンター社会の科目として選んだのですが、周りに倫理政経選択の人が少なく勉強法がわかりません。
いつ頃から始めれば良いのか、9割とるためにはどのように勉強するのが良いのか、など教えてください。

センターの社会で倫理・政治経済を選択するのですね。
「倫理・政治経済」と1科目になっていても、やる内容は多くどこから手をつけて良いのか不安になる人もいるかと思います。
また、理系にとっては社会になるべく時間をかけずに効率的に点数を上げていきたいですよね。
今回はそのような人のために、短期間でセンター倫理政経で9割をとるための勉強法をお伝えしていきます。

1. 理系の受験生はいつからセンター社会をやる?

これはセンターでしか社会をやらない受験生にとってはかなり悩ましい問題でしょう。
周りがセンター社会の勉強をやり始めるとなんとなく焦りも出てくると思いますが、かといって社会に時間を使いすぎて他の大事な理系科目がおろそかになるのはナンセンスです。そこで、いつからやるのかというおおよその目安をお伝えします。

もっとも良いのは「少しずつ、コツコツと」です。
もし今この記事を読んでいるのが受験生でない方ならば、学校の授業をしっかり受けてテストでもきっちりと高得点をとるべく普段から勉強することをオススメします。
「今やったってどうせ忘れるもん」「どうせ社会だし」とおろそかにしがちな人も多いと思うのですが、不思議なことに一回しっかりと覚えたものは次やった時に簡単に思い出すことができ、定着度も高いのです。
だから、まだ高2など少しでも余裕のあるうちに授業をしっかりと受けておく、というのが良いです。

受験生に関しては、基本的にどの教科も「センター対策は秋以降」です。
センター社会は暗記科目ですから、あまり早くから焦って取り組みすぎても忘れてしまうので繰り返す必要が生じてしまいます。(繰り返した分、定着度合いはもちろん高まりますが、センターだけに使う科目に対してはそこまでしなくても大丈夫です。その時間があったら理科に時間を使いましょう。)
目安としては、高2までに社会を全然真面目にやって来なかった人は9月からインプットをスタートしてください。
それなりに真面目にやってきたよ!という人(学校の定期テストで7~8割は取れている人)は10~11月から軽く参考書を1周読むなどして記憶を取り戻す作業をしましょう。
12月は演習に費やしましょう。
詳しい勉強法は3で解説します。

2. センター倫理・政治経済の特徴と暗記のコツ

倫理だけ、政経だけ、という人もいると思いますが、大抵の大学(特に難関国立)は「倫理・政治経済」を課していると思います。
しかし、1科目とはいえ9割を目指すなら倫理も政治経済も山をはる事なくきちんと全ての知識を網羅する必要があるので2科目のつもりで勉強しなくてはいけません。

2-1. 倫理の暗記のコツ

倫理は2つの軸を使って覚えます。
1つめの軸は「人」と「その人が唱えた主要な概念」「書いた本」の関係です。
例えば、「プラトン:イデア、『ソクラテスの弁明』」のように結びつけておきましょう。
この時「唱えた概念」に関しては長々と覚えるのではなく「イデア」のようにキーワードで覚えておくと良いでしょう。

2つめの軸は「場所・時間・因果関係」です。まず場所に関しては「古代ギリシャ」「中国(孔子など)」「インド(仏教など)」「その他」くらいの分類で構いません。
前3つが分かっていれば良いです。
時間・因果に関してキーポイントは「流れで覚える」という事です。
「●●という考え方があった→批判が出てきた・●●という出来事があった→●●という新たな考えが出てきた」という流れが存在するのが一般的です。
例えば、「王権神授説・宗教による支配→ルネサンスによりヒューマニズムが開花・機械論的自然観の誕生、宗教の地位低下→社会契約説の誕生、個人主義の哲学の創始」など大まかな枠組みが分かっていると暗記するのも楽になりますし、より定着します。

2-2. 政経の暗記のコツ

政経は倫理よりは分野間の連関が少ないので、暗記要素が強いかもしれません。
しかし、工夫をすることはできます。
たくさんの情報を「言葉」で覚えるのではなく「表・グラフ」で視覚化して覚えてしまいましょう。
例えば選挙制度の比較や、似たトピックに関して結ばれた条約などを表にするとわかりやすいでしょう。
実際にセンターでは表中の空欄を埋める問題が多く出てきます。

では、どう視覚化するか?自分自身の力で表を作ったりするのは大変ですし、センターのみで生計を使う場合はオーバーワークになってしまいます。
そこで、既存のものを最大限に活かしましょう。
自分が持っている教科書・資料集・参考書・そして一番良いのがセンター試験の過去問や予想問題集の解答です。
「これはわかりやすい!」と思う表があったらコピーして切りはりしてノートなどに蓄積していくのもおすすめです。

3. センター倫理・政経のおすすめ参考書や具体的な勉強計画

1と2で大雑把な勉強法と時期をお伝えしましたが、具体的に解説していきます。
暗記系の科目の基本は「じっくりと少しずつ」ではなく「軽めに速くやって繰り返す」ことです。
インプットができていない人は9月のうちに参考書をパラパラ読むのを1周します。10月になったらもう1~2周してください。
この時、複数回繰り返す時は、はじめに「これはもう覚えている」という部分はさっさと飛ばすことが効率的に勉強を進めるコツです。
覚えている部分を繰り返し読んでも仕方ないからです。
そうすれば3周目などはすぐに終わることでしょう。

ここで「参考書」と書いていますが、もし学校の授業で作ったノートや配られたプリントが充実している人は新たに参考書を買う必要はありません。
新たな参考書を読むよりは目に馴染んだものを使った方が定着するはずです。
もし、そのような良い教材がないよ、という人は「センター用の」参考書を書いましょう。
あまりに詳しすぎる参考書を買うのはおすすめできません。
何としてもオーバーワークを避けなければいけないからです。また、他に選ぶポイントとしては2でも書きましたが図やグラフなどが多い方が視覚的に覚えやすいかと思います。
王道なものを2冊挙げておくと、KADOKAWAの『倫理、政治・経済の点数が面白いほど取れる本』や学研プラスの『蔭山のセンター倫理、政治・経済ポイント&キーワード』(本屋さんに行って自分が見やすいものを選んでくださいね。)があります。
しかし!!9割~満点を確実に狙うには『センター倫理』『センター政経』で分かれている参考書を選び2冊やるのが良いです。

そして11~12月になったら演習に入りましょう。
過去問は新しいものから10年分やれば7~8割は取れるようになると思いますが、より点数の欲しい人は河合塾や駿台の出しているマーク式問題集に取り組んでください。
これだけやれば全ての出題分野・パターンが網羅できると言っても過言ではありません。

また、おすすめの演習方法は
①問題をコピーする
②まずは普通に解く
③間違えた問題を切り取りその裏に解説を貼る
④穴を開けてリングに通す
です。
こうしてオリジナルの単語帳的な教材を作って、スキマ時間にペラペラめくり確実にできるようになったらそのカードを捨ててしまえば良いのです。

①ー④のプロセスに時間がかかり過ぎてしまう几帳面な人にはおすすめできませんが、これは自分のできないところがハッキリと分かるのでかなり効率的な勉強法と言えます。

いかがでしたか?センター倫理政経で高得点をとるための方法をご紹介しました。
質問者さんの参考になれば幸いです。

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