「世界史」の勉強法・学習の悩みと解決策
皆さんはなぜ世界史を選択されましたか?
もちろん世界史という科目を学びたい!
もしくは歴史という科目が好きだから、という理由で選択された方々も多いかと思われます。
しかし、大学受験をするのに必要だから仕方がなく……という人もまた多いのではないでしょうか?
最初は好きだったけど進めていくにつれ覚える内容が多く嫌いになった、なんて人もいるかもしれません。
そのように感じている人が勉強するのは大変ですよね……。
歴史なんて覚えても将来使えるものじゃない、とも思っているかもしれません。
今回はそのように世界史を学ぶ意義がいまいちわからないという人に向け、大学受験の勉強方法なども交えながら話していきたいと思います。
また、現在世界史か日本史で悩んでいるという方々も是非ご一読ください!
1.歴史を勉強する意義
1-1. 歴史ってなんで勉強しなければいけないの?
それではなぜこれから使うこともなさそうな世界史、つまりは歴史を勉強しなければいけないんでしょうか?
それは簡単に言ってしまうと、現在当たり前としてあることに対して疑う力をつけるためです。
現在常識としてとらている体制だったり習慣というのは昔から同じことなのでしょうか?
もちろんそんなはずはありません。
何千年という長い歴史を経て積み重なったものが常識として存在するのです。
つまり、現在の常識は常識ではないのです。
その常識に対し疑う力をもち、この世の中に流されるがままにならないようにするのが歴史を勉強する意義なのです。
裏返して言うと歴史を勉強しなければ当たり前としてあるシステム(資本主義体制、政治体制など)に流されるがままになり、結果的に損をしてしまう人生になってしまいます。
損をせず、なおかつ人生にスパイスを加えてくれる歴史を勉強しないわけには行かないですね!
歴史が将来必要ないという考え方は間違っています。
有意義に歴史を勉強していきましょう。
1-2.世界史はなぜ必要?日本史ではダメな?
歴史を勉強する意義については上で説明した通りですが、それではなぜ世界史を勉強しなければならないのでしょうか?
ここは日本なのだから日本史だけをすれば良いと思うのではないでしょうか。
その答えは現在の社会状況を考えればわかると思います。
現在の社会を一言で説明できるとすると「グローバル社会」と表すことができると思います。
ニュースの内容も決して日本だけではないですよね。
そのグローバル社会の中で日本だけを勉強していて良いのでしょうか?
答えはNoで、世界という広い視点を持った方が良いでしょう。
よって、「世界史を勉強した方が良い!」となりますが、実際には日本という歴史も存在しての世界史です。
よって、世界史を優先させた方が良いとなりましたが、決して日本史を全く勉強しなくても良いというわけではありません。
「覚える量がとても多い」で有名な世界史ではありますが、勉強する意義は大です!
ぜひ世界史を勉強しましょう!
2.勉強の仕方
2-1. 単語詰め込み型になってない?
上の二つで歴史を勉強する意義はわかってくれたと思います。
だけど、世界史の勉強は面白くないから勉強できない!
なんて人はたくさんいると思います。
そうですよね、覚える単語量はとてつもなく膨大でそれを覚えるのはつまらないですよね……。
しかし、その発想がそもそも間違いなのです!
単語だけを覚えようとしたら大変で退屈に決まったいます。
それでは、どのように楽しく、また効率よく勉強できるのでしょう?
私はこの質問に対しよく「歴史を大枠で捉えるようにしよう!」と言っています。
歴史は理由のない出来事の連続ではありません。
全ての出来事には理由があり、その出来事の連なりです。
その理由の「連続性」を描いたものが歴史なのであり、歴史を学ぶ意義はその「連続性」を学ぶことにあります。
「連続性」、すなわち歴史の大枠を捉えていくことが歴史の面白い部分なのです。
つまり、歴史は単語を覚える科目なのではなく、歴史の物語を楽しむ科目なのです。
単語だけを覚えようとするのはつまらないですし、何よりせっかく歴史という物語を楽しむ機会を得ているのにその時間を無駄にしてしまうのはもったいないです!
まとめると、世界史を単語だけで勉強するのはつまらないので世界史を大枠で捉えてその出来事が起きた理由で覚えていってしまおう!といった感じです。
しかし、決して単語を覚えなくて良いというわけではありません。
大枠で捉えた上で単語を覚えなければなりません。
よって、次には歴史の流れを覚えるためのおすすめ資料と単語を覚えるための資料について話していきたいと思います。
2-2.具体的な資料を用いた勉強方法
歴史の流れを学ぶにはどのような資料を使うのが良いでしょうか?
一番王道なのは学校で使う教科書ですね!
ただ読んでいるだけでも面白いのですが、それだと覚えるという意味で足りないので教科書を読みながら図式化してみるのがおすすめです!
頭を使って図式化すると暗記も捗りますし、あとで見返すこともできます。
まとめ方がわからないという方は学校で使っている資料集を参考にしましょう!
資料集の年代表にはざっくりとした歴史が図式化されて記述されています。
詳細な内容は教科書で確認をとりつつ、図式化してまとめる時は資料集を参考にしましょう。
また、資料集を使う意義としてもう一つあるのが、文字以外の情報を知ることでインパクトを与え覚えやすくするのもポイントです!
歴史の流れをおさえるという意味ではこれで問題ないですが、教科書を使うのが苦手という方は「ナビゲーター」や「実況中継」なども使ってみてください。
しかし、流れだけ押さえていても受験という意味では点数にならないですよね……。
単語もしっかり覚えなければなりません。
単語で難しい部分はどの単語を覚えれば良いのかわからないという点です。
その点を解消してくれるのは「東進の一問一答」です!
この単語帳には覚える単語のレベルが書いていてセンターレベル、MARCH、早慶に合わせて単語を覚えられます。
電車などの隙間時間にはぜひこの単語帳を活用してください!
2-3. 赤本(過去問)の使い方
通史が終わり次第皆さんは志望大学の赤本を解かれると思います。
今回はその赤本についての使い方について話していきたいと思います。
皆さんは赤本はどのように使うのが正しいと思いますか?
普通だったら知識の確認として問題数を多く解くのが良いと思うのではないでしょうか?
しかし、それは赤本の罠です!
なぜなら、世界史の知識の定着は流れを復習していきその中で単語を覚えていくことで得られます。
過去問で復習しようとすると歴史の断片的な部分しか出てこないので完全な知識の定着の復習はできません。
よって、大学の過去問を多く解くというのは効率が悪いです。
単純に知識の定着という意味であるのならば最初から復習を行なっていった方が良いです。
では過去問はなぜ解く必要があるのでしょうか?
この答えはいたってシンプルですが、大学の問題の傾向を知るためです。
そのためにだけ過去問を解いていけば良いので問題を数多く解く必要はないと言えるでしょう。
しかし、勘違いして欲しくないのは過去問を全く解く必要がないというわけではないです。
ほどほどに解いて問題の解き方を知っていくことも大切です。
まとめると、赤本は各受験大学の数年分は解く必要がありますが、何十年とする必要はない、ということです。
2-4. 勉強計画について
これは最後におまけ程度に呼んでくだされば結構です。
「授業を受けた後は復習をしなさい」といった言葉をよく学校や塾で言われるのではないでしょうか?
世界史において復習ほど大切な勉強はありません、が、この言葉は抽象度が高く、どの部分をいつまでにどのくらい復習すれば良いかわかりませんよね……。
そこで、ここではその言葉についてもう少しだけ詳しく述べていきたい、と思います。
私が学生の時は「やれるぶんだけやればいい」と思っていましたが、それだと世界史が自然と後回しになってしまうので、計画を大まかで良いので立てておきましょう。
話は変わりますが、世界史において近代史が苦手な人はとても多いです。
「古代史は得意だけど近代史に近づけば近づくほど無理」という感じです。
その理由として考えられるのは最後の方(近代史にいくにつれて)を復習する期間が短いからです。
つまり8、9月から入る近代史の復習する時間は実質8、9月以降の全ての期間を使って復習しなければならないのです!
よく世界史は8月からでも間に合う、なんて言う人がいますが実際は8月までに近代史前の復習は完璧にしておく必要があるわけですね。
近代史以前というのは具体的に言うとフランス革命以前の歴史のことです。
「12月まであるから問題ない」なんて楽観的に捉えず8月までには復習を終わらせる気で行きましょう。
まとめると、8月までに古代史~フランス革命の範囲は完璧におさえておき、8月からは近代史の復習に励む、というふうになります。
世界史は復習が命です。
授業を受けた後はしっかり復習をしましょう!
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