文系で地理選択です。地理の勉強法やオススメ参考書を教えてください。

文系で地理選択です。地理の勉強法やオススメ参考書を教えてください。

文系で東大を目指している高校2年生です。
地理選択で、地理をそろそろちゃんと勉強しはじめなきゃ、と思っているのですが、塾に通っていないのでどのように勉強すれば良いのかわかりません。
地理の良い勉強方法や、オススメの参考書を教えてください。

皆さんは「地理」と聞いてどのようなイメージを思い浮かべますか?
「世界の文化とか学ぶやつだよね?」「なんか覚える量多そう...」「地形とか理科じゃないの...理科嫌い...」などなど、色々なイメージがあるかと思います。
実は高校の地理は社会の中でも非常に特殊な科目です。それゆえ、歴史や倫政とはまた違った対策が必要になってきます。
ここでは、「地理とは何を学ぶのか?」「地理の勉強法は?」「オススメの参考書は?」についてお教えします。

1.大学受験の地理ってどんな科目?

地理とは、ざっくり言うと「現在の地球と人類についてざっくりと学ぶ」科目です。
高校では地理は「系統地理」「地誌」の2つに分かれます。
「系統地理」では地球全体に共通する地形・気候・人種・文化などを学びます。
一方「地誌」では地球を地域ごとに分け、それぞれの地域が持つ文化や地形などの特徴を学びます。
つまり、地理とは「系統地理」によって各地域をさまざまな観点からカテゴライズした上で、それぞれの地域をチェックしていくという科目です。
ここまで読んでみると、社会科目における地理の特異性が見えてきますね。
そう、実は地理とは様々な事象を分析し、分類していく科目。
言ってみれば、「数値計算のない理科」なのです。
そのため、地理の暗記量は社会ではダントツで少ないですが、分析できるかどうかが問われるため、かなりの思考力が必要になります。
理系の社会選択に地理が多いのもこれが理由。
そこまで覚えなくても考えれば解けるため、理科大好きな理系の肌に合っているんです。

ここまでくると皆さんもお分かりでしょう。
地理は、他の社会科目と勉強方法がかなり異なります。
では、地理はどうやって勉強すればいいのか?今からそのお話をしていきます。

2.大学受験の地理の勉強法

さあ、いよいよ本題。
地理って、どうやって勉強すればいいんでしょう?

①まずは系統地理の部分を完璧にする

まずは系統地理を完璧にしましょう。
教科書、もしくは参考書を使って系統地理の部分を読んでいきます。
ここで大事なのは「覚える」ではなく「理解する」ことに努めること。
地理は覚える科目ではありません。
理科と同じように、とにかくまずは理解することが先決です。

まずは系統地理を3周。
2周目は知識を横に繋げていくイメージで。
例えば「ここは〇〇気候だから△△って地形ができて、◇◇という文化が発達した」という感じ。
3周めから一緒に問題を解いていきます。
ここでのオススメは共通テスト。
共通テストの問題は実はかなり思考力が問われます。
自分がちゃんと知識を繋げられているのか、理解できているのかを共通テストの問題を同時に解くことで確認していきましょう。
最後に不足部分を補って、系統地理はOK。

②系統地理で覚えたことを地誌で確認する

次に地誌。
地誌は2周。
1周目はまず読んで系統地理で勉強した知識の再確認をしていきます。
その上で抜けや漏れがないかをチェック。
2周目からは問題を解きながら。
これも共通テストがおススメです。
理由は先述の通り。
これで系統地理・地誌の勉強がある程度できました。
それでは最後のステップへ。

③志望する大学の過去問、特に論述問題を重点的に解く

論述問題を解くことで自分の知識を言葉にしてアウトプットしていきます。
これで知識が完璧に身についていきます。
また、地理において圧倒的に重要な因果関係も言葉にすることで一気に整理できます。
論述問題が出ない大学を志望する人もぜひ論述問題を解いてください。
オススメは東大地理。
とてもスタンダードな良問が揃っています。
共通テスト対策としてもものすごく使える過去問です。

論述問題は教科書、もしくは参考書を見ながら書きましょう。
教科書を外すのは本番1ヶ月からでOKです。
まずは知識の整理とアウトプット、そして日本語力を鍛えることから。
それが完璧にできるようになって、初めて教科書なしで書けるようになります。

3.地理の暗記に苦戦している場合はどうすれば良い?

さて、ここまで読んで「とはいえ、暗記が苦手な自分はどうすれば......」と悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。

そんな方は、ぜひ以下の方法を実践してみてください。

①マインドマップやフラッシュカードの活用

地理の情報を整理しやすくするために、「マインドマップ」や「フラッシュカード」を活用してみると良いかもしれません。

「マインドマップ」は情報を視覚的に整理するのに役立ち、「フラッシュカード」は重要な用語や概念を繰り返し確認するのに適しています。

例えば、地域ごとに「マインドマップ」を作成し、その地域の特徴や重要な要素を「フラッシュカード」にまとめると効果的です。

②物語形式での記憶法

地理の情報を物語形式で覚えることで、記憶に定着しやすくなります。
地域ごとに「キャラクター」や「ストーリー」を設定し、地形や文化などの要素をストーリーに組み込みましょう。

例えば、地球のある地域を舞台にした冒険物語を考えることで、地理の情報が生き生きとしたイメージとして脳に残りやすくなります。

③定期的な復習と問題演習

これは言わずもがなですが、「定期的な復習」と「問題演習」は欠かせません。
ただ、「定期的な復習」は、勉強机の前だけではなく、日頃の日常生活の中でも実践できます。

英単語の暗記を例に出してみましょう。

必死に英単語の暗記をしたあと、休憩中にふと「あれ?そういえばさっきやった〇〇って英単語、あれの意味って何だったっけ?ちくしょう...あんなに必死に覚えたのに...えーっと...」と、頭の中で思い出そうとやっきになった経験はありませんか?

このタイミングこそ、「定期的な復習」のベストタイミングだったりします。
頭で思い出そうと必死になるタイミングこそ、記憶が定着する大チャンスなのです。

4.大学受験地理のおすすめ参考書

地理のオススメ参考書達です。

  • 『山岡の地理B教室 PARTⅠ (東進ブックス―気鋭の講師シリーズ)』
  • 『山岡の地理B教室 PARTⅡ(東進ブックス―気鋭の講師シリーズ)』

地理を一切勉強したことのない人向けの入門本。非常にわかりやすく、また量も少ないので、すぐに地理の概要を掴むことができます。
「地理選択だけど地理に関する知識が全くない」という人はこれから始めてみましょう。
デザインも見やすくてとてもオススメ。

  • 『改訂版 大学入学共通テスト 地理Bの点数が面白いほどとれる本』

地理のインプット用参考書としてこれほど優れた参考書があるでしょうか。
現在の地理関係の参考書の中では最高峰のクオリティを誇る作品です。
特筆すべきはその圧倒的なわかりやすさと見やすさ。
また1冊で地理に必要な知識が全て網羅されているので、2次試験対策にもかなり使えます。
「これ1冊でOK」と自信を持って言える数少ない参考書です。
ただ、中身がかなりカラフルでかつ著者のテンションがかなり高いので、若干読むのに体力がいります。

  • 『大学入学共通テストへの道 地理』

共通テストの本試・追試10年分を分野別に切り分けた参考書。
問題の横にヒントが書いてあるので非常に学習しやすいです。
参考書と一緒に勉強していきましょう。

後はそれぞれの志望する過去問を10年分と、東大地理を5年分。
これで地理は完璧です。

以上、地理の勉強法でした。

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