英語が得意なので、大学受験での英語外部検定利用入試に興味があります。
英検2級が有利に働く大学とかの基準ってありますか?
大学・学部にもよりますが、大きなイメージとして、英検2級→GMARCH、英検準1級→早慶上智をひとつの目安と考えておきましょう。
もちろん、GMARCHとくくられる大学でも、国際系の学部などでは最低ラインが準1級とされていることも少なくありません。検討している大学・学部については、募集要項を必ず確認するようにしてください。
1.英検の2つの形式
英検には「英検S-CBT」と呼ばれる形式があることは、意外と知られていません。多くの学生は、学校を経由して英検に申し込むため、従来型の英検のみを受験しているためです。しかし、従来型の英検は年3回のみの限られたチャンスしかありません。
一方、S-CBT形式は毎週実施され、従来型の英検の期間内に+2回受験することができます。また、スピーキング(2次試験)を同時に受験することができるというのも魅力の1つです。実施会場が家の近くにある人にとっては、メリットの大きい受験方式だと言えます。ぜひ、英検の公式サイトで最寄りの受験会場を調べてみてください。
S-CBT形式では、基本的に受験会場にあるパソコンを使用して回答をします。選択式の問題に関しては選択肢をクリックするだけなので操作は簡単です。ライティングはタイピング型と筆記型を選べるので、タイピングが苦手な方でも安心して受験できます。タイピングが得意な人はライティングの問題にかける時間を大幅に節約することができるかもしれません。
従来型しか受けたことがなくて不安だという人は、公式サイトの「英検S-CBT 体験版」を試してみるといいでしょう。
2. 英検以外の外部試験について
英検2級の受験利用を検討するにあたって、英検以外の外部試験についても視野に入れてみましょう。
以下におすすめの外部試験とその特徴をまとめましたので、参考にしてください。
- TOEIC
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- テスト内容はビジネスシーンや日常生活など実践的な場面が多いが、外部試験利用として多くの大学が導入しており、比較的、受験に利用しやすい試験
- ほぼ毎月開催されるため、頻度の面では英検よりも受けやすい(英検は年3回)
※一般的にTOEICといえばLRを指しますが、TOEIC活用校の中にはSWも必要なところがあるので受験する大学の募集要項を確認をしてください。
- TEAP
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- 日本英語検定協会と上智大学が共同開発したスコア型の英語力診断テストで「読む・書く・話す・聞く」の4つの技能の技能が測定される
- 2技能(リーディング&リスニング)パターンと、4技能パターンがあるが、入試に活用するのは4技能パターンという大学が多い
- 上智大学の一部学部で許可されている外部試験はTEAPのみなので、上智大学を考えている者はTEAP受験をすることを視野に入れるのが良い
- GTEC
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- ベネッセの実施する英語4技能検定
- 中高生が受験する問題タイプはCore、Basic、Advanced、CBTの4つがある
- 基本的に学校単位での申し込み・受験になるが、CBTについては個人で申し込みが可能
- TOEFL
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- 世界共通の英語能力測定テストで、スコアを英語能力の証明として留学などのシーンで用いることが多い
- 4技能試験であり、学術的な文章を読み解き、耳で理解し、意見を述べ、正確に書き記すことを求められる
- ほぼ毎週末開催されるが、試験の難易度が高く、試験時間も3時間となかなかハードルは高い。海外大学や留学等を考えていない者は避けるが吉
- IELTS
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- 英語圏の国々に留学、就労、または移住するための英語力を測定する、イギリス発祥の英語試験
- IELTSはイギリス英語だが、日本の英語教育は北米寄りの発音を基本としているので、対策にはイギリス英語に慣れる必要がある
- TOEFLと同じく難易度の高い試験になるため、海外大学や留学等を考えていない者は避けるのが望ましい
3. 大学受験での利用
英検が利用できる大学
今やほとんどの大学で英検などの外部試験のスコアを利用することができます。しかし、自身の大学・学部が外部試験スコアの利用を認めているかどうか、事前に入試要項で確認するようにしましょう。上述した上智大学の例のように、利用できる検定試験が限定されているケースもあります。
また、調べる際には大学のウェブサイトに掲載されている募集要項を確認することをおすすめします。まとめサイトの情報は時として古い年度の情報から更新されていない場合があるため、注意が必要です。
英検®の基準
次に英検®の問題レベルと大学の入試問題のレベルについて、難易度を比較してみましょう。
難しい順に並べると、
早慶入試問題>準1級>GMARCH入試問題>2級
というイメージです。
帰国子女かどうか、使いこなせる単語の量、文法の理解度など、これまでの英語の学習の質によって見え方や感じ方は異なりますので、あくまでひとつの目安として見ていただければと思います。
4. 英検CSEスコアとは
CSEとは、Common Scale for English(英語のための共通尺度)の頭文字で、4技能を評価するユニバーサルなスコア尺度です。
このスコア尺度の導入により、受験者はリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの各技能ごとに均等にスコアが配分され、自分の得意不得意が明確になります。
CSEスコアが試験結果として提供されるようになり、これを入試に活用する大学が増えています。単なる合格・不合格だけでなく、CSEスコアの向上を目指すことを今後の指針とし、自分の4技能の強みや課題を知り、成長を目指しましょう。
英検CSEスコアとCEFR
また、英検CSEスコアは国際的な指標であるCEFR(Common European Framework of Reference for Languages)に対応しています。
これにより、自分の英語力を世界的な基準で測定し、レベルを把握することが可能です。
CEFRレベル | 英検CSEスコア | |
---|---|---|
熟練した 言語使用者 |
C2 | 3300~4000 |
C1 | 2600 ~3299 1級合格(2630) |
|
自立した 言語使用者 |
B2 | 2300 ~2599 準1級合格(2630) |
B1 | 1950 ~2299 2級合格(1980) |
|
基礎段階の 言語使用者 |
A2 | 1700 ~1949 準2級合格(1728) |
A1 | 1400 ~1699 準2級合格(1456) |
どの資格試験を受検するかどうかは、今後の自分のキャリアをどのように思い描いているかによって変わってきます。しっかり考えて、適切な対策を積み重ねていきましょう。
ちなみに、2024年度第1回から、英検®1~3級の問題形式が一部リニューアルされます。
準2級は5分、3級は15分試験時間が延長されます。その他の級には試験時間の変更はありません。
以下は、2023年11月29日時点の情報です。詳しくは公益財団法人 日本英語検定協会の情報をご確認ください。
2024年度 英検 問題形式リニューアル後の試験時間
3級 | 準2級 | 2級 | 準1級 | 1級 |
---|---|---|---|---|
65分 | 80分 | 85分 | 90分 | 100分 |
リニューアル後の出題形式の変更
Reading(筆記)
準2級~1級で「短文穴埋め問題」「長文問題」が一部削除されます。
Writing(筆記)
3級~準2級:英作文問題の出題を1題から2題に増加既存の「意見論述」の出題に加え、「Eメール」 問題が出題されます。
2級~1級:英作文問題の出題を1題から2題に増加既存の「意見論述」の出題に加え、「要約」問題が出題されます。
Listening
変更なし
Speaking(二次試験)
準1級は、受験者自身の意見を問う質問に話題導入文が追加されます。
ここから分かるように、よりアウトプットが重視されるようになります。
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