英検2級が受験で使える大学ってどのレベルでしょう?

英語が得意なので、英語外部検定利用入試に興味があります。
英検2級が有利に働く大学とかの基準ってありますか?
大学・学部にもよりますが、英検2級→GMARCH、英検準1級→早慶上智を1つの目安と考えておきましょう。
1. 英検の基準
まず、外部検定利用での英検の基準をご説明します。
まずは総論として、英検2級→GMARCH、英検準1級→早慶上智を1つの目安と考えてください。
ただし、GMARCHの大学でも、国際系の学部などでは、最低ラインが準1級とされていることも多いです。検討している大学・学部については、すべて募集要項を確認することをおすすめします。
さて、次に英検の問題レベルと大学の入試問題のレベルについて、難易度を比較してみましょう。
どのような勉強をしてきたか(帰国子女かどうか・単語学習をしっかりしてきたか・文法の理解はどれくらいか)によって、見え方や感じ方は異なりますので、あくまで1つの指標として考えてもらえればと思います。
難しい順に並べると、
早慶入試問題>英検準1級>GMARCH入試問題>英検2級
大学の入試問題は、外部検定と比べて長文に使用される語彙が難しい傾向があります。単純に語彙のレベルで比べると、英検2級はGMARCHの過去問と比べて簡単だと言えるでしょう。
一方で、文法が独立の問題として出題されるのは、大学の入試問題に特徴的な形式です。学校などで文法問題をさんざんやってきた人にとっては、英検はその強みを活かせない形式に見えるかもしれません。
また、2級以上は2次試験も大きな課題となってくるでしょう。ふだんスピーキングの練習をしていない人は、2次の一発合格はかなりのハードルに感じられるでしょう。
「読み・書き」が武器だという人は、大学の入試問題のほうが簡単に感じられるかもしれませんね。
2. 他の外部検定だと何がおすすめ?
さて、英検の話をしてきましたが、英語外部検定利用入試は英検以外の検定試験も対象です。そのなかで今回はIELTSについてご紹介します。
IELTSは世界的に通用する英語の検定試験であり、留学や移住のビザ申請などの際に実力を証明する資料として提出することができます。
また、IELTSはスコアが結果として帰ってきますが、このスコアは最大で9.0の値を取ります。英検の一番上の級は1級ですが、英検1級に対応しているIELTSのスコアは、7.0です。つまり、IELTSでは、英検1級以上の実力も測定することができるということです。
IELTSの特徴としては、図表の読み取りが求められるという点が挙げられるでしょう。そこまで高度なものではなかったとしても、ただでさえチャレンジングな英語の試験に図表が絡んでくると、てんやわんやになってしまう人もいるでしょう。そういう意味では、英検を受験する以上に、「IELTS対策」はしっかりとやる必要が出てくるのかもしれません。
また、IELTSはイギリス発祥の資格試験です。したがって、「イギリス英語」を意識する必要が出てきます。
今の日本の英語教育で教えられるのは、基本的に「アメリカ英語」です。
イギリス英語とアメリカ英語は意外と違うので、注意をしなければなりません。たとえば、単語の綴り。アメリカ英語では、「色」は"color"と綴られますが、イギリス英語では"colour"となります。
また、発音にもそこそこの違いが見られます。あまり上手い例ではありませんが、大阪弁と標準語の違いをイメージしてもらうといいでしょうか。イントネーションの違いもありますし、単語の発音自体が違って聞こえるものもあります。
有名な例はcan'tです。アメリカ英語では「キャント」と発音しますが、イギリス英語では「カント」という音になります。
以上見てきた通り、大学受験以外の場での汎用性を考えると、明らかにIELTSに軍配が上がります。一方で、これまで(日本の)学校でしか英語の勉強をしてこなかった人にとっては、英検の方が特段の対策をせずに実力を発揮できるという側面があることも否めない事実です。
今後のご自身のキャリアをどのように思い描いているかによって、どの資格試験を受験するのがいいかは変わってくるでしょう。
時間や金銭面に余裕があるのであれば、両方受けてみるのもありかもしれませんね。
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