英語へのアレルギーが止まらない......克服するにはどうしたらいい?

英語学習のポイント
英語へのアレルギーが止まらない......克服するにはどうしたらいい?

どうしても、英語に対してアレルギーがあります。
単語の発音がアルファベットの表記の通りでなかったり、文法を勉強していても「例外」が多かったり、そういうものを目にするたび、英語学習のモチベーションが下がってしまいます。
英語を勉強することには、いったいどんな意味があるのでしょうか?

英語アレルギーを克服するために、「既存の価値観」や「自分の理解の枠組み」を一度取り払ってみましょう。
自分が求める「型」に英語を押し込もうとするのではなく、「英語」という名の、これまでとはまったく違った「型」を自分の中にこれからインストールするのだと考えてみてください。
また、「文法を間違えてはいけない」や「英語はイヤイヤ勉強するもの」といった英語に対する固定観念を解きほぐしていくことも、英語勉強のモチベーション向上につながります。

以下に、これらの内容を詳しく説明していきますので、ぜひ最後までご一緒ください。

1. 英語学習の考え方と心構え

英語を学ぶとは、どういうことなのでしょうか。なぜそれをやらなくてはいけなくて、どうすれば勉強がうまく行くのでしょうか。

英語を勉強するとき、私たちはどうしても日本語によってそれを学ぶことになります。しかし異なる言語である以上、どうしても対応しない箇所というものは出てくるものです。
たとえば、日本語では名詞の単複、つまり「ものが一つであるか複数であるか」を言葉の表現上必須とはしません。

よく知られた松尾芭蕉の句に、「古池や蛙飛び込む水の音」というものがあります。これを英訳するのは、実はとんでもなく難しいことなんです。
なぜでしょうか。
蛙はfrogです。ここまでは問題ありません。
問題はこのあとです。英語では、数えられる名詞は、必ず単数か複数かを明示しなくてはいけません。それを明らかにしないで文章を作るということが、そもそもできないのです。
すると、a frog か frogs のどちらかを選ばなくてはいけません。でもこれ、どちらが正解とも決めきれないものではないでしょうか。日本語ではそもそも分ける必要がないところを、無理やりどちらかに決めつけなければいけないわけですから。

このように、英語を学んでいると、今までの(つまり日本語の)感覚からすると、腑に落ちないことってたくさん出てきます。動詞が不規則に変化したり、「はい」と答えたつもりが「いいえ」と答えたことになってしまったり......
それについて、説明を求めたくなる気持ちはもちろん分かります。先生の役割とは、ある程度は、そういったことを説明することにあるわけですから、「わかった」と思ってもらえるような説明ができるよう、極力努力はします。
でも、それには限界があります。そして、英語を学ぶことの意義は、そのような「異なる言語間のそもそもの違い」を理解することにあるのではないでしょうか。
使う言葉が違うということは、大袈裟にいえば、世界の切り取り方や見方が違うということです。そして、それは何か合理的な理由があってそうなったというものではなく、そもそもの段階でそういう違いがあったという、前提の話なのです。

ですから、英語が得意になるためには、「なぜそうなるのか」を突き詰めるだけではなくて、あるところで、「なんだかそういうものらしい」と割り切ることも重要になってきます。

「英語は、何でもかんでも単数と複数を分けて考えるらしい。なるほど。そうだとすると、英語の考え方で世界を眺めると、この世界はどういうふうに見えるんだろう。」
そういうワクワクが、英語に対するアレルギーをなくし、英語を得意にしてくれるのです。

2. 教科書の外にある英語の「ワクワク」

とはいえ、「そもそも英語になんて興味が持てない」という方もいるかもしれません。「なんであんなに細かく文法や定型表現を覚えないといけないの?」と感じ、学校での勉強に意義を見出せない方も多いのではないでしょうか。
英語を「学校でやらされるもの」と捉えてイヤイヤ勉強するその姿勢を見直して、英語を好きになる努力をするだけで変化があるかもしれませんよ。

文法がすべてではない

まずひとつ、覚えておいてほしいのは、「文法がすべてではない」ということです。私たちが学んでいるのは、多くの場合「アメリカ英語」ですが、「イギリス英語」は綴りやイントネーションなどが「アメリカ英語」とは異なりますし、オーストラリアやインド、フィリピンなど、他の英語圏に目を向ければ、必ずしも私たちが習っている「学校英文法」は唯一絶対の正解ではないことがわかると思います。

また、実際に海外に行ってみると、細かな文法事項にこだわることにたいした意味がないという印象も受けます。そもそも、外国人とコミュニケーションを取り、異文化に触れることが目的であるのだとすれば、相手と楽しく会話できれば、それでいいわけです。

日本人は、どうしても「正しい」英語を話すことに神経質になってしまいますが、ネイティブは案外そんなこと気にしていないものです。カタコトの日本語で一生懸命話しかけてきてくれる外国人を想像したら、そのことがわかるのではないでしょうか。

英語を好きになるキッカケを探そう

日本の多くの学生が英語を「学校でやらされる勉強の一部」「つまらないもの」と認識しているのではないでしょうか。しかし、そのような認識で英語を勉強するのは苦行でしかありません。英語が苦手で嫌いなのであれば、それを好きになる努力をするのもアレルギー克服に有効な手段です。

英語を好きになるキッカケは、色々なところに転がっています。洋楽や洋画をよく聴く・観るという方は多いのではないでしょうか?楽曲の意味を調べてみたり、映画を吹き替えでなく字幕版で観たりするだけでもワクワクを高めることに繋がります。
それ以外にも、学校のALTの先生など、身近にいる英語話者と会話をする機会を意識的に持つことも有効です。「この人とコミュニケーションをとるために、英語を勉強する」と目的意識を芽生えさせ、その勉強のモチベーションが英語アレルギーを克服させるかもしれません。

自分自身を見つめて長い視点を持とう

英語アレルギーのあなたの周りには、きっと英語が流ちょうに話せたり、ネイティブだったりする人がいるでしょう。そのような人たちがテストでの競争相手になると思うと、気が滅入るかもしれません。しかし、英語学習において、比較対象を持つ必要は必ずしもないのではないでしょうか。あなた自身の英語学習ですから、あなたのペースで一歩一歩進んでいく意識を持つことが重要です。

また、英語という言語は、まったくわからない状態からいきなり話せるようになるものではありません。「英語アレルギーを克服して得意になる」と高々と目標を掲げるのもいいですが、それに向けた小さな目標を立てて少しずつ取り組んでいくこともモチベーション維持の鍵になりますよ。

今回は「英語アレルギーの解決法」というテーマでお話しいたしました。みなさんいかがでしたでしょうか。
これからの社会において、英語のもつ重要度はますます上がっていきます。
正しい心構えを作りながらワクワクでモチベーションを向上させ、なるべく楽しみながら英語の勉強ができるよう祈っています。

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