夏期講習

自習における化学の進め方を教えてください。

自習における化学の進め方を教えてください。

国公立理系志望です。
いま高2なのですが、学校の授業で化学がないので独学で進めたいと思っています。
高2の間に理論化学の基礎を終わらせて高3の夏休みまでに化学を一通り基礎は終わらせておきたいのですがどのようなペースで勉強していけばいいですか?

高校で化学の授業がないのにもかかわらず、その化学を選択して志望校に行きたいと考える皆さんはきっと志望校進学に向けた勉強へのモチベーションが高い人や、大学生活でやりたいことがはっきりしている人だと思います。

今回は独学で化学を入試レベルにしなければならない人に向けて、どのようなペースで何をしていけば良いのかを解説していきます。
また、学校の授業の進度に不安を感じ自習で化学を伸ばして行きたい人にも参考にしていただければ幸いです。


1. 化学独学の難しさ

化学が他の理科科目である物理や生物、地学と違うことってどんなところでしょう?
その違いを考えずに闇雲に問題を解いたり参考書を読んでみたりしても時間ばかりが経ってしまい実力は付いてきません。
最も大きな違いは次の二つではないでしょうか?

  1. 生物や地学ほど暗記で突破できるものでもない
  2. 物理のように公式を覚えて使えれば高得点が取れるわけではない

当たり前のことすぎてそんなこと分かっていたよと言われそうですが、この違いを理解した上で化学は勉強しなければなりません。
二つの違いを言い換えると、暗記もしなければいけないし計算もできなるようにならなくてはならないということです。
暗記が不十分だからといって暗記にばかり力を注いでいては計算問題が解けるようになりませんし、計算問題が苦手だからといって計算問題ばかり練習していても暗記したものが抜けていってしまいます。

2. 使うべき参考書と使用時期

今回は国公立受験視野に入れた、化学の問題集および参考書を提示して行きたいと思います。

1.選択:化学の新研究 or 化学の新体系

独学ではない人にはよくオーバーワークの参考書とされることがありますが、独学の方は必ず持っておいてほしいと思います。
これが皆さんの教師として化学のわからない部分を補完してくれることになります。
使い方としてはわからないことがあったら「とりあえず化学の新研究もしくは化学の新体系で調べる」ということを癖づけるようにしていただきたいと思います。

2.必須:視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録

化学は他の理系科目に比べて色の変化などが重要になることが多い科目です。
そのため、一般的な参考書では写真の掲載数が不足してしまいます。
そこでこの化学図録を見ることで視覚的に知識を定着させていきましょう。

この参考書は問題集で「水酸化銅の青白色沈殿が生じて」などという文言が問題に出てきたときに図録を見て確認する他、暇なときに見て化学に関して少しでも興味を持つようにしてください。

3.選択:入門的な問題集

(化学(化学基礎・化学)入門問題精講 or らくらくマスター化学基礎・化学)

化学は教科書を読んだりして覚えていくよりも問題を解きながらその都度解き方や物質名を覚えていくほうがインプットとアウトプットの効率がいいため、最初から問題集を解き進めていきます。
ただ最初から難しい問題を解くとやる気が損なわれるので簡単な問題でならしていきます。
できればこの問題集は4月に開始して1ヶ月で終わらせてほしいと思います。
間違えても気にせずスピード感を意識して頑張ってもらいたいと思います。
一度間違えた問題を繰り返して間違えた問題がないようにしていきましょう。
また、できた問題も紙に解く必要はありませんが、どのように考えたかを定期的に思い出すといいと思います。

4. 選択:基礎的な問題集

(化学(化学基礎・化学)基礎問題精講 or 化学の新体系問題集 基礎編 ~大学入試への布石~)

これらの問題集は入門の問題集で解けない問題がなくなった後に解き始めてください。
できれば5月ごろまでにこの問題集に入り2~2.5ヶ月で完成させてほしいと思います。
これらの問題集の難易度はそれほど高くないですがこれから標準問題や応用問題を解いていく上で必ず必要となるので、わからない内容が出てきたら、その都度、化学の新研究や化学図録で内容を確認するようにしてください。

5. 選択:標準~応用的な問題集

(化学の重要問題集 or 化学(化学基礎・化学)標準問題精講 or 化学の新体系問題集 標準・応用編)

これらの問題集は入試によく出る問題を網羅しています。
ここまで問題集を解くと自分の好みが明確になる時期だと思うので、ぜひ自分に合うものを選んで完璧にしてください。
これらの問題集は夏休み中に真剣に取り組んで9~10月からはいよいよ過去問演習に入るようにしましょう。
ここで簡単にですがそれぞれの問題集の特徴をまとめておきます。

a. 化学の重要問題集
難関大受験者の誰もが使っている有名な参考書。これさえできれば手がつかない問題があるということはありません。みんなと同じがいいという人は取り組むといいと思います。
b. 化学(化学基礎・化学)標準問題精講
102問という少ない問題数ながらも、解説の詳しさは圧倒。この問題集を完璧にこなせば化学の問題の解き方のパターンを覚えることができます。問題とくのは遅いという人は選ぶといいかもしれません。
c. 化学の新体系問題集 標準・応用編
圧倒的問題の深さと幅の広さ。灘高校で長年教鞭を取っていた谷川芳雄さんが作成した参考書ということを売りにしています。他の人が使わない参考書を使いたい人にオススメです。

6.必修:過去問演習

夏休み終了後から過去問の演習を開始してください。
できれば自分の志望校のワンランク下の大学の過去問を解き始めるようにしましょう。
そして間違えた問題に関しては5.で選んだ問題集で類題を探して定着を図るようにしてください。
そして11月の終わり頃から志望校の過去問演習をして行くことで解けない問題を徹底的に潰して行くようにしてください。

ここまでの問題を解けば全くわからないという問題というものは見当たらなくなるはずです。
さらに知識問題で不安や計算問題で不安がある人向けに、弱点補充用の参考書を提示しておきます。

暗記が苦手な人へ

化学一問一答【完全版】 (東進ブックス 大学受験 高速マスター)
これは学校への通学時間などの隙間時間に苦手分野を重点的に見るようにしましょう。繰り返し見ることで記憶に残りやすくなります。

計算問題が苦手な人へ

化学計算問題の徹底整理 化学基礎・化学
これは問題数がとても多いので例題だけ解くようにしましょう。速さよりも解き方を定着させることを意識してなぜそう式を立てるのかを意識しながら解くようにしましょう。

3.入試で高得点を狙うために

ここまで問題集を完璧にしていたら、怖いものはもうないと思います。
ただ、これでも初見の問題は解けないという人は、問題を解く前に「この問題は何を解いているんだろう」ということを考えるようにしましょう。
入試では初見の物質が出て来ることがあります。
しかし本質を理解していれば必ず高校生に解けるようにできています。
どんな問題にも出題の意図が隠れているので出題者は何を期待して出題しているのか考えながら解くようにしてください。
独学で入試を突破するのは難しいと思いますが、ぜひ最後まで諦めずに頑張って苦手を潰すようにしていきましょう。
今回の記事が独学の励みになれば幸いです。

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