模試はいつから受けた方が良い?

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模試はいつから受けた方が良い?

大学付属校に通っているものの、大学は他の学校を受験したいと子どもは言っています。
ただ、付属校の為、受験に関する指導や情報が乏しく困っています。
受験をしたいと言いつつ、模試を受けた経験もありません。
もうすぐ高校2年生ですが、模試は今からでも受けておくべきでしょうか?

自ら「チャレンジしたい!」という気持ちを持っていることは素晴らしいですね。
しかし、受験についての情報が乏しい分、努力が空回りしてしまう可能性も大いに存在します。
今回は「模試」をいつ受けるべきか、それをどのように活かすべきかについてお伝えしていきます。

1. 模試を受けるタイミングは「やってきたかどうか」で決まる!

学習状況やパーソナリティによって若干の工夫が必要です。

模試を受けるタイミングはお子さんのこれまでの学習状況や性格によって変わってきます。

ご存じの通り、さまざまな予備校や教育機関が提供する「模試」は、

  • 入試を想定した問題による実力測定
  • 全国規模で受験生が集まることによる自身の成績ポジション把握

に役立ちます。
ですので、早いうちから受験を意識した学習を進めているお子さんには、「自分の実力を試す場」として、いわば「練習試合」の位置づけで受験することができるでしょう。
このような場合、模試を受けるタイミングについては特段気にする必要はないでしょう。

一方、これまで学習がうまく進んでいないお子さんや、学校の定期テストに特化した学習を進めているお子さんの場合、「手も足も出ない」という事態が発生することも少なくありません。
そのような状態で合えて受験することで、
「ヤバイ!頑張らなきゃ!!」
と奮起するお子さんもいらっしゃいますが、往々にしてそうはいきません。

「こんなの絶対に無理じゃん...」
「どーせできないから...」

と、モチベーションを大きく下げる要因になりやすいのも事実です。
まずは学習の習慣を少しでも身に着け、「力をつけていく感覚」を養うところからスタートしたほうが良いでしょう。
おおむね、高2の終わりごろの模試から受けることができれば、受験に向けて大幅な遅れをきたすことはないように思われます。

まとめると、

  • 普段から勉強を十分にしているお子さん=積極的に受験しましょう
  • 普段の勉強がおろそかになっているお子さん=まずは勉強を「する」ことから始めましょう

というのが結論です。

ちなみに、高3になると出題範囲は「全範囲」が原則ですが、高1・高2の間は出題範囲が限定・明示されていることが多いです。
それらの中から1単元でもじっくり取り組んでみることで、これまでの定期テストに向けた対策とは違う勉強の仕方にチャレンジしてみることもオススメです。

2.模試の成績が「本当の」実力?

受ける模試によって、成績にバラつきがあることに注意しましょう

ここからは、模試を受けるにあたって重要な視点をお伝えできればと思います。
まず、「模試を受けることで実力が測れる」という認識について、少し補足をさせてください。

ひと口に「模試」といっても、難易度は様々です。
また、受験している生徒のレベル感や母数にも差があることが多いです。
一概には言えませんが、

  1. 予備校系(駿台、河合、東進など)の模試
    →既に受験勉強を始めている生徒が受験していることが多く、受験者母数は少な目でレベルが高い
  2. 教育機関系(進研・ベネッセ駿台など)の模試
    →学校が導入していることが多く、受験者母数は多いがレベルは一定ラインで頭打ち

ということが多い印象です。
よって、予備校系の模試の問題は難問が多く、教育機関の模試の問題は標準的な問題が増える傾向にあります。
すると、極端な例を挙げれば、

  • 予備校系の模試では偏差値50、教育機関系の模試では偏差値65
  • 予備校系の模試ではD判定、教育機関系の模試ではA判定

などという結果が出ることもあります。
ですので、

  • 受験する模試がどのような難易度のものなのか
  • 受験者のレベル感はどの程度のものなのか

をしっかりと把握しておきましょう。
そうしないと、自身の実力やライバルとの位置関係を見誤ってしまう可能性があります。
複数の模試を受験して比較することも一つの方法ですが、
今受けられる模試の扱い方を工夫することで、その先の学習に十分活かせるようになります。

3. 模試は「道具」!模試成績表の活かし方

判定や偏差値よりも、「設問別の成績」に注意を向けましょう

最後に、模試の成績表をどのように学習に活かしていくかについて、お伝えします。

おおむね、お子さん・保護者様の目に入りやすいのは、

  • 偏差値
  • 志望校判定

の2点かと思われます。
もちろん、「偏差値の向上」「志望校合格率の向上」は重要な要素ではありますが、
「日々の学習に活かす」という目的を置くと、これら2つの重要度は下がっていきます。
なぜなら、偏差値と判定はあくまで「結果」に過ぎず、先述の通り受験生全体のレベル感によっても左右されるからです。

では、何に注目すべきなのか。
あえて1つ選ぶとすれば、それはズバリ「設問別の成績」です。

模試の成績表には、各科目の大問毎にどれくらいの得点が取れたのかが数字やグラフで示されていることがほとんどです。
大問毎の成績にはそれぞれ「内容」が明記されており、
英語であれば分野(文法、長文読解、英作文など)、理数系科目であれば単元(三角関数、微分法、熱力学など)が記載されています。
つまり、「具体的に何が足りなかったのか」を明確に掴むことができるのです。
例えば、英語の成績が振るわなかった場合。
「設問別の成績」を確認すると「長文問題」で大きく失点していることが判明したのであれば、

  • 英単語の増強
  • 構文把握力の強化

などが対策として挙がるでしょう。
このように、「明日から何に注力していくべきか」を明らかにし、日々の学習に繋げていくという視点を持てば、
その瞬間の成績に一喜一憂することなく、学習を進めていけるのではないでしょうか。

あくまで「模試は模試」です。大学合格のための「道具」として使いこなしていくことが重要です。

  • これから何を強化していくべきか
  • どのように学習を進めていくのが効果的か

などを模試から読み解いていきましょう。

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