
00:02 良い志望理由書の条件は「深い」「クリア」「自分ならでは」の3つ
00:17 「①深い」志望理由書とはどのようなもの?
01:49 「深さ」はどのように出せばいい?
02:43 新書を読むと深くなるのはなぜ?
03:44 「②クリア」な志望理由書とはどのようなもの?
05:15 「クリア」かどうかは自分ではわからない?
06:36 志望理由書を見てもらうのは友達でもいい?
08:07 「③自分ならでは」な志望理由書とはどのようなもの?
10:42 「自分ならでは」を出すにはどうすれば良い?
15:37 本動画まとめ
モチベーションアカデミアの吉野謹也が、中高生の保護者の悩みにお答えする番組「きんや先生のズバッと解決!」をお届けします。
※以下は動画をAI要約したものです。より具体的な内容は動画をご視聴ください。
「総合型選抜で合格する志望理由書って、どんな特徴があるの?」
AO入試や総合型選抜を考えている高校生なら、誰もが一度は抱く疑問ですよね。
この記事では、多くの受験生を見てきた先生が語る「受かる志望理由書」に共通する3つの大きなポイントを、動画の解説に沿って、中高生にも分かりやすく解説していきます。
この記事を読めば、あなたの志望理由書が「お、この子は違うな!」と面接官の目に留まるものになるはずです。
結論:受かる志望理由書は「深くて」「クリアで」「自分ならでは」
早速ですが、結論からお伝えします。審査員の心に響き、合格を勝ち取る志望理由書には、大きく分けて3つの特徴があります。
- 深い(具体性がある)
- クリア(論理的で分かりやすい)
- 自分ならでは(独創性がある)
この3つが揃うことで、あなたの志望理由書は一気に輝きを増します。それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
特徴1:深さ(具体性)を出す
「深さを出す」と言われても、ピンとこないかもしれませんね。これは、「その分野に一歩踏み込んで調べていないと、絶対に出てこない言葉や知識が書かれているか」ということです。
例えば、教育系の学部を目指す子が志望理由書に「中教審(ちゅうきょうしん)」という言葉を使っていたとします。
「中教審」とは「中央教育審議会」の略で、文部科学省の中にある機関の名前です。普通に高校生活を送っているだけでは、まず耳にしない言葉ですよね。
この言葉を知っているということは、その子が「教育の歴史や国の動きに興味を持って、自分で文部科学省のホームページを読み込むくらい深く調べているんだな」という証拠になります。
逆に、その分野を本気で調べている人にとっては、「中教審」や「答申(とうしん)」といった言葉は当たり前に使う言葉です。
このように、ちょっと調べただけでは出てこない専門的な言葉や知識を自然に使えるかどうかが、「深さ」の正体です。
どうすれば「深さ」を出せるの?
「じゃあ、どうやって深さを出せばいいの?」と思いますよね。
おすすめの方法は「新書を1冊、3周読むこと」です。
- どんな新書がいい?
自分の興味があるテーマについて、担当の先生や学校の先生、本に詳しい家族や親戚におすすめを聞いてみましょう。岩波新書やちくま新書などが有名ですね。 - なぜ新書を読むと深くなるの?
新書の多くは、大学の先生などが研究成果をまとめた「学術書」です。そのため、使われている言葉は少し難しいかもしれません。でも、それはその分野の専門家が使っている言葉そのものです。
難しい言葉に触れることで、自然とあなたの語彙力も深まり、専門的な視点が身についていきます。また、新書の巻末にはたくさんの「参考文献」が載っています。そこからさらに興味を広げていくこともできますよ。
特徴2:クリア(論理的)であること
次に大切なのが「クリア」であること、つまり「論理的で、話の筋が通っているか」です。
では、「論理的な文章」とはどんな文章でしょうか?
それは、「読んでいる途中で生まれた『なぜ?』という疑問が、読み進めるうちにスッキリ解消されていく文章」のことです。
例えば、
「なぜそう思ったの?」
「どうして他の可能性じゃなくて、それを選んだの?」
「なぜ、他の誰かじゃなくて『君が』それをやる必要があるの?」
志望理由書を読んでいると、審査員の頭にはたくさんの「なぜ?」が浮かびます。良い志望理由書は、その「なぜ?」に次の文章や段落でスッと答えてくれるので、読んでいて納得感があります。
逆に、読んでも読んでも疑問が解消されず、モヤモヤが残る文章は「論理的ではない」と判断されてしまうかもしれません。
どうすれば「クリア」な文章になるの?
志望理由書を書く上で厄介なのが「文字数制限」です。
800字や1500字という制限の中で、自分の考えをすべて説明しきるのは、実はとても難しいこと。自分の中では話の筋が通っていても、文字数が足りなくて説明を省いてしまい、結果的に相手に意図が伝わらない...なんてことがよく起こります。
そこでおすすめなのが、「とにかくたくさんの人に見てもらうこと」です。
できれば10人以上、最低でも5人以上の人に見てもらいましょう。
- 誰に見てもらう?
友達、家族、学校の先生(担任、国語、進路指導など)、塾の先生など、できるだけ色々な立場の人に見てもらうのが理想です。 - どうやってお願いする?
ただ「読んでください」とお願いするのではなく、「読んでいて、よく分からなかったり、疑問に思ったりする『モヤモヤポイント』があったら教えてほしい」と伝えてみましょう。
色々な人から意見をもらうと、正反対のアドバイスをされて混乱することもあるかもしれません。でも、一番の目的は文章を直してもらうことではなく、「疑問点が解消されるか」をチェックしてもらうことです。もし、3人、4人と多くの人が同じような点で「モヤモヤする」と指摘してきたら、そこがあなたの文章の改善ポイントです。
特徴3:自分ならでは(独創性)であること
最後のポイントは、総合型選抜の核ともいえる「自分ならでは」の要素です。これは言い換えると「独創性」や「オンリーワン」であること。つまり、「なぜ、それをやりたいのか」という動機が、あなた自身の経験としっかり結びついているかが問われます。
よくある残念な例は、「誰でも言えるような、ありきたりなこと」を書いてしまうことです。
大学の先生たちは、いわば「大学の未来を担う人材のヘッドハンティング」をしているような気持ちです。「この子を合格させて、うちの大学で本当に成長してくれるだろうか?」と、実は不安を感じています。
だからこそ、受験生は先生たちを「この子なら大丈夫だ」「この子を応援したい!」と安心させてあげることが大切なのです。
そのためには、「これまでの自分の経験」と「現在の問題意識」、そして「これから大学で成し遂げたい未来(ビジョン)」が、一本のストーリーとして繋がっていることが重要になります。
このストーリーがあれば、「その挑戦は、他の誰でもない君じゃなきゃダメだね!」と審査員の心を動かすことができます。逆に、どれだけすごい活動実績があっても、この一貫したストーリーがなければ、「本当に本気なのかな?」と不安にさせてしまうのです。
どうすれば「自分ならでは」を出せるの?
「自分ならではのストーリーって、どうやって見つけるの?」と思いますよね。
効果的な方法が2つあります。
- 他の選択肢を洗い出し、潰していく
「自分史」を書いて過去・現在・未来を繋げるストーリーを作るのはとても大切です。しかし、それだけでは「なぜ、他の大学ではダメなの?」という問いに答えられません。
例えば、あなたが早稲田大学の教育学部を目指しているとします。その場合、
「なぜ、教育大学の最高峰である東京学芸大学ではダメなのか?」
「なぜ、関西の大阪教育大学ではダメなのか?」
といった問いに答えられなければなりません。
まずは、自分の志望校だけでなく、同じ分野を学べる他の大学や、専門学校・短期大学といった他の選択肢も徹底的に調べて比較検討しましょう。そして、「他の選択肢のここが違う。だから私は、この大学でなければならないんだ」という理由を、自分の言葉で説明できるようにするのです。 - 「意思決定マトリックス」を使ってみる
これは、選択肢を比較検討するのに便利なフレームワークです。
ノートに表を書いて、- 横軸に:大学名(早稲田、学芸大、大阪教育大...)を並べます。
- 縦軸に:自分が大学を選ぶ上での基準(「教育哲学を深く学べるか」「留学制度は充実しているか」「少人数ゼミはあるか」など)を書き出します。
まとめ
今回は、合格する志望理由書の3つの特徴について解説しました。
- 深さ:新書を読み込み、専門的な視点を身につける。
- クリアさ:たくさんの人に見てもらい、「なぜ?」という疑問を解消する。
- 自分ならでは:他の選択肢と比較し、「この大学でなければならない理由」を明確にする。
これらのポイントを意識して、ぜひあなたの志望理由書を磨き上げてください。
最後に、一番大切なことをお伝えします。志望理由書は、100点満点の正解があるテストとは違います。人によって見方や評価が変わる「芸術作品」のようなものです。
だからこそ、完璧を目指すのではなく、「読んだ人がワクワクするか」「応援したくなるか」「『なるほど!』と勉強になるか」といった、相手の心を動かす「温度」を大切にしてください。
この記事が、あなたの第一志望合格への一助となれば嬉しいです。最後まで読んでくれて、ありがとうございました。
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※モチベーションタイプの「Feeling(フィーリング)」は「Create(クリエイト)」へ名称変更いたしました。
資料や動画など、一部コンテンツで、旧名称を用いて説明していますが、判定基準・内容に変更はございません。
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