明治大学 文学部自己推薦入試の対策法をプロが伝授!

明治大学 文学部自己推薦入試の対策法をプロが伝授!

明治大学の文学部自己推薦入試の受験を考えているのですが、どのように対策をしていけばいいでしょうか。

明治大学の総合型選抜は、学部ごとに様々な入試方式が用意されています。中でも文学部では、「自己推薦特別入試」という形で、文学部の全学科・専攻を対象に総合型選抜が実施されています。この記事では、文学部自己推薦入試の特徴と対策法について詳しくご紹介します。

※以下の内容は、2024年度入試の情報を掲載しています。
入試内容に関する情報は変更になる場合がありますので、必ず大学公式の入学試験要項を合わせてご確認ください。(参考:明治大学HP

1. 明治大学 文学部自己推薦入試の内容

明治大の文学部自己推薦入試の実施内容は、次の通りです。専攻によって出願資格に差異があり、「高校でどの科目を履修するか」など、後からは変更できない要件も一部含まれているので事前によく確認しておきましょう。

明治大学 文学部自己推薦入試が募集する学科

文学部自己推薦では、文学部の全学科・専攻で募集があり、専攻ごとに定員が決められています。各定員が非常に限られており、合格者が0人となる年・専攻もあります。また、特に倍率の高い専攻としては、文学科の「文芸メディア」や心理社会学科の各専攻があり、10倍近くになることがありますが、比較的例年倍率の低い専攻でも、そもそもの志願者数・合格者数ともにそこまで数が多くないため、少しの変動で倍率が大きく増加する場合もあります。例年倍率が高くない専攻でも、気を緩めることなく万全の対策が必要です。

≪文学部の学科・専攻と定員数≫

文学科

  • 日本文学(3名)
  • 英米文学(4名)
  • ドイツ文学(2名)
  • フランス文学(5名)
  • 演劇学(5名)
  • 文芸メディア(3名)

史学地理学科

  • 日本史学(3名)
  • アジア史(2名)
  • 西洋史学(2名)
  • 考古学(2名)
  • 地理学(2名)

心理社会学科

  • 臨床心理学(2名)
  • 現代社会学(2名)
  • 哲学(2名)

・明治大学 文学部自己推薦入試の出願資格

①高校3年生1学期末(または前期末)までの評定平均3.5以上

②史学地理学科(考古学専攻を除く)の場合は、追加で次の条件があります。

  • 日本史学
    日本史Bあるいは世界史Bの履修(4単位以上)
  • アジア史
    世界史Bの履修(4単位以上)
  • 西洋史
    世界史Bの履修(4単位以上)、かつ英語の評定平均が4.0以上
  • 地理学
    地理Bの履修(4単位以上)

この「4単位」というのは、通常学校で「世界史B」「日本史B」「地理B」を履修し終えるために必要な単位数です。西洋史専攻に限っては、追加で英語の評定平均も要求されるので、注意が必要です。
なお、学校によって特殊な科目を設置している場合、「世界史Bに準じる科目」などとして出願要件に含むことができる場合があるので、まずは学校に確認してみましょう。

明治大学 文学部自己推薦入試の一次選考(書類選考)の内容

一次選考は提出した出願書類によって行われる書類選考になります。

≪提出が求められる主な出願書類≫

  • 志願票 / 出願票(学内・学外活動、受賞歴、資格、趣味の記入欄あり)
  • 評価書(学校の先生に、学内外での活動や総合評価を書いてもらうよう依頼する)
  • 調査書(上記と同様に、学校より発行されるもの)
  • 自己推薦書
    (自己推薦書のテーマ)
    自己評価に関するつぎの課題について、ア、イ合わせて2000 字以内で書いてください。
    • この制度を生かして、あなたは本学部の志望する学科・専攻で具体的に何を学びたいと思っていますか。将来の希望も含めて述べてください。
    • 自ら最も高く評価する特定分野あるいは高等学校時代に行ってきた「研究」または「学習」をアの内容と関連させて述べてください。また、上記の特定分野あるいは「研究」、「学習」の際に読んだ著作について、あなたの意見を述べてください。
  • 添付書類【任意】
    自作の文学作品、調査・研究成果(レポート)、賞状、取得資格を示す主催団体の発行した公的な証明書、民間団体の資格を示す書類等を、添付書類として任意で同封することができます。

明治大学 文学部自己推薦入試の二次選考の内容

二次選考は、一次選考の合格者を対象に実施される試験で、11月初旬~中旬あたりで実施されます。試験場にて「小論文」と「口頭試問」の試験が行われます。
小論文の課題は例年学科ごとに異なっており、その学科の学問内容に関わる文章が与えられ、それについて自分の意見の論述が求められる形式です。また、傍線部の内容説明問題が出題される場合があります。口頭試問では、事前に提出している書類に関する質問や、学科・専攻に関連する質問がされます。

2. 明治大学 文学部自己推薦入試の対策ポイント

ここからは、そんな明治大学文学部自己推薦入試対策のポイントについてご紹介します。

一次選考が最大の関門! 高校から大学・社会までの明確なキャリアを描こう

文学部自己推薦入試では、例年一次選考(書類選考)の時点での合否判定が厳しく、「各専攻の定員数プラス数名」にまで絞り込まれることが大半です。つまり、明治大学に自己推薦で合格するには、「一次選考が最大の関門」であると言えるでしょう。

一次選考の対策を考える上で重要になるのが、やはり受験生自ら執筆・準備する必要がある「自己推薦書」と「添付書類」です。上で紹介した通り、自己推薦書には「入学後・卒業後の学習・研究の展望」と「高校時代の学習・研究」の2点について記述が求められます。

要は、「大学に入ってから、社会に出てから、私は〇〇について研究し、〇〇のような活動をしたいと思っている」→「そのためにも、大学に〇〇という目的で入り、〇〇のようなことに挑戦し、〇〇のようなことを学びたいと思っている」→「この目標実現のために、これまでにも私は、高校時代からこういう研究や活動を行なってきた」といったような具合に、「一貫したキャリア観」を自分の言葉で語れるか、それを高校時代から実行できているかが勝負になります。

文学部自己推薦入試の入試要項には、高校時代の学内外での活動例として、英語の4技能試験スコアに加え、各専攻で次のような具体例を掲載しています。

  • 演劇学専攻
    演劇や舞踊などの舞台芸術および映像に関わる分野での受賞歴や活動歴(台本の研究や創作、舞台または映像作品への出演や、演出など)
  • 文芸メディア専攻
    小説・詩歌の創作や受賞歴、演劇やライブでの活動歴など
  • 地理学専攻
    国際地理オリンピック国内予選の受験や学会における高校生向けセッション(例えば日本地理学会高校生ポスターセッション)での発表、地理学に係る自主研究の成果など
  • 哲学専攻
    日本倫理・哲学グランプリ入賞、国際哲学オリンピックへの参加、哲学プラクティスの活動経験など

ここで注意したいのは、単純に「〇〇グランプリで入賞している」という入賞実績だけで合否が決まるわけではないということです。これは入試要項にもしっかり明記されていて、「重要なのは、入学後の学びにつながる活動や努力を明確に説明できること」です(入試要項 4ページ)。
ただ実績づくりだけを目指すのではなく、その活動で何を得たいのか、将来の何につながるのかという視点をもって活動することが重要です。

文学部自己推薦入試は、合格者定員も少なく、狭き門の戦いとなります。高校3年生になってからいきなり準備を開始するというのでは、間に合わない可能性の高い試験になります。ですから、高校1年生など受験学年でないうちから「自分の興味感心のあること」について視野を広げ、様々な研究や活動にチャレンジしつつ大学・将来のキャリアビジョンを描いていくことが重要です。

二次選考の小論文では、文章読解も求められる点に注意!

二次選考の小論文は、例年学科ごとに異なるテーマの問題が出題されます。テーマに関する文章が与えられ、それに対する内容解釈(傍線部問題)と、自分の意見を求める問題が多く出題されています。
ただ、出題される文章そのものはそこまで難しいものではなく、日ごろの学習・研究において書籍や論文を読む中で、十分対応できる範囲のレベルだと思われます。
加えて本番では、制限時間の中で「文章の主題」を早く正確に掴むことが求められます。ですから、過去問や類似問題、入手が難しい場合は現代文の文章を活用して、制限時間の中で文章を読み解く練習を積み重ねておきましょう。

面接対策は入念に! 自分の言葉で説得的に語れるようになろう

二次選考の面接では、例年「自己推薦書に書いた内容」を中心に深掘りして質問されます。

つまり、一次選考での提出書類は「書いて終わり」ではなく、自分の言葉で説明できるようになることが最終的なゴールなのです。もちろん自己推薦書などは、提出までに推敲を重ねて執筆すると思いますが、いざそれを人に説明するとなるとなかなか言葉が続かなかったり、第三者からの質問に対して答えに詰まってしまったりと、一筋縄ではいかない場合も多いです。ですから、先生など第三者から質問を実際に受けるなど、自分の言葉で説明する練習が必須になります。

この「自分の言葉で説明する」というのは、実はこの文学部自己推薦の「出願要件」の一つとしても書かれています(「自己アピールできるものを持っており、それを第三者に説明し、説得できる能力を有していること」)。明確に書いてあるということは、それだけこの入試方式では自分の言葉で説明できる力を重視されているということです。書類選考の結果で慢心せずに、最後まで対策を重ねていきましょう。

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