明治大学総合数理学部 自己推薦入試の対策法をプロが伝授

明治大学総合数理学部 自己推薦入試の対策法をプロが伝授

明治大学総合数理学部の自己推薦入試の受験を考えているのですが、どのように対策をしていけばいいでしょうか。

明治大学の総合型選抜は、学部ごとに様々な入試方式が用意されています。その中でも総合数理学部では、「数理科学の探求や、数理科学を基礎とした新しい概念・価値観の提案を通じて、広く社会に貢献しようとする意欲」を持つ人たちを迎え入れることを目的として、「自己推薦入試」を実施しています。この記事では、そんな総合数理学部自己推薦入試の対策法のポイントをご紹介します。

※以下の内容は、2022年度入試の情報を掲載しています。
入試内容に関する情報は変更になる場合がありますので、必ず大学公式の入学試験要項を合わせてご確認ください。(参考:明治大学HP

1. 総合数理学部自己推薦入試の内容

明治大の総合数理学部自己推薦入試の実施内容は、次の通りです。

・各学科の募集定員

学科ごとに定員が設けられています。

  • 現象数理学科:3名
  • 先端メディアサイエンス学科:5名

・出願資格

《現象数理学科》
  • 「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B」まで履修している、または履修見込みであること。
  • 数学の評定平均が4.0以上であり、かつ理科の平均評定が3.8以上であること。
    もしくは、在学中に学業成績以外で、数学または理科に関する優れた活動歴があること。

★「学業成績以外の数学または理科に関する優れた活動歴」の具体例(募集要項に書かれているもの)

  • 数学検定準1級以上合格
  • 国際科学技術コンテスト(数学オリンピックなど)の予選や本選に出場
  • 研究発表や高校での履修範囲を超えた学習の成果物 など
《先端メディアサイエンス学科》
  • 独自に考えたコンピュータープログラムを作成したことがあり、その内容を第三者に説明できること。
    ※ソフトウェア・ハードウェアのどちらでも良く、またプログラミング言語の制限もなし。
    他者と共同制作したプログラムでも良いが、主要な制作者として関わり、かつ自分が寄与した部分や役割を説明できることが条件。

・一次選考(書類選考)の内容

総合数理学部自己推薦入試の一次選考は、出願時に提出する書類などを判断して合否決定されます。また、学科によって課される内容が大きく異なりますので、間違えないよう注意して下さい。

≪提出が求められる主な出願書類≫

  • 志願票 / 調査書
  • エントリーシート (学科ごとに異なる内容を記述)
    ■現象数理学科のエントリーシート
    1. 高校以上で学ぶ数学のなかで、最も美しいと思う数学の公式・定理とその理由(図式を除き800字以内)
    2. 数学が社会で役立っている具体例(図式を除き800字以内)
    ■先端メディアサイエンス学科のエントリーシート
    1. 先端メディアサイエンス学科で「学びたいこと」、及び「学びたいことと提出作品との関連性」(A4用紙1枚以内)
    2. 作成したコンピュータプログラムの動作についての概要(200字以内)
    3. 作成した制作物(プログラム)の説明(図版等を用いて自由に作成)
    ※その他参考資料として、作成したコンピュータプログラムのソースコードや1分以内の説明動画を任意で提出することができます(USBメモリで提出。ファイル形式は募集要項を要確認)。
  • 数学または理科に関する活動歴・添付書類リスト
    (現象数理学科志望者のうち、「数学または理科に関する活動歴」を出願要件とする人のみ)
    ※例えば、数検合格証書やコンテストでの成績が記載された資料、研究活動の成果物など。

・二次選考の内容

一次選考に合格した人は、試験場での二次試験に進みます。二次試験は、各学科によって内容が異なります。現象数理学科の場合は、数学の学力考査を90分実施した後、口頭試問が行われます。先端メディアサイエンス学科の場合は、自身が作成したコンピュータプログラムに関するプレゼン及び口頭試問が成されます。二次選考では、ここでの選考内容と出願時の提出書類を総合的に判断して合否が決められます。

■現象数理学科

  1. 数学の学力考査(90分)
  2. 口頭試問(20分)

■先端メディアサイエンス学科

  1. ①作成したコンピュータプログラムのプレゼンテーション(5分)
    実演や動画などを用いて、プログラムの各機能が実際に動作することを示す。
  2. ②口頭試問(25分)
    作成したプログラムの仕組み、背景や関連した知識(プログラム言語や数学など)についての試問

2. 総合数理学部自己推薦入試の対策ポイント

ここからは、そんな総合数理学部自己推薦入試のポイントについてご紹介します。学科によって提出課題・試験内容が大きく変わるので、学科ごとにポイントを説明していきます。

≪総合数理学科≫

・「学校での数学の勉強」を飛び越えて、意欲的に探究することが必須。
総合数理学科での合格を狙うのであれば、学校での数学の勉強やただ数学の問題を解くだけでなく、そういった「数学の勉強」の範囲を飛び越えて、意欲的に探究活動を行うことが必須のものとなるでしょう。総合数理学科の提出書類の一つであるエントリーシートでは、「最も美しいと思う数学の公式・定理」についてと、「数学が社会で役立っている具体例」の二つの記述が求められます。いずれも学校の授業では、その視点で数学を捉えることは少ないでしょう。数学の「美しさ」とは一体何なのか、数学は実際どのように社会の中で応用されているのか、書籍などを調べながら枠を設けずに探究してみましょう。

一方で二次試験では、数学の学力考査が実施されます。口頭試問も実施されますが、数学の学力考査での成績が振るわなければ、合格は一気に難しくなります。学校で学習する内容も手を抜かずに対策し、探究する中で「数学の面白さ」に触れるだけでなく、「数学の実力」もしっかり磨いておきましょう。

≪先端メディアサイエンス学科≫

・プログラマーとしての力量だけでなく、「発信する能力」を磨くことが重要。
先端メディアサイエンス学科では、出願要件としてコンピュータプログラムの作成が求められており、それがないと試験に合格することはできません。そのため当然、プログラミングに関する知識やそれを活用してプログラムを構築する力が必要なわけですが、試験ではプログラムについて文章や図版を用いて説明が求められたり、二次試験でもプログラムに関するプレゼンや口頭試問が求められたりと、ただプログラムを組むだけでなく、それをいかに他者に伝えるかという「発信力」が重要な要素として問われています。「コードを書ける」ことにとどまらず、プログラムのコンセプトや機能、仕組みなどを、分かりやすく魅力的に伝えられるようプレゼンや面接などの練習を積みましょう。

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