一ヶ月で偏差値10って上がるものでしょうか?

国公立大学の入試対策ポイント
一ヶ月で偏差値10って上がるものでしょうか?

現時点では日東駒専レベルの偏差値かと思ってるのですが、偏差値が5~10程上のGMARCHを狙いたいです。
そもそも偏差値を上げるための勉強法はありますか?
偏差値を上げる難度やどれくらいの期間があればできるか知りたいです。

偏差値は、今の自分の立ち位置を表しています。もしもここから逆転したいのであれば、勉強時間や勉強方法の見直しが必要になってくるかもしれません。

1. 偏差値は相対評価

このくらい勉強をすれば、このくらい偏差値が上がると一概に言うことはできません。
というのも、偏差値とはテストの点数とは違い、相対評価だからです。

テストの点数は合格ラインを上回っていれば合格、下回ってしまえば不合格と、単純に自分の点数と合格ラインを照らし合わせるだけで評価ができます。

しかし、偏差値はほかの生徒と比べたときに、自分がどのくらいの水準にいるかを示す値です。

したがって、自分の点数が上がったとしても、周りも同じように点数が上がっていれば、偏差値は高くなりません。反対に、自分の点数は前回から変わらなくても、周りの点数が下がっていれば、偏差値は上がることになります。

もっとも、ごく単純化すれば、勉強ができるようになれば偏差値が上がるという仕組みになっており、その意味ではやはり、テストの点数を上げることが必要です。

その伸び率は、基礎事項の定着度合いに大きく依存していると言えるでしょう。英単語や数学の公式など、基本的な事項の知識が頭に入っていれば、問題演習の量を増やすだけで比較的短期間に成績の向上が見込めるでしょうし、反対に基礎が疎かになっているようであれば、まずは基礎の定着から始めなければいけないため、結果が数値として表われるまでには時間を要するでしょう。

重要なのは「わかる」の段階で止めないことです。説明を受ければ理解はできても、自分でそれを応用することができないのであれば、問題を解くことはできません。したがって、「わかる」にとどまらず「できる」まで自身のレベルを引き上げる必要があります。そこまできて初めて基礎が定着したと言えるのであり、勉強の結果が点数に現れ始めてくるのです。

2. 偏差値の差は拡大することもある

また、成績を上げるためには、当然勉強時間も重要な指標となってくるでしょう。

実際には、勉強効率も大きく関わってきますが、とはいえ、勉強時間と成績にはそれなりの相関関係が見られるというのも事実です。実際、高い偏差値を取っている生徒の勉強時間は多いという傾向がみられます。

さて、ここで再度、偏差値が「相対評価」だったことを思い出していただきたいと思います。偏差値の向上は、周りと比較したときに、自分がどれだけ成長できたかによります。したがって、周りより成長度合いを大きくするためには、周りより勉強しなければならないということになってくるのです。

逆に、周りが勉強時間を増やし始めているにもかかわらず、自分は前と同じペースでしか勉強ができていなければ、成績・偏差値が下がってしまうことも考えられます。

実際、偏差値の動向を調べてみると、もともと偏差値が高かった生徒は、学年が進み、受験が近づくにつれて順調に偏差値を上げてゆき、偏差値が真ん中くらいだった生徒はそのまま上がりも下がりもせず、偏差値が低かった生徒はさらに下がってしまう、という例が珍しくありません。

もともとの偏差値自体が、その当時(あるいはそれまで)の学習習慣や勉強量の反映であると考えるならば、その勉強時間がそのまま続いた場合に、差が開いてしまうということは致し方ないことです。

したがって、スタート(の偏差値)がどこかによっても、その先の成長可能性には違いが見られるのです。

一言で言うなら、「周りよりも頑張ること」そして「その頑張りを成果として出すこと」。これ以外に偏差値を上げる方法はありません。

3. 逆転するためには

とはいっても、偏差値の逆転は決して困難ではありません。もともと偏差値が低い生徒が、一念発起して1日8時間、あるいは10時間と勉強するようになれば、偏差値を10、いやそれどころか20, 30と上げることだって不可能ではありません。

また、一度得意になった科目は、ちょっとやそっとでは点数が暴落するようなことはありません。

したがって、まずは勝負する科目をしぼり、得意科目をつくることに専念することが、トータルで考えた場合にも効率の良い進め方であることが少なくないのです。

一度得意になった科目は、週に数十分の確認時間を取るだけで、その偏差値をキープすることができます。なので、得意になった科目の勉強時間を、そのまま次に得意にしたい科目に割り当てて、一つずつ得意科目を増やしていけばいいのです。

また、成績は総合評価でつく場合が多いでしょうから、いま自分にとって、もっとも攻めどころの科目はどれなのかを適切に診断して、そこを集中攻略していくのが望ましい進め方です。

もしも、どの科目から始めるべきかわからなければ、学校や塾の先生に相談してみるのもいいかもしれません。

もっともその場合には、先生が自分の担当科目の勉強を押しつけているだけではないかと疑うことも重要ですが......。

科目にとらわれず、全体を見てアドバイスをくれる人がいれば、その人に相談するのがベストです。

4. 模試を使い倒そう

最後に、模試の使い方について簡単にご説明します。

多くの生徒は模試を「偏差値を教えてくれるもの」としか捉えていませんが、それは非常にもったいないことです。模試の結果には各分野ごとの分析が載っており、有益なアドバイスを提供してくれています。

また、模試の解説はていねいで手厚いため、間違えた問題の復習は挽回のチャンスです。模試はあくまで模試であって、勝負は入試本番です。したがって、同じような問題が出ても次こそは正解できるように、間違えた問題の解き直しをすることが肝心です。

せっかく自分の能力を「数値」で表してくれているので、自身の現状と向き合い、成長のためのツールとしてフル活用しましょう。

公開: 更新:
国公立大学の入試対策ポイント
タグ:

モチベーションアカデミアは、「国公立大二次試験対策」にこだわる塾です。

授業では、本質を問う訓練をくり返す「対話型授業」で基礎知識と応用力を身につけ、教わったことを「自分で使いこなす」という勉強の仕方を学びます。
また人材開発の専門家であるモチベーションアカデミアの講師から指導を受けることで、自らを律し・計画的に目標を達成する力・モチベーション高く挑み続ける心が育まれます。
この2つの「勉強の仕方」と「学習習慣」を獲得することで、国公立大受験に必要な、確かな「思考力・表現力」を鍛えます。

モチベーションアカデミア会社概要
成績や受験のことでお悩みなら
まずはお気軽にお問い合わせください。
お急ぎの場合はお近くの校舎へお電話ください。
学習に役立つ情報を
LINE公式アカウントでお届け!

勉強のやる気を持続させるには?

合格を左右する「確かな学力」を育むには?

237万人以上を支援する社会人教育の実績から得た知見で、受験に必要な「本当の力」を育む学習塾モチベーションアカデミアのノウハウが詰まったLINE友だち登録はこちら

【登録特典】「計画力」の高め方、やる気タイプ診断表、動画「家庭での学習習慣づくり3つのカギ」など

お役立つ情報はメールマガジンでも受け取れます!