中学生から国立理系を目指すには?

国公立大学の入試対策ポイント
中学生から国立理系を目指すには?

中2です。今のところ地元の千葉大学あたりを想定しつつも、国立理系を目指したいと思っています。
大学受験のための勉強について、科目別の進め方や中学生のうちにしておくべきこと、意識すべきことはありますか?

数学・英語は中学校の内容がそのまま高校の内容に接続しているので、とても重要。あとは、勉強の仕方をいろいろ試し、自分に合った勉強方法を見つけておこう。

1. 数学・英語を重点的に

大学受験で使う知識は、一通り高校で学ぶことになるわけですが、実は高校の授業の内容は、そのほとんどが中学で習う内容の延長線上にあります。

特にその傾向が強いのが、数学・英語です。

理科・社会科目は、(もちろん重複もありますが)比較的、新しい内容を習うことが多いのに対し、数学・英語の内容は、多くが中学校の内容の応用版であったり、それらの組み合わせによるものです。

したがって、中学の範囲をしっかりと仕上げておけば、それだけで高校の勉強を有利に始めることができます。

裏を返せば、中学時代に数学・英語で苦手を残してしまうと、高校に入ってからも同じ分野で苦しむことになってしまいます。

2. 記述問題慣れしておこう

大学入試の問題は、私立・国公立によって出題の形式に違いが見られます。

顕著なものとしては、記述問題の有無が挙げられるでしょう。

私立大学の入試問題で記述形式の出題がなされることはあまり多くはありませんが、逆に国公立大学では、記述問題の占める割合が高くなります。

実際、答えを出すまでに必要な計算は、選択問題であろうが記述問題であろうが変わらないはずですが、記述問題を不得意とする生徒は非常に多いです。

学校の勉強や定期テストなどでは記述問題も数多く出題されると思いますので、逃げずに立ち向かう意識を身につけてください。

英語では、和訳問題や英訳問題に苦労することになるでしょう。特に和文英訳や英作文については、苦手意識を持つ人も多いはずです。

ざっとありがちなミスを上げると、次のようなものがあります。

  • スペルミス
  • 三単現の -s の漏れ
  • 冠詞が抜けてしまう
  • 時制の一致ができていない

これらは、何度も間違えることを通して身につくものです。逆にいえば、いくら英文法の知識があったり、英文がすらすら読める人でも、普段英訳問題をあまり解いていなければ、ついうっかりやってしまうミスなのです。

高校生になって、いざ大学の過去問演習を始めるとなったときに、苦手意識やアレルギーが現れてしまわないよう、記述問題に取り組む習慣を中学生のうちから身につけてください。

一方で、数学に関して言うと、証明問題が大きな関門になってくるでしょう。

普通の問題は、公式を覚えておいて、問題文の条件を公式にあてはめれば答えが出ます。

しかし、証明問題はその公式が正しいことそのものを証明させたりします。

したがって、教科書に載っている「公式の導出」の部分をしっかりと確認しておかなければ、この種の問題には太刀打ちできません。

3. 自分に合った勉強方法を見つけておこう

高校で学ぶ内容や、覚えなければならないことはやはり膨大です。そのため、「どのように勉強すると自分は効率よく知識を身につけることができるのか」を中学生のうちに知っておくことが重要になります。

勉強の仕方は一つではありません。

例えば、理科科目一つとっても、教科書や資料集を熟読し、内容を理解さえすれば、それを応用させてたいていの問題は解けてしまうという人もいるでしょうし、反対に、教科書を読むよりも、ただひたすらに問題集を繰り返し解いた方が、理解が深まるという人もいるでしょう。

一問一答形式で暗記をする場合にも、赤シートを使う人、単語カードを使う人、スマホのアプリでも集中してできる人、ノートを開いてじっくりとやりたい人......、やり方はさまざまです。

覚える時間や場所も重要です。暗記系は朝やった方が頭に入るという人もいれば、夜寝る前にやる方がいいと言う人もいます。通学の時間に電車のなかでする人もいれば、学校について友達と問題を出し合うのが好きな人もいます。

このように、「勉強の内容」だけでなく、「勉強の仕方そのもの」も早いうちに学んでおく必要があります。

先ほど述べたように、向き不向きは人によってさまざまですので、いろいろな勉強方法を試す中で、自分に一番あった勉強の仕方を見つけてみてください。

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