大学受験に臨むにあたり、駒澤大学や獨協大なども採用している英語外部検定利用入試が気になっているものの、いまいちよくわかっていないため、どう進めて行くべきか悩んでいます。そもそものメリットやデメリットなども知りたいです。
英語外部検定利用入試は、大学によって扱いがさまざまです。まずは志望校の募集要項を確認することから始めましょう。メリットは多いですが、決してデメリットがないわけでもありません。
1. 英語外部検定利用入試ってどんな試験?
「英語外部検定利用入試」と一口に言っても、その実態はさまざまです。
まずは、共通点からご説明すると、この受験方式で受験することで、大学独自で作成している英語の2次試験を受験する必要がなくなります。言い換えれば、英語に限って、2次試験を英検やIELTSなどの外部試験で代替することができるのです。
しかし、それぞれの大学の募集要項を読んで見ると、細かい点においてその扱い方に違いがあることがわかります。
まず、基準となるスコアが大学により異なります。この受験方式を申し込むための、最低のラインがどこに引かれているのか(○級以上、スコア□以上など)は、大学・学部によってさまざまです。
また、級やスコアの違いが、評価に反映されるかどうかという点も、大学・学部によって異なります。具体的にいうと、1級の人と2級の人が同列に扱われるのか、それとも1級の人がプラス査定されるのかということです。この点も、要項をよく確認する必要があるでしょう。
2. 英語外部検定利用入試のメリットは?
つぎに、この受験方式のメリットについてご紹介します。
まず、メリットですが、これは2次試験の一発勝負に賭けなくてよいということが挙げられるでしょう。
たとえば、入試当日に体調を崩してしまったり、たまたま苦手なテーマの長文が出てしまったりなど、運悪く実力が発揮できないこともあるのが普通の受験方式のデメリットです。
英語外部検定利用入試であれば、事前に何度も受験するなかで、一回でも基準値を上回ることができればいいので、そうしたギャンブル要素は排除できます。
また、個々の大学の過去問について、十分な解説がなされている参考書を探すのは大変ですが、外部検定であれば、参考書探しに困ることはありません(逆に多過ぎて困るかもしれませんが、それは嬉しい悲鳴でしょう)。
さらに三つ目として、「問題の質」を挙げることができるでしょう。
もちろん、大学が作る入試問題も、良問ぞろいです。しかし、英検と大学入試問題とでは、受験する人数の規模が違います。また、外部検定はビジネスとしてやっているわけですので、「クレーム」がつかないよう、最大限の配慮がなされていると考えられるでしょう。
たとえば、大学の入試問題では割と頻繁に耳にする「悪問」「奇問」という言葉を、外部検定の対策において耳にすることはほとんどないのではないでしょうか。
大学の入試問題はあくまで「落すための試験」です。したがって、微に入細を穿った、重箱の隅をつつくような問題が出題されることも稀ではありません。
一方で、外部試験は英語の運用能力を評価することが目的であるため、「基本や原則をきちんと押さえられているか」という点が出題のポイントとなっています。
そうして評価された「資格」は、当然のことながら、入試以外でも評価の対象となります。アルバイトの履歴書を書く際、外部試験の資格を持っていれば、「○○大学入学」と言うのとは別に、その資格を記載することができます。これは、四つ目のメリットだと言えるでしょう。
3. 英語外部検定利用入試のデメリットは?
一方で、メリットばかりではありません。英語外部検定利用入試にはデメリットも存在します。
まず、先ほど説明した「級やスコアの違いが、評価に反映されるかどうか」という点です。
もしも受験する大学・学部が、級やスコアに応じてプラス査定をしてくれない場合、英語が得意な人にとっては、その強みを生かすことができません。ぎりぎり基準のラインに達している人と、同列の評価になってしまうのはもったいないでしょう。
また、これも大学・学部によりますが、英語外部検定利用入試はスタンダードな受験方式に比べ、定員数が少ないケースが多いのです。そのため、非常に高い倍率を勝ち抜かなければいけないというケースも想定できます。
もっとも、後者の点については、大学の入試制度の改革が進むなかで、変わっていくことが想定されます。したがって、判断に際しては、その大学・学部の過去の募集要項と照らし合わせて比較をすることも、重要になってくるでしょう。
こうした点を比較衡量した上で、自分にとって一番可能性のある受験方式を選択してください。
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