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高3です。この時期でも英語の復習が大事だとは思うのですが、何を優先したらよいのでしょうか?

高3です。この時期でも英語の復習が大事だとは思うのですが、何を優先したらよいのでしょうか?

高3の文系です。
復習することが大事なのはすごく分かっているんですけど、この時期になって他の科目もしなければならず、英語の復習に関して何を重点的にやればいいかわからないです。
単語帳の最初の方や文法事項、授業でやった問題や塾・自習で扱った問題など色々あるのですが、優先順位の付け方があまり分かりません。
そこで、どのくらいのペースでやっていたとか、実践していた復習方法やおすすめのやり方などがあったら教えてほしいです。

ご相談の「高3生の英語の復習の方法」についてお話したいと思います。

「復習」の前提には「予習」と「授業」がある

具体的な復習の方法について書く前に、復習そのものへの視点を整理したいと思います。
復習とはそれ自体のみで成立するものではありません。
復習とは「予習」→「授業」→「復習」のサイクルの中に組み込まれたときに、初めて意味のあるものとして成立します。
復習の目的は主に「知識や技術の定着」を図ることです。

ではその知識や技術はどこで学ぶのでしょうか。
それは授業です。

では授業での知識や技術の吸収効率を最大限に高めるために必要なものは何でしょうか。
それは予習です。

ここまで来ればお分かりいただけると思います。
復習は上記の一連のプロセスの中で意味を持ちます。
復習を行うときにはこのような目的意識を持ちましょう。

何を優先するか

この時期の高3生は受験勉強も本格的にスタートさせるということで、これからするべきことを整理しようとするうちに、その量の多さとこなすために残された時間の短さに愕然としてしまう人が多いのではないでしょうか。
このような時に最も重要なのは、「今」なにをすべきかを考える事です。
英語に関しては、というよりどの教科についてもいえることだと思いますが、夏が終わるまでは「徹底的に」基礎を固めましょう。
秋以降にセンター試験や二次試験に向けて勉強する、すなわち問題演習をすすめる中で、基本的な事項が多く抜けていて、何度も振り返る必要があるとなると、本来演習の中で身に付けるべき「問題と向き合う技術」を習得する効率が大幅に落ちます。

では固めるべき基礎とは具体的に何をさすのでしょうか。
それは「語彙力」と「文法知識」です。

語彙力について

冒頭で「復習の前提として、予習と授業」が前提にあると書きました。
しかし、英単語の習得となると授業で単語のみを扱うことなんて非常に稀ですから(高校時代、授業の数コマを割いて英単語の接頭辞・語幹・接尾辞について徹底的に講義をなさった先生がいらっしゃいました。非常に印象的な授業でしたね)、やはり自分で単語帳なりを使って学習するケースが多いと思います。

しかし、英語が苦手な人で語彙力に不安を感じている人は今のうちに自分が今まで使ってきた単語帳を「復習」する必要があります。
具体的な目標としては、「夏休みが終わるころにセンター試験で正答を選択できるために必要な英単語のほとんどを知っている、あるいはせめて見たことがあると思える程度まで語彙学習をすすめる」というところでしょうか。
理由としてはやはり、「何を優先するか」のところで挙げたように、問題への対処能力向上を目的とする問題演習の効果を最大限に引き上げるためです。
純粋に単語の意味だけを調べるために辞書を引く回数を減らせるように夏のうちに語彙力を強化するのが理想的です。

英語が苦手で、試験で他の教科の足を引っ張らないようにしたい、という人はまず一冊の単語帳をしっかり覚えましょう。
英語が得意な人は一冊の単語帳を何周かして、9割くらいを覚えたらどんどん他の単語帳に手を出せばいいと思います。
この際の単語帳の選び方として様々な種類のものを選ぶようにしましょう。
掲載されている単語レベルもそうですが、例文を用いて覚えるもの、長文の中に入っている単語を覚えるもの(速読英単語のようなものですね)、その他ユニークな特徴を持っているものなど星の数ほど単語帳がありますから、むさぼるようにあたっていきましょう。
そうすれば最初の一冊でどうしても覚えられなかった1割の単語をいろいろな形でinputできるので覚えられる蓋然性も高くなるでしょう。

英単語の覚え方

さて、具体的な英単語の覚え方の話に移りましょう。
最も重要なのは、「質の高いinputとoutputを何度も繰り返す」ということです。
「質の高い」には様々な意味があります。
集中力ももちろんの事、下に挙げるようなメソッドを工夫して組み合わせたりすることが質向上につながります。
この重要な原則さえ押さえさえすれば、あとはinputとoutputの自分に合うメソッドを見つけて実践すればよいのです。
それぞれの例をいくつか挙げておきましょう。

Input(単語の意味を頭に入れる作業)

1.単語とその意味を音読する
非常に古典的なやり方ですね。単純作業ですが、得意な人はいるでしょう。
2.ひたすら書く
上に同じく古典的な方法です。手を動かすことが絶大な効果を発揮することだってあります。
3.単語の音声を聞き、さらにそれをシャドーイングする
音声を用いた英語学習が得意な人を"Auditory learner"と言います。
今日では単語自体の音声と例文を読み上げたCDがついた単語帳が非常に増えています。
自分が"Auditory learner"だという自覚がある方はぜひ活用しましょう。
ある学生は、高3の時期のちょうど今頃、英検一級に向けて勉強していたとき、タイピングした単語を変換して自動音声を生成してくれるサイトで単語の読み上げ音声を作成し、通学中にシャドーイングしていました。
また単語帳を閉じてシャドーイングをしながら意味を思い出すことで、outputにも活用できます。
また音声は自分の意思にかかわりなく次の単語へ進んでいきますから、集中力さえ持続すれば、単語に対するexposureをより高めることができるという利点もあります。
4.文章の中で覚えたい単語を絞り、文脈と結び付けて覚える。
この手のやり方に適した教材としては、風早先生の「速読英単語」、「速読英熟語」や中澤先生の「Academic英単語」や「リンガメタリカ」、松本先生の「速読・速聴英単語」、英検の「文単」などがあげられますね。
この方法の利点はとして、文脈で単語を覚えることで記憶に残りやすいことや、実際に文章の中でその語がどういう意味でとらえられるということ、単語の使われ方がより深くわかる、などがあげられます。
最初の利点に焦点を絞っておもしろい工夫をした単語帳が世の中には存在します。
池田先生の「SUPER REPEAT方式 英単語 こうすれば速く覚えられる!」です。
この単語帳には覚える単語を英語のままにし、それ以外の部分が日本語になっている文章が収録されています。
一見邪道のように見えますが、「文脈で単語を覚えることが素早い記憶につながる」ということを最大効率まで引き上げようとした試みだと私は解釈しています。
もちろん英日混合の文章が読みにくいなどのネガティブな意見もあろうかと思いますが、ハマる人はハマると思います。
「単語力が圧倒的に不足していて、とにかく夏休みなんとかしたい!」という人はぜひ書店で一度手に取ってみてください。
ただし、注意したいのはこの「文章の中の単語を覚える」という方法だけで一定期間内に必要な語彙力を習得するのは非常に難しいです。
これはSLA(第二言語習得)研究で実証されていることですが、やはり一定期間における効率を考えると、語彙リストなどのように文脈から切り離したものを利用する学習法には劣ります。
5.単語の意味を絵にする
これは視覚情報を利用した言語学習を得意とする人、つまり"Visual learner"が得意とする方法です。
絵のうまさは全く関係ありません。
自分に深い印象を与えられる絵を描くのがいいでしょう。
あとは、覚えたい単語をグーグル等の画像検索にかけ、表示された画像によって、その単語の印象をより強いものとするという方法もあります。
6.接頭辞(prefix)、語根(root)、接尾辞(suffix)を利用して語源から覚える
これも人気の高い方法の一つかと思います。
利点としてはやはり既知の単語と同じ要素を共有していたりすると新出の単語と既知の単語を結びつけることができること、あるいはそもそも接尾辞等々が既知の情報なので新出の単語とこれを結びつけることができることで、記憶に残りやすいなどということが挙げられます。
いつだったか、"Scientific American Mind"という雑誌で、「記憶したい情報を既知の情報と結び付けることが記憶のために重要」だ」といったような記述を目にしたことがあります。
語源から覚える方法の利点はここにあるといえるでしょう。
この方法を利用する際に有効な単語帳としては霜先生、刀祢先生の「システム英単語 Premium」、研究社の「語根で覚える英単語」などを利用したことがあります。
最後に語根を調べるのに便利なサイトを紹介しておきます。
Online Etymology Dictionary https://www.etymonline.com/

Output(単語の意味を思い出す作業)

1.暗記ペンと暗記シートを利用する
古典的ですね。ほかの方法と併用するのも良いでしょう。非常にシンプルで簡単です。
2.単語カードをつくって、自分でクイズごっこをする
これも非常に古典的です。裏側に意味だけではなく、絵を一緒に書けばinputの項目で触れたような効果も得られるかもしれません。
Quizlet(https://quizlet.com/ja)を使えば数種類の異なる方法でoutputすることができるので効率を上げることも可能です。
3.単語帳を閉じて単語の読み上げ音声をシャドーイングしながら意味を思い浮かべる
Inputの項目を参照していただくと利点がおわかりいただけると思うので説明を省略します。
4.覚えたい単語が含まれた英文を読んで、その意味を思い出す
これはinputの「文章の中で覚えたい単語を絞り、文脈と結び付けて覚える。」に対応しますね。
例えば、速読英単語であれば右ページの日本語を見ずに英文を読んでしっかり意味がとれるかを確認することでoutputになります。
ただ周りの文脈が助けになっていることが裏目に出て、他の文章で同じ単語が出たときに意味を取れないということがないように、しっかり単語単独で意味をoutputできるかの確認も忘れないようにしましょう。
5.単語帳のワークや問題集を解く
これは単語帳によってあったりなかったりですが、章末にチェックテストみたいなものがついていることがありますよね。
あれを解くことももちろんoutputになります。
勝手な印象ですが、海外(英語圏)で作られた単語帳は結構これがしっかりしていることが多いです。
バロンズの1100 words you need to knowやオックスフォードのイディオムと句動詞の本などはいろいろなタイプの問題が載っていて面白いです。
今挙げた本は受験参考書ではないので、少し話がそれたのですが、自分の単語帳に問題などがついていて、それに取り組むときは、outputとして利用しているという意識を持ちましょう。

とだらだら様々な方法を紹介しましたが、単語を覚える方法なんて無限に創ることができる、と私は思っています。
方法を実践するにあたって重要なのは、「どの方法を取るか」よりも「どの方法にどのような利点があるか」を把握することだと私は思っています。
自分がやっていることがどういうことか把握することで、目的意識を持つことができます。
目的意識を持つことで、勉強に対する姿勢は変わります。
そして何よりも力の入れどころが自分でわかっているので、なにも考えずに実践するよりよっぽど効率的だと思います。
最重要課題である英単語を復習する時にはぜひ参考にしてみてください。

英文法について

さて、英文法です。
やはり現段階で文法が弱点だという自覚のある人は、英単語同様、夏休み中の復習をおすすめします。
理由としてはやはり英単語の項目で述べたようなことがあります。
秋から本格的に取り組む問題演習にはそれまでに習った英単語と英文法の知識をフルに活用して取り組むのが理想的です。
さて、具体的な目標は、英文法の復習は例文暗唱をめざすのがいいと思います。
しかし、ここで最も重要なのは、例文暗唱に至るまでのプロセスです。
ただただ暗記するのではなく、英文法の授業を受けている人は、まずは授業の前にその文法事項の説明に目を通して予習をし、自分の疑問点を把握しましょう。
そしてその文に含まれている文法事項をしっかり授業を通じて理解して、もし必要があれば講師に質問しましょう。
そして、授業のあとで、もう一度自分が文法事項を理解しているかを確認して、ここまでの予習と授業のプロセスを踏まえたうえで例文を暗唱します。
暗唱のやり方も人それぞれだと思います。
チャート式の暗唱例文集のCDを毎週の授業の小テストに合わせてシャドーイングする生徒や、ひたすら計算用紙に書いている生徒もいました。

もう授業が一通り終わってしまっている人で、英文法が不安な場合は、疑問点を解決するため、自分で調べたり、講師に質問したあとで、同じ手順を踏みましょう。
「とりあえず一文覚えたけど、これ何の文法事項の例文やったっけ?」というのでは意味がありません。
「この文は仮定法過去の文法事項を含んでいて、仮定法過去ってのは...」と説明できるのが最も理想的です。

例文暗唱をする利点はやはり文法事項の確実な習得の助けるということの他に、英作文を書く際や読解の際に利用する構文分析の型になることが挙げられます。
英語でない言語を用いて日常生活をする学習者の英語のinputの量は当然ながら英語を日常生活で用いている人のそれに比べて非常に少ないです。
そしてある意味効率的な勉強が求められる受験勉強においては、問題で問われやすい「文法事項」を洗練された形で含んでいる例文の暗唱をすることは、非常に効率的です。

ここまでは夏休みに高3生が優先すべき基本事項、すなわち英単語と英文法に焦点を当ててきました。
この二つが秋以降の英語の受験勉強の足腰を形成します。
したがってその二つが夏休みの復習の最優先事項になるでしょう。
その一方で、文章の読解にかかわる機会も当然あると思います。
ここでは読解系の復習について考えていきましょう。

文章読解の復習

この手の勉強の最終目標はやはり「前からすらすらと文章を正確に理解することができること」が大きいのではないでしょうか。
この目標を達成するためにすべきことはどのようなことなのでしょうか。
当然「前からすらすら」も大事ですが、英文の解釈がずれてしまっては元も子もありません。
ですから、まずは正確に英文を読むということに注力しましょう。
これを「精読」といい、一つの文章の中の一つ一つの文、それからそれを構成する語にまで徹底的に注意を払いながら意味を取っていきます。
精読は主に予習と授業のセットで行うものです。それぞれのプロセスを簡単におさらいしましょう。

予習

  1. 自分の知らない単語・句動詞は辞書を引いて調べ(その前に文脈から意味を推測する訓練をしてもよい)、文法事項で不安があったら文法書で調べておく
  2. 文の要素(SVOCなど)を把握する。わからないところがあれば、自分の疑問点としてわかるようにし、授業または質問で解決する準備をしておく。

授業

  1. 予習で見つけた疑問点を意識しながら授業を聴く。疑問点が説明され、納得できたらそれでよし、できなかったら授業の中か後で講師に質問する。
  2. その他、重要事項などをノートに書き留めておく

さらっとですが、それぞれの内容を書き並べてみました。
ここまでは当然するよ、って方が多いのではないでしょうか。
予習と授業における最大の目標は「文章の中のすべての文を正確に理解する」ということです。
しかし、ここで終わっていては、もったいない。
しっかり復習をすることで、英文を速く読む、すなわち「速読」が可能になるのです。

具体的なやり方を書いていく前に、英語のある特性に目を向けてみましょう。
それは「英語はその意味を語順に強く依存する言語である」ということです。
例えば、日本語の場合を考えてみましょう。
「私は昨日、友達と神戸のほうへゴルフをしに行った。」というのは、
「昨日、神戸のほうへ友達とゴルフをしに行った。」
「友達と昨日、神戸のほうへゴルフをしに行った。」
意味は同じです。
日本語は基本的にどの語が主語なのか、などということは助詞(は、が、をなど)によってわかります。
そして基本的に文末に述語動詞が来ます。

一方英語はどうでしょうか。

I went to Kobe to play golf with some of my friends yesterday.
(Yesterday, I went to Kobe to play golf with some of my friends.)

英語では文頭に時や場所を表す副詞が来るときはありますが、倒置などの場合を除いて"S+V"の順で主語と述語動詞が並ぶことが原則です。
要するに日本語と英語の間には意味の同じ語が書かれる順序(のルール)が異なるのです。
英文を「速読」できるようになるには、その英語独特の語順に慣れること、すなわち、英語の語順のまま意味を取れるようになるための「訓練」が必要なのです。

では、どのような訓練がいいのか。

それは「音読」です。
黙読をしているときに、英語を頭から読まずに、文構造をとって、あっちこっちふらふらしながら日本語の語順に直して読むことがあるかもしれません。
でもまさか目の前に出された英文を日本語の語順に直して音読する、なんていう離れ業をやってのける人はいないでしょう。
そう、つまり音読をするとき、普通であれば書かれている語順通りに読みます。
これをひたすら「繰り返す」のです。
もちろん、最初からすらすらと音読しながら意味を取れるわけではありませんから、これを補うためにしっかりと予習と授業を通じて、精読を行っておく必要があるのです。

音読法のひとつに、日本の同時通訳の草分けと称される故・國弘正雄先生が提唱された只管音読というものがあります。
基本的にそのやり方は「一通り意味の分かった文章を音読する」というもので、そうすることで英語の語順通りに意味を取っていくことを脳に刻み込む、というものです。もっと詳しく知りたい方は國弘先生の著作を手に取ってみてください。

まとめ

いかがでしたか?英語の復習の方法について、長々と書いてきました。
「夏は受験の総本山」なんて言葉があります。
厳しい夏を乗り切るためにも、今のうちから英語の足腰、鍛えていきましょう!
最後に今日の内容をまとめておきます。

  1. 「予習」→「授業」→「復習」のサイクルを意識しよう!
  2. 英語が苦手な高3生は夏のうちに「語彙力」と「文法知識」を固めよう!
  3. 「音読」を復習に活用しよう!

それではみなさん、教室でお会いしましょう!

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