学校の定期テストで毎回リスニングがあるのですが、いつも全然できません。単純に聞き取れてないこともあれば、音はわかっているのに意味が理解できないこともあります。
リスニングが上達するためのコツや普段の勉強法を教えてください。
できれば青山学院大学などを目指せればと思っています。
リスニングの勉強ってとても難しいですよね。
できる人にとっては当たり前にできてしまう分野でもあるので、出来る人にアドバイスを求めても、「音を聞いてたらできる」のようなアドバイスが返ってきたりするかもしれません。
今回はそんな対策の難しいリスニングの問題について、その本質に迫ってみたいと思います。
- そもそもリスニングとはどんな能力が問われているのか
1-1.英語の「読まれ方」に対応できる能力
1-2.英語を「前から」「話す速さで」処理する能力 - リスニングの問われる能力の鍛え方
2-1.単語を発音とともに覚える
2-2.意味の理解できている文章を正確に音読する
2-3.英文の音源を聞き、スクリプトと照らし合わせる
1.そもそもリスニングとはどんな能力が問われているのか
リスニングのテストで問われる能力とは、簡単に言うと以下の2つです。
- 英語の「読まれ方」に対応できる能力
- 英語を「前から」「話す速さで」処理する能力
それぞれどういうことなのか、長文読解と比較しながら謎を解き明かしていきます。
1-1. 英語の「読まれ方」に対応できる能力
英語の読解では、単語の意味を取りながら、どこまでがSVOCなのか、またどの単語のまとまりがどこを修飾しているのか、把握することで正確に意味を捉えることができます。
これをリスニングに置き換えてみましょう。
まず、読解では単語の綴りが見ればわかりますが、リスニングではまず音源から単語を把握していく必要があります。
ここでのポイントは、英語は一語一語をハッキリと分けて読まれるのではなく、数語のまとまりでくっついて読まれる、ということです。
そこで気になるのは、どこまでがまとまりで読まれるのか、ということですね。それは、構文のまとまり、品詞のまとまりごとにくっついて読まれる、ということが言えます。
少しわかりにくいので、具体的な文章で見てみましょう。
We had been playing soccer for an hour when it started to rain.
この文章を構文分析すると、、
We(s) had been playing(v) soccer(o) <for an hour(副詞句)>< when it started to rain.(副詞節)>
このようになります。
また、この文章が読まれるまとまりは、
We had been playing soccer/ for an hour/ when it started to rain.
このようになります。
上と下を比較すると、構文、品詞のまとまりで英文を読まれる、ということがお分かりいただけると思います。
1-2. 英語を「前から」「話す速さで」処理する能力
英文の読解において、今まで読んだところの内容と照らし合わせたり、これまでの展開を確認したり、構文が分からなくなって読み直したり、といったことはあると思います。
しかし、当然ながらリスニングにおいては、巻き戻したり、自分のペースで理解したりすることはできず、英文が読まれるスピードで英文の意味を取っていく必要があります。
これは盲点になりやすいですが、英文の処理のスピードを上げることは、とても重要になります。
ただし、一つだけ英文読解よりも楽なポイントは、英文が読まれるまとまりが、そのまま構文になっているので、聞きながら構文の切れ目を考える必要はない、ということです。
読まれる単語のまとまりで、それぞれ意味を取っていけば大丈夫です。
2.リスニングの問われる能力の鍛え方
では、上で述べた2つの能力をどう鍛えればいいのでしょうか。
端的に言うと、その方法は以下の3つに集約されます。
- 単語を発音とともに覚える
- 意味の理解できている文章を正確に音読する
- 英文の音源を聞き、スクリプトと照らし合わせる
それぞれ説明していきます。
2-1.単語を発音とともに覚える
単語の綴りと意味と読み方をまず対応させることが、音源の読み取りの精度を上げる第一歩です。
単語の覚え方としても、読み方と対応させながら覚えるのが王道です。綴りと読み方を合わせて頭にインプットしていくことで、綴りの規則も頭にだんだん入ってきますし、英語の読み方にも慣れていけます。
2-2. 意味の理解できている文章を正確に音読する
英文の「読まれ方」に対応する第二歩目としては、英文を音源の通りに音読することです。
英文の意味を理解した状態で、構文の通りに区切って読む練習は、英文の「読まれ方」になれるにも、英文の処理速度を向上させるうえでも、非常に有効です。
音源のCDが入っている読解問題集(速読英単語など)を使って、まず英文を読んで自分の解釈を確かめてから、音源のあとに続いて真似して読んでいく、という勉強が大事になります。
2-3. 英文の音源を聞き、スクリプトと照らし合わせる
リスニング対策の最後の仕上げとして、本番レベルの英文の速度の音源を使って、実際に問題演習をしながら、英文の速度に対応した処理が出来るかを確認しましょう。
解き終わった後に、英文のスクリプトと自分の解釈を照らし合わせて、どの部分が具体的に聞き取りにくかったのかを確認することで、効率よく対策が進められるでしょう。
以上になります。
一口にリスニング対策といっても、長文読解力と密接にかかわっていることがお分かりいただけたと思います。
これから夏休み、リスニング対策は早めから少しずつ進めるのが肝心です。
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