総合型選抜(AO入試)で必要なプレゼンの対策はどのようにすればいい?

AO入試(総合型選抜)基本のキ
総合型選抜(AO入試)で必要なプレゼンの対策はどのようにすればいい?

息子はこの春から高校3年生で、現在、総合型選抜(AO入試)での受験を考えており、志望校で求められるプレゼンテーションの練習をどのようにすれば良いかで悩んでいます。これまで、実際に資料を作成したり発表したりする経験がほとんどなく、本人も不安がっているようです。

高校生までの段階でプレゼンテーションの経験をお持ちの方は、やはり多くないのが実情です。
そのためご質問のように、総合型選抜(AO入試)や学校推薦型選抜(推薦入試)を受験することになった段階で「どう対策すればいいの...」と悩まれる方も多いはず。
この記事では、そんなプレゼンテーションの具体的な対策法についてご紹介します。

【目次】
  1. プレゼンテーションの特徴を知る
  2. スライド資料作成ツール
  3. プレゼン対策法
    1. 「1分プレゼン」を繰り返し練習する
    2. 上手い人のプレゼンを吸収する
    3. 録画で自分自身を振り返る

1.プレゼンテーションの特徴を知る

プレゼンテーションの具体的な対策法に入る前に、まずプレゼンとはどのような特徴を持つものなのか確認しておきましょう。

自分が常に「主役」

プレゼンテーションの1つ目の特徴は、プレゼンをしている間は常に自分がその場の「主役」であるということです。
日常よくある1対1の会話などとは異なり、プレゼンの場面では、常に自分が言葉を切り出して、言葉をつなぎ、話を展開していく必要があります。
もちろん聞き役の人も、「うなずき」などで多少の反応を示してくれることもありますが、基本的には相手の反応に頼ることなく、自分自身が話をつないでいくことが求められます。
日常ほとんど経験することのないコミュニケーションの形式ですから、やはり最初からいきなり上手にプレゼンをするというのはなかなか大変です。
しかし、「試されている」という受動的なスタンスでプレゼンをしても、相手には響きません。「どうしてもアピールしたいことがある」「自身がプレゼンするテーマについてはこの場の誰よりも自分が詳しい」というくらいの気持ちで臨みましょう。極端な言い方をすれば、プレゼンの場においては「ナルシスト」でなければいけません。
プレゼンテーションは、自分の思いを聞き手に伝えて、いかに納得させるか、いかに感動させるかという、「魅せる」勝負でもあります。

プレゼンテーションよりも多くの大学・学部が採り入れている一般的な試験形態として「面接試験」があります。では、面接とプレゼンの違いは何でしょうか?
面接もプレゼンも自分の思いを言葉にして相手に伝えるという点は共通しています。しかし、プレゼンではそれに加えて、「スライド」と呼ばれる資料を投影しながら行うことになります。したがって、スライドそのものの工夫や、スライドをプレゼンの中でどのように扱うかなど、面接よりもさまざまな項目で、どうすればより説得的で感動するようなプレゼンになるかを考える必要があります。

またプレゼンでは面接とは異なり立って行う場合が多いため、面接以上に身振り手振りを行う余地があります。スライドの重要な箇所を指し示すなど、工夫次第でより良いプレゼンをすることができます。

2.スライド資料作成ツール

スライド資料の作成には専用のソフトウェア(アプリ)が必要です。一番有名なのはマイクロソフト社の PowerPoint です。ただ、PowerPoint は有料のソフトウェアであり、しかも比較的高額なので、もともと自身のパソコンに入っていない場合購入をためらうかもしれません。

その場合は、無料で使える代替のツールを検討してみてください。オンライン上(Webブラウザ)で使用できる  PowerPoint Online は、有料版の PowerPoint よりは機能が少ないですが、無料で使用することができます。機能が少ないと言っても、基本的な機能はほとんどが使用可能なので、多くの場合これで問題なく作成できるでしょう。使用にはマイクロソフトのアカウントでログインするか、持っていない場合は作成する必要があります(アカウントの作成も無料です)。

また、Google社製の類似ソフトウェアとして Googleスライドというものもあります。Googleのアカウントでログインすればこちらもオンライン上で使用することができ、無料で利用できます。また、Googleスライドはスマホのアプリ上でも比較的編集がしやすいです。

PowerPoint Online と Googleスライドはどちらも無料で使用できるのがメリットですが、デメリットもいくつかあります。1つ目のデメリットは、基本的にネット接続ができる環境下でしか作業できないという点です。2つ目のデメリットは、製品版の PowerPoint とは機能や操作画面に違いがあると言うことです。3つ目のデメリットは互換性の低さです。最後の点は少し丁寧な説明が必要です。

大学の募集要項を読むと、スライド資料の提出にルールが設けられている場合があります。たとえばあなたの受ける大学が PowerPoint での提出のみを認めている場合、Googleスライドで資料作成をすることには多少のリスクが伴います。Googleスライドで作成した資料を PowerPoint に変換することは可能ですが、変換をした際にレイアウトなどが一部ずれてしまうことがあります。この点を考慮すると、もし可能であるならはじめから PowerPoint を使用しておくことが望ましいと言えます。

もしも大学に入学することができれば、大学の講義でもいずれスライド資料を利用したプレゼンをすることになるでしょう。そのことを踏まえれば、 PowerPoint を購入しておくことは、長期的に見れば決して高い買い物ではないと言えるかもしれません。

3.プレゼン対策法

①「1分プレゼン」を繰り返し練習する

それでは、具体的なプレゼンの対策法に入っていきたいと思います。
これまでにプレゼンの経験がそこまで無い人にもオススメな、3つの対策法をご紹介していきます。

まず対策法の1つ目は、最初からいきなり1つの完結したプレゼンの練習を始めるのではなく、1分など短い時間でプレゼンする練習を積み重ねるというものです。

プレゼンでありがちなこととして、できるだけ分かりやすく聞き手に説明しようとして、必要以上に話の内容を詰め込みすぎてしまう...というものがあります。

それを防いで「簡潔に、かつ分かりやすく」物事を伝える練習として、まずは1分などの限られた時間の中で、自分の伝えたいことを話す練習を積み上げることをオススメします。

1分プレゼンの話題は、はじめは身近なもので構いません。

  • 自分の好きな歌手の魅力について1分間でプレゼンしてみる
  • 自分の長所と短所についてまとめて、1分間でプレゼンしてみる
  • 自分の最近の一番大きな学びについて、「どういう経験をしたのか」と「そこから何を学んだのか」、「今度どうしていきたいか」の3項目について1分間×3=3分間でプレゼンしてみる

プレゼン内容についてあれこれ考えなければいけない難しい話題ではなく、身近なもので、すぐにプレゼンの練習に移れるようなものから始めていき、慣れてきたら3つ目に挙げたもののように徐々にプレゼン内容を高度なものにして、長時間のプレゼンに慣れていきましょう。

②上手い人のプレゼンを吸収する

2つ目にご紹介するのは、上手い人のプレゼンを積極的に観て、上手いところをどんどん自分のものとして吸収していくというものです。

プレゼンの練習をするといっても、「実際にどんなプレゼンが評価されているのか」を知らない状態では、上達のスピードもなかなか上がりません。
世界中の著名な人がプレゼンテーションを行う「TED」などを観て、「上手いプレゼン」に触れながら、彼らのプレゼンは具体的にどこが上手いのか、分析してみましょう。
そうやって分析されたものの中に、自分でも真似できそうなものがあれば、実際に真似して練習してみるなどして自分のモノにしてみましょう。
話し方だけでなく、身振り手振りの方法やスライドをどのように使うのかなど、学べるところは多くあるはずです。

2つ目にご紹介するのは、上手い人のプレゼンを積極的に観て、上手いところをどんどん自分のものとして吸収していくというものです。

プレゼンの練習をするといっても、「実際にどんなプレゼンが評価されているのか」を知らない状態では、上達のスピードもなかなか上がりません。
世界中の著名な人がプレゼンテーションを行う「TED」などを観て、「上手いプレゼン」に触れながら、彼らのプレゼンは具体的にどこが上手いのか、分析してみましょう。
そうして分析したものの中に、自分でも真似できそうなものがあれば、実際に真似して練習してみるなどして自分のモノにしてみましょう。
話し方だけでなく、身振り手振りの方法やスライドをどのように使うのかなど、学べるところは多くあるはずです。

③録画で自分自身を振り返る

そして3つ目にご紹介するのは、実際にプレゼンの練習をしていく時に、自分のプレゼンを録画して、それを観ながら振り返り、繰り返し修正していくというものです。

自分の話し方がどのようなものであるかは、自分ではなかなか分からないものです。
話し方にもっと改善できる点はないかや、身振り手振りなど動きに問題はないかなどを、自分自身で客観的に評価するために、自分のプレゼンを録画して、それを観ながら振り返りをすることをオススメします。

もちろん、学校の先生や塾の講師など、他人にプレゼンを聞いてもらってアドバイスを受けることも必要ですが、そもそも自分が他人からどのように見えるプレゼンをしているのかを把握していることは、プレゼンの上達スピードを上げるカギとなります。

いかがでしたでしょうか。
もちろん最終的には、大学の入試要項などを参照して、実際にどのようなプレゼンが求められるか(時間や内容など)を把握し、それに合わせて練習を積み重ねることが重要になります。
その中で、自分が面接で答える内容一つひとつを、他の受験生とは一味違うような、よく考えられていて内容豊かなものにしていく必要があります。
そのための基礎的な練習法として、この記事が皆さんのプレゼン対策の参考になれば幸いです。

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AO入試(総合型選抜)基本のキ

モチベーションアカデミアは、「総合型選抜(AO)入試」に真正面から挑む塾です。

「対話型授業」を通して明確な志望理由を形成し、面接や小論文試験、集団討論に重要な思考力と表現力を養います。
また人材開発の専門家であるモチベーションアカデミアの講師から指導を受けることで、‎自らを律し・計画的に目標を達成する力・モチベーション高く挑み続ける心が育まれます。
これらを通して、志望校に「欲しい」と言わせる総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)の対策が可能です。

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