大学入試に向けて指定校推薦の仕組みが知りたい

AO入試(総合型選抜)基本のキ
大学入試に向けて指定校推薦の仕組みが知りたい

現在高校1年生です。今後の大学入試に向けて東京理科大や立命館の指定校推薦も視野に入れたいと思っていますが、仕組みが詳しくはわかりません。
指定校推薦を検討するうえでの具体的な仕組みや高校での過ごし方、またAO入試(総合型選抜)との違いなどを教えてください。

「指定校推薦」は言葉だけは有名ですが、なかなか具体的な仕組みは知られていません。
仕組みをきちんと理解して、受験まで踏まえた充実した高校生活の送り方を考えてみましょう。

1. 指定校推薦の仕組み

指定校推薦は大学が高校に対して、受験の枠を指定して、指定された高校の生徒のみが出願することのできる入試制度です。大学側は高校に対して◯人といった枠を指定します。
例えば3人の枠が指定された高校では、3人しか出願をすることができません。
そのため、4人以上が出願を希望した場合、校内選考が行われます。その後、校内選考を経て勝ち抜いた3人が出願する資格を得ることができます。
出願した後には、大学での選考が行われます。大学での選考は、二次試験として多くの場合面接が行われます。また、二次試験として面接に加えて小論文を課す大学も少なくありません。
二次試験で合格になれば、晴れて合格になります。この制度の場合あらかじめ大学から枠が指定されているため、ほぼ合格になるとも言われています。

2. 他の受験方式との違い

指定校推薦とよく似た入試方式として、公募推薦があります。
この二つの大きな違いは大学からの指定の必要性です。上記のように、指定校推薦では、大学側から所属している高校に指定枠が来なければ出願することができませんが、公募推薦は指定された条件を満たしていればどの高校からでも出願することができます。
しかし、公募推薦は枠が指定されていないため、合格率は指定校推薦に比べると高くはありません。ただし、指定校推薦でも多くの場合、評定平均などの指定された条件が存在しているため、通っている高校内で自分以外に指定校推薦を希望している生徒がいなくても、この条件を自分が満たしていなければ出願することができません。

また、他にも似たような入試方式として、総合型選抜(旧AO入試)も存在します。
この入試が上記の指定校推薦と公募推薦を含む推薦型選抜とは大きく異なる点は、学校長の推薦が不要なことです。大学側が求める基準を満たしていれば、受験生は自由に出願することができます。学校長の推薦が不要なため、合格した後に辞退できる大学も多いことが特徴になります。
推薦型選抜は基本的に学校長が推薦をしているため、合格後の辞退ができないことは注意しておきましょう。特に指定校推薦の場合は枠が決められた上で出願をしているため、辞退をすることが難しくなっています。来年度以降の指定校枠にも関わってくるため、高校側から辞退を止められることがほとんどです。「受かってから選ぶ」ということが出来ない分、指定校推薦に出す場合は本当にその大学に通っても良いかを真剣に考えてから選びましょう。

3. 選考の基準

指定校推薦には主に3つの選考があります。
1つ目の選考は、大学から指定される「出願資格」です。上記のように評定平均で出願資格を定める場合がほとんどですが、大学・学部によっては科目ごとの評定平均の基準を定めたり、英語資格によって基準を定めたりすることもあります。ここを満たしていなければそもそも出願することができないため、学校に早めから確認してみましょう。
2つ目の選考は、「校内選考」です。評定平均によって機械的に選考が行われる場合がほとんどですが、大学への志望理由の文章や面接によって選考をする高校も少なくありません。「指定校推薦だから志望理由はなんでもいいや」ではなく、その大学に自分はなぜ行きたいのかを真剣に考えてみましょう。
3つ目の選考は大学での面接や小論文などの選考です。これらは一般的に行われる面接や小論文と同様ですが、ここが本番でうまくできなければ指定校推薦といえども不合格になることがあります。大学への志望理由を考えたり、小論文の練習をしたりしておきましょう。

指定校推薦の仕組みがわかったとしても、小手先の対策ではなく、基本的に重要になってくるものは「学校生活を充実して過ごす」ことと、「大学を起点に将来を考える」ことの2つです。これらができれば、自然と受験に生きてきます。自分が希望した進路に進めるように、定期テストを始めとする日々の学校生活を充実させましょう。

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AO入試(総合型選抜)基本のキ

モチベーションアカデミアは、「総合型選抜(AO)入試」に真正面から挑む塾です。

「対話型授業」を通して明確な志望理由を形成し、面接や小論文試験、集団討論に重要な思考力と表現力を養います。
また人材開発の専門家であるモチベーションアカデミアの講師から指導を受けることで、‎自らを律し・計画的に目標を達成する力・モチベーション高く挑み続ける心が育まれます。
これらを通して、志望校に「欲しい」と言わせる総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)の対策が可能です。

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