関西大学商学部AO入試の対策法をプロが伝授

関西大学商学部のAO入試は、高度な資格が求められる分、出願書類は他大学・学部の入試よりも少ないことが特長です。この記事では、関西大学商学部のAO入試の概要や対策ポイントをご紹介します。

※入試内容に関する情報は変更になる場合がありますので、必ず大学公式の入学試験要項を合わせてご確認ください。

1. 関西大学商学部のAO入試の内容

関西大学商学部のAO入試は、以下の内容で行われます。

■関西大学商学部のAO入試の募集人員ついて

商学部商学科...5名

※商学部の専修は5つありますが、入学時点では学部一括で入学し、その後各専修に分かれることになります。

■関西大学商学部のAO入試の出願資格について

次の1および2の要件を満たしている者。

1. 次の（I）または（II）のいずれかの要件を満たしている者。
   1. 高等学校もしくは中等教育学校を卒業 した者および卒業見込みの者で、 高等学校もしくは中等教育学校における全体の評定平均値が3.5以上の者。
   2. 外国での教育が通算して３年以上の者で国の内外を問わず学校教育における12年の課程 を修了した者または修了見込みの者。
2. 高等学校卒業（または大学入学資格を取得した年度）以前に、次の（I）から（III）のいずれかの要件を満たしている者。
   1. ビジネスプラン・コンペティションで優れた実績をあげた者
      • 関西大学ビジネスプラン・コンペティション（KUBIC）に出場し、優勝または準優勝した者。
      • KUBIC以外の全国レベルのビジネスプラン・コンペティションで優勝または準優勝 した者。ただし、ビジネスプラン・コンペティションに団体で参加した場合は、リー ダーとしての役割を果たした者に限ります。
   2. 高度な資格をもつ者
      例)
      〈英語〉実用英語技能検定準１級以上（CBT、S-CBT、S-Interviewも対象）の資格を取得している者、GTEC（４技能）1,100点以上（OFFICIAL SCORE CERTIFICATE に限る）の者、TOEFL iBT 69点以上の者、TOEIC L&R740点以上の者など。
      〈簿記〉日商簿記検定試験１級取得者、または日商簿記検定試験１級４科目の合計点が 50点以上の者など。
      〈情報〉独立行政法人情報処理推進機構応用情報技術者試験に合格している者、または 日本情報オリンピック本選Ｂランク以上の者など。
      〈数学〉日本数学オリンピック予選Ｂランク以上の者、または実用数学技能検定準１級 以上の者など。
   3. 国際バカロレア資格（フルディプロマ）を日本語DP実施校において取得した者または取得見込みの者。

■関西大学商学部のAO入試の一次選考について

一次選考では、指定した出願書類をもとに、書類選考が行われます。

主な出願書類

• 調査書
• 卒業証明書
• 出願書類確認表
• 活動報告書
• 志望理由書...2000字以内
  設問「学部を志望した理由および入学後は何を、どのように学びたいかを指定の字数でまとめてください」

■関西大学商学部のAO入試の二次選考について

提出書類に基づき面接（口頭試問を含む）が行われます。

2. 関西大商学部AO入試の対策ポイント

ここからは、関西大商学部AO入試のポイントについてご紹介します。

計画的にコンペティションに参加、もしくは資格を取得しておこう

商学部で与えられている出願資格は評定3.5以上だけではありません。「ビジネスプラン・コンペティションで優勝または準優勝」「英検や簿記などにおける高度な資格」「国際バカロレア資格」のいずれかの取得が出願の条件になります。
商学部がこのようなハイレベルな資格を条件としている理由には、当学部は「品格のある柔軟なビジネスリーダーの育成」をめざし、「起業に具体的な関心をもつ学生」「個性的で国際感覚の豊かな学生」を求めているからであると考えられます。
ビジネスプラン・コンペティションは、5月上旬から6月中旬に始まり本選考は10月上旬にあります。どの出願条件のクリアを目指すのか、しっかりと計画を立てて取り組みましょう。

志望理由書では、過去の経験から将来の目標まで「一貫性」を意識しよう

内容の考案が必要な提出書類は、他学部でも課される共通の「入学志望理由書」のみとなります。出願条件のレベルが高く提出書類が少ないため、この志望理由書でしっかりと想いを伝える必要があります。
「入学志望理由書」では、学部の志望理由と大学での学びを2000字以内でまとめることが求められています。2000字と聞くと多く感じるかもしれませんが、実際書いてみると意外と少ないものです。
志望理由書では、これまでの経験から大学での学び、将来の展望まで一貫性を持って書く必要があります。しっかりと自己分析を行い、自身が思い描く将来がどのようなものなのか組み立てましょう。
中でも「大学での学び」は、「関西大学の商学部でなければできないこと」を他大学・他学部と比較し、「そこでなければならない理由」を組み立てて、それが志望理由から伝わるように盛り込みましょう。