英語の試験が外部試験の導入などになり、読み書き以外の部分のウエイトが大きくなってきました。
でも、自分では何をどうやっていいのか分かりません。
おすすめの勉強法などはありますか?
英語の勉強において、昨今もっとも注目されているのが「シャドーイング」です。
シャドーイングを適切に行なうことで、リスニング・スピーキングを含む4技能すべての能力を底上げしましょう。
1. はじめに
大学入試制度が少しずつ変化していく中で、英語においては4技能(すべて)が重視されるようになってきました。
もっとも、こうした傾向は以前からあるにはあったのですが、2020年度の共通テスト導入や、外部試験の積極活用などをきっかけとして、その勢いはますます加速しつつあります。
しかし、読み書きとは違って、リスニング・スピーキングは独学での勉強が難しいと感じるのではないでしょうか。
2. シャドーイングのすすめ
結論を先に行ってしまうと、シャドーイングの勉強をするのが、リスニング・スピーキングの実力を上げるうえで、もっとも近道だと言えるでしょう。
知らない方のために説明をしておくと、シャドーイングとは英語の音声を流しながら、自分もそれを影のようになぞって(追って)読むという勉強法です。
なぜ、これが有効かというと、自分も実際に発音することで、分からない部分や、よく聞き取れていない箇所をあぶり出すことができるからです。
普段の授業では、何となく聞き流していた単語の発音も、いざ自分が発音しなければならないということになれば、意識せざるを得ません。
また、弱く発音をされたり、前後がくっついて一気に発音されてしまう部分などにも注意が向くため、スクリプト(原稿)が無い状態でリスニングに挑む際にも、そこを聞き逃しにくくなります。
とはいえ、学校の教材や市販の教材でいざシャドーイングをやろうとしても、なかなかペースについて行けず、挫折してしまう人も多いかもしれません。そんな時は、以下の2つの方法を試してみてください。
- 再生速度を変更できる音楽再生アプリを使う
- YouTubeにアップロードされているシャドーイング教材を使う
「1」のやり方であれば、自分の好きな教材を、自分に合ったペースで使用することができます。
たとえば、0.7倍速から初めて、耳と口が慣れてきたら、0.1倍ずつ速度を上げていき、最終的にはオリジナルのスピードでシャドーイングができるようになる、といった使い方です。
「2」は、教材の種類こそ限られてしまいますが、既存のものがアップロードされているので、手軽に利用することができます。
ものによっては、レベルや音声のスピードが最初から分かれており、自分に合ったレベルのものを選ぶことができますし、そうでなくても、YouTubeの機能を使って、再生速度を変更することができます。
YouTubeのものは、テキストも同時に動画内に表示されており、文章が書かれた参考書やプリントを持たなくていいのも手軽でいいですね。
3. スピーキングはどうすれば?
また、スピーキングについても言及すると、シャドーイングで繰り返した文章は、ストックフレーズのように自分の中に蓄積されていきます。
もちろん、会話の中の全部が全部そうしたストックフレーズで対応できるわけではありませんが、文の骨組みを利用し、テーマに合わせた単語をあてはめて使うだけでも、一から全部自分で文章を組立てるより、ずっと楽なはずです。
考えてみれば、日本語だってそのようにして習得したのではないでしょうか。そもそも言葉は、自分で生み出したものではなく、他人から教わったものですし、話す内容だって、普段両親に聞かされている話や、学校で先生がしゃべっていた話、テレビで芸能人が言っていた話など、どこかで聞いた話のウケウリが多いのではないでしょうか。
なので、スピーキングを学習するにあたって、そこまで「オリジナル」を意識する必要はありませんし、それを負担に感じる必要もないのです。
自分が「いいな」と感じる意見や物語をシャドーイングの教材に選び、使っていれば、きっとどんなテーマが来ても、そこで学んだフレーズが助けになるはずです。
4.最後に
英語が得意な人は、みな口を揃えて「シャドーイングが大事だ」と言います。そんな先人たちの成功談を、無視するわけにはいきません。
ちなみに、「受験」とは直結しませんが、著作権の切れた英語の文学作品などは、検索すればいくらでも出てきます。フリーで使えるオーディオブックもあります。
「public domain books」「audiobooks free」などと検索して、調べてみてください。お気に入りの作品と出会うことができれば、英語の勉強がさらに楽しくなるかもしれません。
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