今年受験ですが、今になって数1Aが全然できません。どんな復習方法が良いですか?

数学1A学習のすすめ
今年受験ですが、今になって数1Aが全然できません。どんな復習方法が良いですか?

今年から受験生のものです。
明治大学商学部狙いで最近になって模試を受け始めたのですが数1Aがあまり出来ていません。
時間もない中で基礎からスタートするにはどんなスケジュールで進めればいいでしょうか?
おすすめの参考書などもあれば教えていただきたいです!

標準的なカリキュラムの学校では、数Aは高校1年生の時に、数ⅡBは高校2年生のときに学習します。
高2に上がったことで、周りが勉強し始めた姿を見たり、受験が近くなってきたという焦りを感じ始めて、慌てて勉強を開始する人からは「数に準的なカリキュラムの学校では、数Aは高校1年生の時に、数ⅡBは高校2年生のときに学習します。

高2に上がったことで、周りが勉強し始めた姿を見たり、受験が近くなってきたという焦りを感じ始めて、慌てて勉強を開始する人からは「数にはできるんだけど数ⅠAは全然授業を真面目に聞いていなかったし、テスト前しか勉強していなかったからよくわからない」という意見をよく聞きます。
今回はそんな方々に向けて、数ⅠAで挽回する方法を伝授します。

1. 模試の結果を振り返ろう

皆さんはもしかしてただ漠然と「数ⅠAが苦手だ、わからない」と思っていませんか?
ひとえに数IAと言っても、二次関数・整数の性質・図形と計量・場合の数と確率など、分野はたくさんあります。
実は、「これらすべてが苦手だ!」という受験生は案外少ないのです。
皆さんも、「この分野は別にそこまで苦手じゃないな」という分野があるはずです。対策が必要なのはあくまで「苦手分野」のみだと捉え直せば、重要な箇所から対策を進めていくことができます。

結局のところ「強い受験生」というのは「苦手がない受験生」ですから、苦手な分野から攻略していくほうが圧倒的に効率が良いですし、点数にも繋がります。
ですから今一度、今までに受けた模試の結果分析のところを確認し、「自分はこの分野が特に弱いんだな」という分野をピックアップしましょう。
次に紹介する問題集などを活用して、その苦手分野から優先的に対策を進めてみてください。

2. 数ⅠAで挽回するためのオススメ問題集

では次に、どんな問題集を使って数ⅠAの苦手を潰していくのが良いのかを見ていきましょう。

『数Ⅰ・A 基礎問題精講』(旺文社)
精講シリーズの中で最も基礎的な難易度なのがこちらの基礎問題精講。
例題のすぐ後に「精講」という、その分野の要点をまとめたものが収録されているので理解がスムーズになります。
問題数は約130問と他に比べて少なめで、1周するにしてもきちんと取り組めば1ヶ月ほどでできます。ちなみに「『基礎』と銘打っている問題集をこの時期にやるのはなんだか...」と思わないでくださいね。
精講シリーズは基礎でもそれなりの難易度がありますので。
『チャート式 基礎からの数学Ⅰ+A』(数研出版)
言わずと知れた数学界の網羅的問題集と言えばこちらのチャート式でしょう。
青チャートがオススメですが、難易度が高いと感じたら黄チャートでもOKです。
各分野がさらに細かく分けられているので、自分の苦手なところをピンポイントで潰すことができます。
ちなみに青チャートのさらに上のレベルに赤チャートがありますが、こちらは難しすぎるので数学が苦手な人は手を出してはいけません。

3. 分野別ピンポイントアドバイス

ここでは数ⅠAの分野ごとに、最低限抑えておいてほしいポイントをご紹介します。
今後の勉強で意識してみてください。

・数と式(数学Ⅰ)

この単元は高校数学の基礎を築く重要な分野です。主に以下の2点に注目して勉強しましょう。

降べきの順に並べて因数分解:

式を簡単にし、さまざまな数学問題を解く際に必要です。
例えば、
x2+3x+2
のような2次式を
(x+1) (x+2)
のように因数分解する方法を習得します。

対称式の利用:

対称式を使って、複雑な式を簡単にする方法を学びます。
特に、2変数や3変数の式における対称性を利用して因数分解するテクニックが重要です。

・二次関数(数学Ⅰ)

二次関数の単元では、以下のポイントが重要です。

頂点の座標の理解:

二次関数のグラフは放物線を描き、その頂点の座標を正確に求めることが多くの問題解決の鍵を握ります。
頂点の座標を求める公式を理解し、適用できるようにしましょう。

平行移動の理解:

二次関数のグラフが平行移動した際の方程式の変化を把握することは、グラフの理解を深める上で非常に重要です。

・図形と計量(数学Ⅰ)

図形の問題では、以下の3つの定理の使用が中心となります。

余弦定理と正弦定理:

三角形の辺と角度の関係を表すこれらの定理は、図形問題を解く際の強力なツールです。

加法定理:

角度の和や差に関する三角関数の値を求める際に使用します。
これらの公式の証明も理解しておくことで、より深い理解が得られます。

・データの分析(数学Ⅰ)

データの分析では、以下が重要です。

分散、共分散、標準偏差の定義と計算方法:

データの散らばり具合を定量的に表すこれらの概念を理解し、計算できるようになることが重要です。

・場合の数と確率(数学A)

この単元では、以下に注意しましょう。

全ての可能性を漏れなく数える:

問題の条件を満たす全ての場合の数を正確に数え上げることが重要です。
樹形図を使うことで、複雑な場合分けも視覚的に把握しやすくなります。

確率の和が1になることの理解:

確率の基本的な性質として、全ての可能性の確率の和は1になることを忘れないようにしましょう。

・整数の性質(数学A)

1次不定方程式の解法:

特定の条件を満たす整数の組を見つける方法を学びます。

ユークリッドの互除法:

2つの整数の最大公約数を求める効率的な方法です。
この方法を理解し、適用できるようになることが重要です。

・図形の性質(数学A)

内分・外分の公式:

線分を特定の比で分割する点の座標を求める公式です。

三角形の五心(重心、外心、内心、垂心、傍心):

これらの点の定義と性質を理解し、図形問題に応用できるようにします。

チェバ・メネラウスの定理:

三角形とその線分に関する重要な定理で、特定の条件下で成り立つ比の関係を示します。

各単元を深く理解し、多くの問題を解くことで、知識を定着させ、応用力を高めましょう。
また、教科書や参考書だけでなく、オンラインリソースや問題集を活用することも効果的です。

自身がどこで躓いているのかわからない場合は、憶測で対策分野を決めるのではなく、学校や塾の先生に相談するようにしてください。

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