理系を選択したのにどうしても数学が苦手で、高2の間に立て直したい。

数学1A学習のすすめ
理系を選択したのにどうしても数学が苦手で、高2の間に立て直したい。

明治大学志望の高2の理系です。
理系を選択したのにどうしても数学が苦手です高2の間に数学は立て直しておきたいのですが、基礎からやるにしても、大学受験を見据えたうえで何から始めていいかあまりピンと来ていません。
なのでアドバイスいただきたいです、お願いします!

自分のやりたいこと、興味のあることが理系だからと理系に進んだのはいいものの、一向に数学が得意になれず、足を引っ張ってしまっている。
このような話はよく耳にします。
この記事では、理系に進んだけど数学がどうも苦手で、、、という方に向けて苦手克服のために今日からできることをご紹介していきたいと思います。

1. 理系なら数学が得意でなければならないのか?

そもそものお話になりますが、理系なら数学が得意でなければならないのでしょうか?
「得意」の基準をどこに設けるかは人それぞれですが、私は必ずしもそうではないと思っています。
とは言っても流石に入試本番で悲惨な点数を取ってしまっては他でどんなに頑張っても挽回は難しいですからやはりある程度の点を取れる力は必要です。
でもそれは決して「数学を得意になれ」と言っているわけではありません。
「数学を苦手ではない状態にしよう」ということです。
一般入試で評価されるのは結局総合点なわけですから、足を引っ張る科目をなくせば理論上合格できます。
強い受験生は苦手がない受験生です。
これはスポーツと同じ。
相手に弱点がバレれば相手はそこを狙ってきますよね。
でも弱点がなければ相手は相当苦戦を強いられるでしょう。
ですから、もしあなたが数学に対し「得意になろう」と思っているのであればそれは一度改め、せめて「苦手じゃなくしよう」と考えるようにしましょう。
「苦手→普通→得意」の3段階があるわけですから、いきなり一番上のステップに飛ぼうとするのではなく一段ずつ階段を昇るようにしましょう。
これは他の教科についても言えることです。
もし化学も苦手なのだとしたら、「苦手ではない状態」に持っていってあげることが先決です。
それができたら苦労しないよ!という声が聞こえてきそうですが、苦手克服のための具体的な方法については3つ目の項目でお話しします。

2. 数学が苦手になる3つの理由

タイトルにもある通り、数学を苦手になる人のパターンは大きく3種類あります。
1つ目は、中学の頃は簡単だったから授業の内容についていけたが高校に入って途端に難しくなり、授業についていくことを放棄し、どんどんわからなくなってしまったパターンです。
これは高校受験を経験した人に比較的よく見られます。
2つ目は数学にそもそも興味が湧かないパターンです。
「微分?積分?何に使うの?」「この領域の面積が求まったからって何になるの?」と、実用的か否かで合理的に物事を判断する人によく見られます。
最後は、公式はとりあえず覚えてるけどいざ問題に向き合った時にどの公式を使うのかの検討がつかないパターンです。
学校の小テストや期末テストを乗り切れればいいと考え、公式だけ覚えてギリギリ赤点を回避してきた人などにありがちな傾向です。
1つ目と3つ目のタイプの人は、数学という科目に対するスタンスに原因があり、2つ目のタイプの人は、数学に対するモチベーションの部分に原因があると言えそうですね。
この記事を読んでいるあなたも、完全には当てはまらないにしてもどれかのタイプに近いのではないでしょうか。
次の項目では数学の苦手意識をどのように克服していけばよいのかをお伝えします。

3. 苦手を克服するために今日からできること

2つ目の項目でご紹介した3つのパターンの中に自分の当てはまるものはあったでしょうか。
実はあなたがどのパターンに属するかで苦手克服のためにやることは変わってきます。

まずは高校に入って数学の授業が難しくなり、ついていけなくなった人。
こちらに関しては、「自分の理解度にあった問題集、参考書をやる」ことから始めましょう。
周りの友達がみんな難しそうな問題集をこなしている?
そんなことは関係ありません。
まずは自分が数学が苦手なのだということを今一度自覚しましょう。
初歩に戻るのは怖いと思う人もいるかもしれませんが、自分より数段レベルが上の問題集に手を出しても何の収穫もありません。
まずは基礎的な問題集をやってみて、それでも自分にはレベルが高いと感じるのであればさらにレベルを落とした問題集をやってみましょう。
ここは恐れてはいけないところです。
「基礎が固まっていないと応用はできない」という言葉は受験業界でよく耳にしますが、数学という科目はそれが顕著です。
なので、しっかり自分のわかるところまで立ち戻って基礎を固め直しましょう。

次に数学にそもそも興味が湧かない人。
こちらに関してですが、ひょっとすると数学の凄さをご存知ないのかもしれませんね。
理系の学部に進めば引き続き数学を学ぶことになるのは言うまでもありませんが、数学は私たちの身の回りでもたくさん活躍しています。
例えば数学でn進法を習いますよね。
あれがどんな場面で使われているか考えたことはありますか?
パソコンであれば、膨大な情報を0と1のふたつの文字を組み合わせる(=2進法)ことで処理されているし、アナログ時計であれば文字盤は1から12まであります(=12進法)よね。
最も私生活と密接に結びついているもので言えば確率でしょう。
有名な確率の問題に「モンティ・ホール問題」があります。
話すと長いのでここでは割愛しますが、数学的に計算した確率と人間の直感が矛盾を起こす面白い問題です。
このように数学が多方面で活用されていることを知ることでモチベーションは上がってきます。
さあ、数学がどんなところで使われているのか、調べてみましょう!

そして最後に公式だけとりあえず覚えている人。
こちらに関しては、知っている公式を自分で証明できるようになってみましょう。
いきなりそんなことを言われても無理なのはわかっています。
最初は証明を読んで、ふんふんそうなんだという程度で構いません。
少しずつ、何も見ずに証明できるように練習していくのです。
数学の公式の証明の中には数学のエッセンスがたくさん詰まっており、他の問題を解く際にも必ず活きてくるようなものが多いです。
ですから公式を覚えるだけに留まらず、その証明も込みで理解できるようにしていきましょう。
実際私は高校生のころどちらかというと数学は苦手な方だったので、周りの数学が得意な友達によく質問をしていたのですが、不思議なことに彼らは公式の証明までもスラスラ答えられるのです。
それに気づき、公式の証明まで覚えているのはかっこいいなと思い始め、証明までできるようにしたら以前ほど数学が苦手でなくなりました。
学ぶところが多いので、この方法は結構おすすめです。
それでエッセンスを掴んできたら、問題をガンガン解いていきます。
この際に注意することは「なぜその解法になるのか」を一問一問考えることです。
チャート式や1対1対応の演習など多くの問題集では問題の下のところに解答の方針が書いてあるので、そういった部分をよく読むようにしましょう。

さて、理系だけど数学が苦手だという人に向けてここまで書いてきましたがいかがだったでしょうか。
この記事を読んで数学が苦手じゃなくなったという人がいればこれほど嬉しいことはありません。
ぜひ、今日からできることを実践してみてください。

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