中高一貫校生に合った塾の選び方 見るべき点と気を付ける点とは?

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中高一貫校生に合った塾の選び方 見るべき点と気を付ける点とは?

中高一貫校に通う1年生です。
休み明けの定期テストの結果が良くありませんでした。
今後はもっと授業の進行が速く、難しくなると思うので、今のうちに塾を探そうかと思っているところです。
息子に合った塾はないかと、いろいろ塾を検討はしているのですが、決め手がわかりません。
塾選びの際に押さえておきたいポイントや、塾を選ぶ上で、中高一貫校生ならではの注意すべきことはありますか?
アドバイスをお願いします。

中学に入ってからの塾選び、本当に悩みますよね。

中学受験までは家族全員で全力で挑まれてきたからこそ、

  • 「中学生になったし、親としても塾や勉強から離れてゆっくりしたい...」
  • 「子どもも中学受験を終えてまたすぐに塾に入るのは嫌なのでは...」
  • 「せっかく中高一貫に入ったのに、塾に入れるのは本末転倒なのでは...」

などなど、多くのお悩みを頂きます。

「中高一貫校生の塾の選び方」というテーマは、多くの先生方が持論を持って語られます。
大きく3つに分けて、お話しします。

1.中高一貫校生は、どんな塾を探せばよいか?

まず、塾を探すきっかけとして最も多いのは「学校の成績不振」です。

特に中高一貫校にお子さんがお通いの場合、

  • 「このままだと、指定校推薦や内部進学を狙えなくなってしまうのでは...」
  • 「勉強嫌いを矯正しておかないと、6年間走り切れないのでは...」
  • 「宿題やテスト対策を計画的にやれるようにならないと、受験で苦労するし...」

などのお悩みが多いのではないかと思います。

ただ、ここで落とし穴なのが、

  • 成績が上がらないのは、どんな"土台の力"が足りないからなのか
  • 子どもを取り巻く環境は、今どうなっているか

という視点です。

この視点を見落としたまま塾を決めてしまうと、せっかくの環境を生かしきることができないのです。

それを踏まえて、どんな塾があるのか、どんな使い方ができるのかをお話します。

まず、それぞれの塾の形式を私たちなりに分けると、以下のように言えます。

①授業の形式

  • 集団指導
  • 少人数個別指導(1対2以上)
  • 完全個別指導(完全1対1)

②授業のしかた

  • 講師が主導(塾の先生が主体となり授業を進める)
  • 生徒が主導(生徒の質問を解消するように進める)

③カリキュラムの決め方

  • 塾が全て決定(塾がカリキュラムを全て用意。予備校など集団指導に多いスタイル)
    オーダーメイドで一緒に決定(個別指導に多いスタイル)

 ④子どもへの関わり方:

  • 「管理」志向(宿題や学習スケジュールを塾の先生が細かく管理)
  • 「自立」志向(子どもに考え方を授けながら、意思を引き出すように支援)

 ⑤教える際の基準:

  • 「受験」志向(難関校合格など、"未来"を見据え、受験を視野に入れた指導方針)
  • 「補習」志向(学校の定期試験など、"今"を見て、学校の勉強の課題を解決)

もちろんこの分け方が全て、というわけではありませんが、「塾の使い方」を意識するうえでひとつのご参考にされると良いかと思います。

なお、「どんな形式が我が子には合うのだろうか...」とよく訊いていただくのですが、本当に「千差万別」「正解を創るしかない」というのが正直なところです。

あえて特に注目をすると良いポイントを挙げると、

  1. 授業のしかた
  2. カリキュラムの決め方
  3. 子どもへの関わり方

あたりでしょうか。

なぜかというと、中高一貫校生の場合、

  • 学校の先生の指導スピードが早い
  • 教える基準も難易度が高かったりする
  • 板書を取らせないなど、スタイルも千差万別

であることが多く、子どもたちが抱える「勉強の課題」も、状況によって大きく分かれるからです。

「学校の成績が芳しくない」「学校の授業について行けていない」などの問題が起こっている場合、

  • 科目の知識が難しすぎるのか
  • 勉強の仕方が分かっていないのか(復習の仕方、授業の聞き方など)
  • モチベーションが低く、勉強の量を増やせていないのか

のどれかに原因があることが多いのです。
突き止めた根本原因に対し、上手く塾を使わねば効果は見込めない、ということですね。

2.中高一貫校生は、塾を選ぶ際は「どこ」を見れば良いか?

次に、塾を検討する際に「どこ」を見ると良いかをお伝えします。

まず(これは塾に限らない話ですが)、大きく分けて6つに分解することができます。

2-1. 教育方針と指導方法

教育方針
  • 塾ごとに異なる教育理念や方針のこと。
  • 「指導を通じて、何を目指すのか」「成績向上・受験合格を果たすためのカギは何か」という点で、塾ごとにメッセージを持っている。
  • その塾は何が得意か」という点に注目してみるのも手。
指導方法
  • 個別指導、集団授業、オンライン授業などの指導方法のこと。
  • 上記の方針を基に、指導方法が組み立てられている。
  • コミュニケーションの方向性=「一方通行型」「議論型」「発問応答型」などの分け方もできる。

2-2. カリキュラムと教材

カリキュラム
  • 塾が提供する「各時期にどんなテーマを扱うか」。
  • 集団指導の場合は、塾全体でカリキュラムを統一している。
  • 個別指導の場合は、オーダーメイドでお子さんの課題解決に特化しており、塾全体でカリキュラムを定めていることは少ない。
教材
  • 指導で扱う資料のこと。
  • 冊子型、プリント配布型、デジタル教材型などの種類に分かれる。
  • 「塾が発行しているテキストを必ず使用する」ケースもあれば、お子さんにとって最適な教材を講師とともに選定するケースも。

2-3. 講師の質とサポート体制

講師の質
  • 講師の経験や能力、教え方のスタイルなど。
  • 特に個別指導の場合は、どんな方法で講師と生徒の相性を診るかにも注目すると良い。
  • 「授業が分かりやすいかどうか」は大前提で、
    • 「分かる」から「できる」まで導ける力があるか
    • 未来から逆算し、必要な提案をしてくれるか
    といった点を踏み込んで注目してみると良い。
サポート
  • 授業以外のフォロー体制のこと。
  • 親御さんとのコミュニケーションの方法や頻度がどの程度か。
  • 教室そのものの雰囲気(先生に話しかけやすいか等)も含まれる。

2-4. 学習環境とアクセス

学習環境
  • 塾の施設や設備が整っているか。学習に集中できる環境かどうか。
  • 軽食を取る、お子さんが休憩できるなどのフリースペースの有無も観点としてある。
アクセス
  • 通塾の利便性はどうか。
  • 自宅や学校からのアクセスが良好か、通いやすい場所にあるか。

2-5. 成績向上と合格実績

成績向上
  • 成績向上について、どんな事例や実績があるか。
  • その事例がどんなプロセスを経て生まれたかにも注目すると良い。
合格実績
  • 志望校への合格実績があるか。
  • その合格実績は、具体的にどのようなプロセスを経て実現されたのか、何がカギだったのかを踏み込んで確認するのも手。

2-6. 費用対効果

費用
  • 授業料や教材費、その他の費用は何か。
  • 「年間費用を一括で支払うのか」「月ごとにカスタマイズできるのか」などにも注目すると良い。
効果
  • 費用に対しどのような学習効果を期待できるか。
  • 上記の「2-1. 教育方針と指導方法」とセットで確認すると良い。

特に中高一貫校にお通いの場合、ある種「学校そのものが集団塾のような強みを持っている」と言えます。
しかし、実際にふたを開けて見てみると、

  • 学校の先生の指導スタイルと、本人の強み/弱みとのマッチング
  • 学校の先生の指導レベルと、本人の理解度とのマッチング
  • 学校の授業で行われている教材(教科書、プリント等)と、本人の特性とのマッチング

といった、さまざまな「マッチング」の結果、お子さんの学習効果に差が生まれてしまいます。

多くの塾では「入塾前のカウンセリング」「塾説明会」など、ヒアリングできる機会が用意されています。ぜひ上記の観点を参考にしながら、塾の特徴をまずは整理してみると良いかもしれません。

3.中高一貫校生が塾を決める際に「何に」気を付ければ良いか?

「中高一貫校生」とひとくくりに言っても、抱える課題は多種多様です。

まず、塾を探すきっかけのほとんどが「学校の成績」「受験や進路への不安」ですので、

  • いつまでに、何を、解決したいのか
  • そのために、どんなことを、どのように、すれば良いのか

をとにかく明確にすることです。

その際、「塾だけに注目をしてしまう」ことが多いのですが、ぜひ視野を広げ、

  • お通いの学校にできること/お通いの学校が得意とすること
  • その塾にできること/その塾が得意とすること
  • ご家族だからこそできること

といったように、「お子さんを取り巻く環境」に注目してみることをお勧めします。

上記のような観点を確認せずに「成績向上と合格実績」だけを見て選ぶのは避けたほうが良いのかもしれません。

先にもお伝えした通り、中高一貫校の強みとしては、

  • 「大学受験まで通じるようなハイレベルな指導」
  • 「高い目標を掲げる、努力の基準が高いコミュニティ」
  • 「6年間をかけて研究活動や探究学習を行い、将来に繋がる興味関心を見つけやすい」

などなど、様々なものが挙げられます。

一方で、子どもたちの「特性」は様々であるため、いくら「環境が充実している」とは言えど、学校の先生たちの力だけで、子どもたちの抱える課題の"全て"を解決することは不可能です。

たとえば、学校の授業一つを取り上げても、

●「分析力」が高いお子さんのパターン

※分析力=物事の仕組みや因果関係を解明できる力のこと。

強み:学校の先生から教わったことを表面的な暗記で終わるのではなく、自分の頭で理解しようとすることができる
  • 複雑な問題や単元にも、前のめりに自力で取り組もうとすることができる
  • 授業での話を理解できると、時間が経ったあとでも再現することができる
  • これまでに学んだことや情報を関連付けながら、理解できる
弱み:理解することに固執するあまり、本来の目的を見失ってしまうことがある
  • 得点するためにやるべき勉強があるのに、優先順位を間違えてしまう
  • 目の前の問題に固執してしまい、テストの解答時間が足りなくなる
  • 疑問が解消できるまで、次に進むことができず、結果勉強のペースが遅滞する

などがあります。

中学受験を経て、自身と似たような学力、志向性を持った子たちが集まっているとは言え、実際のところは「十人十色の成長の仕方」があるのです。

もし今学校の成績が順調な場合は、「なぜ上手く行っているのか」を早いタイミングで理解しておくと、「未来どのような躓き方をするか」「どのような対策をしておけば、ダメージを最小にできるか」を準備しておくことができます。

また、質問者様のように今の学校の成績があまり上手く行っていない場合は、「お子さんの特性と学校の指導との間に、どんな問題が起こっているか」「その子に必要な対策は何か」をまずは突き止めることから初めてみると良いかもしれません。

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