モチベーションアカデミアの吉野謹也が、中高生の保護者の悩みにお答えする番組「きんや先生のズバッと解決!」をお届けします。
本日の動画:「【勉強を効率化②】モチベ&スキルで成績UP!勉強で成果が出ない人4パターン!」
「成果」を出すための基本原則
そして重要なポイントの2点目、モチベーションとスキルの両方を高めましょうということです。
これを実際にモチベーションの法則として語られていることでもあるんですが。
「パフォーマンス」、例えば勉強の成果であったりとか、その結果得られるその子の伸びしろ、成長度合いですね。
そのパフォーマンスというのは公式がありまして、モチベーション×スキル、この掛け算でパフォーマンスが決まる。
なので、どれだけ能力があったとしても、モチベーションが0であったら、結果パフォーマンスも上がらない。
例えば、この子自身はサッカーがめちゃくちゃ上手く足も速いし、広い視野を持って選手がどこにいるのかを把握しながら、ボールをゴールに向けて運んでいくこともできる。
そういった能力があるが、本人がとにかくやる気があるのは、実はピアノである。とてもピアノが好きで、音楽が大好き。本当にいつも曲を作るとか、そういったやる気がそっちに向いている。
そういった場合、例えばいざ真剣にサッカー選手として成果を出していくというふうになっても、やる気が本当に少ないわけですから、結果的に上がる成果というものは小さくなるわけですね。
逆のパターンもしかりです。
サッカーのモチベーションはとても高く、サッカーは本当に大好きなんだけれども、サッカーで成果を出すために必要なスキルを磨いていない。
例えばシュートを打っていくときの体重移動をどういうふうにしていくと良いのかとか、基礎筋力、バネの力だったり、広い視野を持つ訓練だったりとか、そういったスキルを磨くということをちゃんとやって、効果的にスキルを伸ばしていかないと、どれだけサッカーが好きで、がむしゃらにサッカーに向き合ったとしても、結果としてのサッカー選手としてのパフォーマンスは、なかなか伸びきらないということですね。
こういったことは勉強も全く同じです。
実際に勉強の成果を求めていきたいということであれば、勉強に関するやる気、モチベーションを引き出すということと、勉強に関するスキルを伸ばしていくということがポイントになってきます。
では、このモチベーションとスキルというものを実際どう捉えていけばいいのかというのをご説明していきます。
実際にこちらの図のようなイメージで話をしていくんですが、大きく横軸がモチベーションの高い低い、縦軸がスキルの高い低いというふうに整理をしています。
グラフパターン①:【逃げ回り】の説明
一つ一つお話をしていきます。
まず、左下の「モチベーションの低いし、スキルも低い」という状況ですね。
今回、時間管理ということなので、時間管理そのものから逃げてしまいたくなるような、やる気もないし、時間管理ができるという能力自身もない。
この左下にいる子たち、「逃げ回り」というふうに表現していますが、気持ちとして、そもそも時間管理から逃げたくなるというわけですね。
今、こういった左下にいる場合は、まず何がポイントかというと、一緒に伴走していこうということがポイントになっていきます。
例えば想像してみてほしいんですが、やらないといけないということはわかっている。でも、自分が正直やりたいというふうに思えてもいないし、そもそもやってもやれる自信がない。
できたらすごいねというふうに褒めてもらえる自信もなかなかわからないという、そういった状態で、ただやれということだけ言われても、なかなか子どもたちは前に向かないんですよね。
ですので、こういう時は隣に立って、一緒に成功体験を一つ一つ作っていくということがポイントだということです。
例えば、親御さんであったりとか、お友達、周りにいる人と一緒に勉強をするとか、あるいは一緒に決めたことをやるみたいな、そんな時間を意図的に作って、一人で向き合わないといけない状況を回避しましょうということです。
これは時間管理ということだったりするんですけれども、実際この時間を管理、スケジュール仮に組んでみたとして、その予定を一人でやらないといけないという状況を回避してみましょうということですね。
例えば、工夫されているご家庭の例として、過去に聞いたことがあるんですけれども、夜の19時ころ、ご家族の皆さん、お父さんもお母さんもいる状態らしいんですけれども、19時になったらリビングに集まって、それぞれ自分が今日やるべきことを机に広げて、みんなで作業をしましょう。
お母さんは、例えば洗濯物をたたむとか、お父さんは1週間後の会議に向けた資料をちょっと作るとか、本人である中学1年生の子は学校の宿題する、お姉ちゃんは高校2年生で大学受験に向けた勉強をコツコツやる。
そんな形で家族みんなでそれぞれ自分のやるべきことを持ち寄って黙々と勉強を続けるという、そういった習慣を作られている方がいらっしゃったんですけれども、まさにこの一緒に伴走するというところに当てはまるんじゃないかなというふうに思います。
例えばお父さん、お母さんは、できたかどうかを評価する人。子どもたちは与えられたことをただやる人、こういう評価、被評価という関係性ではなく、フラットにそれぞれがやらないといけないことをやっていく。ある種、まさに伴走者ですね。一緒に頑張る、協力する仲間という、そんな位置づけでやっていくといいかなというふうに思うので、お互い褒め合うということができるとすごくいいかもしれないです。
特に子どもたちの場合、低学年なんかはそうなんですけれども、はっきり言って、中学受験を終えた直後は、自分で全部中学受験を乗り越えたと思っている子は少ないと思います。いや、僕が頑張ったからねというふうに言う子もいるかもしれませんが、頭の片隅にはお父さん、お母さんに本当に支えてもらったなというふうにわかっている子たちがほとんどです。
なので、そういった意味で、中学校に入って本当に自分一人でできるのかなという不安は、心のどこかで子どもたちも抱えていたりするんですね。
なので、「できたね、前に進めて、すごいね、ここまで頑張れたの!すごいね!」そんな形でしっかり褒めたり、承認をしていくというところが、子どもたちがもう少しやってみようかな、あとちょっとやってみようかなという気持ちを促してくれます。
グラフパターン②:【後回し】の説明
続いて左上、時間管理に関するスキルは高いんですけれども、モチベーション、やる気がなかなか乗らない、やる気が低いというパターンです。
一言で言うのであれば「後回し」みたいな問題が起こっちゃっているというかなと思いますが、気持ちが乗らず後回しにしがちということですね。
この後回し状態に対するポイントをズバッと言うと、スモールステッププラスサンドイッチというふうに考えてください。
スモールステップとは何かというと、要は本当にバカバカしく思えるほど小さなステップに降りて、やるべきことを整理するということです。実際にやる気がないということですから、楽しくないとか、好きじゃないとか、面倒くさいとか、ネガティブな気持ちが大きいわけですね。
そういったネガティブな気持ちが湧いているものほど、漠然とやることが多そうだということで捉えちゃいます。
実際に私も昔一人暮らししていたことがあるんですが、家の掃除だったり、お皿を洗うとか、そういった家事がすごく苦手で、あまり好きじゃない時期が正直あったんですけれども、やはりそういう時に何かやることが多いな、面倒くさいなということで、なかなかそもそも手につかないということがあったりしました。
こういったときにどうするかというと、ばかばかしいぐらいほど細かくやる。
例えば、まず立ち上がる。まず立ち上がって、洗い物、シンクの前に立つと、その次にゴム手袋をはめる。その次に水を出す......。
そんな形で、とにかく細かく細かく一つ一つ切ってあげて、一つ一つやっていくうちに、スモールステップのポイントなんですけれども、ハードルを低くしてやっていて、途中で投げ出してもいいんだよというふうに逃げ道をちょっと用意してあげるというのがポイントだったりします。
基本人というのは、ばからしいほど細かく小さいハードルでやって、それをクリアすると、もう1個やろうかな、もう1個やろうかな、どうせここまで来たんだしというふうに、もう1個また一歩というふうに前に進んでいく生き物だったりします。
そういったスモールステップに砕くという工夫を意識してみるといいよということですね。
そしてサンドイッチです。
サンドイッチはどういうことかというと、嫌いなもの、苦手なものは、スモールステップで刻んだとしてもあまり好きじゃないなというネガティブな気持ちは変わらないです。
なので好きなものと好きなものの間に挟み込むということを意識しながら進めてみようということ、順序を調整しようということです。
Part2はここまでです。
次回Part3は近日公開予定です。
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