中学受験に成功しましたが、その分進学校の難度・スピードについていけません。ついていくにはどうすれば良いですか?

やる気タイプ診断表
中学受験に成功しましたが、その分進学校の難度・スピードについていけません。ついていくにはどうすれば良いですか?

中学受験は第一志望校に合格できたものの、通い始めて、中学校の授業のレベルの高さと進度の早さに驚いています。
定期テスト対策など、学習計画を本人に任せきりにしていたら、学校での成績は、どの教科も平均を下回るようになってしまいました。
数学においては高度な授業を受けられる事は大変素晴らしいと感じる反面、大学受験に必要な基礎力が抜け落ちているように思います。
「市販されている中学生用の参考書は簡単すぎ、高校用は知らない算式、用語が出てきて難しすぎる。」と、本人のレベルにあう勉強方法がみつかりません。
大手塾にも一度通いましたが、学校に合わせた進度ではなく、結局負担となってしまい、やめてしまいました。
このような子供の現状に何とかしなければと焦るばかりで、答えを見つけられず困っています。

せっかく第一志望の進学校に入学できたのに、授業についていけなくなってしまった、という方は多いと思います。
『レベルに合わない学校に入ってしまったんじゃないか』『このままだと高校に上がれないんじゃないか』と不安になってしまいますよね。
この記事ではまず授業についていけなくなってしまう原因を紹介し、次に日々の勉強のポイントと遅れを取り戻す方法についてお伝えします。

なぜついていけない?
 授業の進度が早い/難易度が高い
 一度わからなくなると一気に遅れる
 勉強の方法ややるべき内容が間違っている
 そもそも勉強時間が足りていない
 
学校の授業についていくためのポイント
 とにかく予習・復習を徹底する
 英語と数学に注力する
 思い切って応用問題は無視する
 塾で先取りする方が良い?
 既にわからなくなっている場合は

1.なぜ進学校の授業についていけなくなってしまうのか

1-1.授業一回分の遅れが大きな遅れを引き起こす

これは進学校に限った話ではありませんが、特に英語と数学は積み上げ式のカリキュラムになっています。
前回の授業内容を理解していることを前提として、次の授業が行われるということです。
そのため、少しでも理解できていないことがあると、次の授業もわからなくなり、二週間もすれば何もわからなくなってしまいます。
一度遅れると、長期休みなどに頑張って挽回しない限り、ずっと授業がわからないということが続いてしまうということですね。

1-2,授業の進度が早い

中高一貫校の授業の進度は、公立の中学校に比べてかなり早いです。
学校によって、あるいは科目によって差はあるものの、概ね1.5倍ぐらいのスピード、つまり中学2年生の終わりまでに3年分のカリキュラムを終わらせるスピードで進んでいきます。
これは中学3年生から高校の範囲に入り、高校2年生までに全ての範囲を終わらせて、最後の1年を演習に使うためです。
大学受験の試験本番ギリギリまで新しいことを習っていると復習や過去問演習ができなくなってしまうため、多くの学校がこのスケジュールを採用しています。
どんどん進んでいくため、自身の勉強もそれに合わせて進めないと、どうしても遅れが出てしまいます。

1-3.授業の難易度が高い

授業が難しすぎてよくわからなくなる、というのもよくある原因の一つです。
本来、多くの単元が、中学生で途中までやっておいて、高校になったら更に発展的な内容に踏み込んでいくという形になっています。
例えば数学の二次関数は、頂点が原点にあるケースまでは中学生で習い、高校生では頂点が原点から移動するケースまで習うことになっています。
ただ、中高一貫校の場合は、これを中途半端に分けてしまうより一気に教えてしまおう!という方針を取ることもあります。
高校受験がない分、中学の範囲だけをどんどんすすめる必要がないからですね。
こうなると、中学生向けの教科書や参考書には載っていない内容、理解が難しい複雑な内容まで授業で扱い、テストに出てしまうため、授業をしっかり理解して定着させていないとついていけなくなってしまうのです。


2.進学校の授業についていくためのポイント

2-1.とにかく復習を徹底する

まずはやはり、予習と復習をきっちりやることが重要です。
その中でもどちらかと言えば復習が大事ですね。たとえ授業が全然理解できなかったとしても、わからないところを全て解決した上で次の授業に臨むことができれば問題ないからです。
復習の際にわからないポイントが見つかったら、必ず質問をしましょう。
どうしても先生には質問出来ない場合はよくできる友達に聞くのも一つの手です。
もちろん、余裕があれば予習もしておいた方が、授業中にわからなくなってしまう可能性を減らすことが出来ます。
教科書を1回読んでおくだけでも、授業の理解度は格段に変わります。
知らない単語が一気に出てくると理解が追いつかなくなりますが、一度見たことのある単語になっていればそれほど焦らなくて済むからです。
もっとやりたい人は例題などにも目を通して、よくわからないポイントをメモしておいて、授業中やその後に必ず解決するようにすれば完璧です。

2-2.英語と数学に注力する

全科目を完璧にしようとすると大変ですので、英語と数学だけは遅れないようにしましょう。
先程も述べた通りどんどん積み上がっていくであるため、遅れてしまうと取り戻すのに非常に多くの時間が必要になってしまいます。
それに対して理科や社会は、単元が変わってしまえばまたゼロから学ぶことも多いため、全然わからなくなってしまっても取り返し易い科目であると言えます。
さらに高校範囲もまたゼロからのスタートになるので、中学生の間は苦手のままでも、最悪なんとかなります。
中学は赤点ギリギリだったのに、高校では得意科目にしている、という人も多いです。また、理科や社会は特定の分野を除くと、問題演習よりも暗記が重要な科目ですので、テスト前にまとめて勉強しやすい科目でもあります。
そういう意味でも、普段の勉強時間が足りない場合、英語と数学だけに注力するのが効率的です。

2-3.塾で先取りする方が良い?

授業に遅れないために塾で先取り学習をしているという人も多いのではないでしょうか。
学校の授業が復習になるので理解しやすくなることは間違いないですよね。
ただ、それはあくまでも塾の授業をきちんと理解出来ていれば、の話です。
学校の復習や宿題に加えて、塾の復習や宿題もやらなければならないとなると、かなり厳しいスケジュールになってしまいます。
それを完璧にやりきれるのであれば問題ないのですが、もしそうであれば、そもそも塾に行かなくても学校の授業に十分ついていけるはずなのです。
今既に学校の授業でいっぱいいっぱいという人は、むしろ学校の進度に合わせて復習してくれる塾に行くほうが良いです。

2-4.既にわからなくなっている場合は

もう学校の授業がちんぷんかんぷんです、という人は、長期休み等を使って猛勉強するしかありません。
ただし、やる内容は厳選しましょう。
先程述べた通り、理科や社会よりも英語と数学に注力することが重要です。
さらに、英語も数学も、問題集を最初からから全部やり直す必要もありません。
重要な単元、つまり後ろの単元とつながっている単元だけに時間を使いましょう。
例えば数学だと、資料の整理や確率などはわからなくても他の部分には影響しません。
また、応用問題を一旦置いておくのも一つの手です。今学校でやっている授業についていくことが第一の目的ですので、基本的な概念や公式が理解できれば次に進んでしまって構いません。できるだけやる内容を絞って、最速で追いつけるようにしましょう。

3.終わりに

進学校の授業についていけなくなる原因と対策に関して説明してきました。
授業の進度が早く難易度が高いためついていくことは大変ですが、裏を返せばそれについていくことさえできれば高いレベルに到達することが出来るということです。
この記事の内容を参考に、着実な成長を積み重ねてください。

公開: 更新:
やる気タイプ診断表

モチベーションアカデミアは、「やる気」と「勉強の仕方」にこだわる塾です。

受験に合格する上で必要な知識・解答力だけでなく、自立力・主体性・やる気までを指導範囲としています。個別のカウンセリングとコーチングによって、自ら勉強に取り組めるように導いていきます。これにより、「自立した学習習慣」を獲得します。
授業では、本質を問う訓練をくり返し、基礎知識と応用力を身につけ、教わったことを「自分で使いこなす」という勉強の仕方を学びます。
「対話型授業」を通して思考力を高め、「本質的な学力」を獲得します。

モチベーションアカデミア会社概要
成績や受験のことでお悩みなら
まずはお気軽にお問い合わせください。
お急ぎの場合はお近くの校舎へお電話ください。
学習に役立つ情報を
LINE公式アカウントでお届け!

勉強のやる気を持続させるには?

合格を左右する「確かな学力」を育むには?

237万人以上を支援する社会人教育の実績から得た知見で、受験に必要な「本当の力」を育む学習塾モチベーションアカデミアのノウハウが詰まったLINE友だち登録はこちら

【登録特典】「計画力」の高め方、やる気タイプ診断表、動画「家庭での学習習慣づくり3つのカギ」など

お役立つ情報はメールマガジンでも受け取れます!