中央大学経済学部高大接続入試の対策法をプロが伝授

中央大学経済学部高大接続入試の対策法をプロが伝授

中央大学経済学部高大接続入試の受験を考えているのですが、どのように対策をすればいいでしょうか。

中央大学では、学部・学科ごとに様々な入試制度が用意されています。
その中でも今回は、経済学部の高大接続入試について解説します。
モチアカの視点から見た対策アドバイスも盛り込みましたので、ぜひ最後までお付き合いください。

※以下の内容は、2024年度入試の情報を掲載しています。
入試内容に関する情報は変更になる場合がありますので、必ず大学公式の入学試験要項を合わせてご確認ください。(参考:中央大学HP

1. 中央大学経済学部高大接続入試の内容

中央大学経済学部高大接続入試は、以下の内容で行われます。

■中央大学経済学部高大接続入試の募集学科・募集人員について

  • 経済学科
  • 経済情報システム学科
  • 国際経済学科
  • 公共・環境経済学科

上記のそれぞれの学科に対して、「自己推薦型」もしくは「資格・実績評価型」の出願資格があります。募集人員はあわせて20名で、「自己推薦型」と「資格・実績評価型」の併願はできません。
しかしながら、他の入試制度や他学部、他大学との併願は認められているのが特徴です。

(募集人員)

2021年度
【自己推薦型】、【資格・実績評価型】ともに13名志願し、9名合格
2020年度
【自己推薦型】8名志願し、3名合格
【資格・実績評価型】17名志願し、7名合格

※注意点

志望学科は1学科のみに限られます。 また、「自己推薦型」と「資格・実績評価型」の併願はできません。

■中央大学経済学部高大接続入試の出願資格について

  • 中央大学経済学部入学後の学習計画や将来の構想が明確であり、これまでの自身の活動経験を本学部における学びやその後の進路において活用できると自己アピールできる者。
  • 次のいずれかに該当する者。
    【自己推薦型】
    自身が関心や問題意識を持ったテーマに関して、社会・地域と連携した活動(NGO、NPO等の組織における活動を含む)に主体的に取り組んでいる者。
    【資格・実績評価型】
    1. 日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験2級以上または公益財団法人全国商業高等学校協会主催簿記実務検定試験1級の合格。
    2. 情報処理推進機構が実施する基本情報技術者試験または応用情報技術者試験の合格。
    3. 中央大学主催の「高校生地球環境論文賞(2021年度をもって廃止)」、または環境問題、社会福祉、社会保障問題をテーマとして掲げている論文賞・コンペティション等(都道府県レベル以上の広域で募集を行っているものに限る)において、個人・団体(主たる執筆者に限る)による作品が出願開始時までに入選以上の表彰をされた者。
    4. 2021年1月1日から2024年3月31日までに国際バカロレア資格を取得した者または取得見込みの者。
    5. 中央大学経済学部科目等履修生(高校生対象)として、2022年度~2023年度開講の「経済入門」を履修し、A以上の成績を修めた者。

■中央大学経済学部高大接続入試の出願書類について

  • 志願者経歴書、活動実績報告書
  • 調査書
  • 自己推薦書(1,000字以内)
    横書きでまず自己アピールしたい事柄(出願資格(3)に関するもの)について100字以内で要約し、1,000字以内で詳しく記述してください。さらに、本学経済学部の志望動機と入学後の学習計画、将来の構想についても必ず明記し、自己アピール内容との関連性について述べてください。
  • 自己推薦書の付属資料【自己推薦型のみ】
  • 活動実績報告書に記載した事実を証明する資料【資格・実績評価型のみ】

■中央大学経済学部高大接続入試の選考について

【自己推薦型】

一次選考

出願書類による書類審査になります。

二次選考

  • 筆記試験
    「小論文」と「外国語」各60分
    ※外国語は、英語、ドイツ語、フランス語、中国語から1か国語を選択。
  • プレゼンテーション
    「自身のこれまでの活動実績と、入学後の学習計画や将来構想」について15分程度。

【資格・実績評価型】

一次審査はなく、出願者全員が筆記試験と面接を行います。

  • 筆記試験
    「小論文」と「外国語」各60分
    ※外国語は、英語、ドイツ語、フランス語、中国語から1か国語を選択。
  • 個人面接
    出願書類をもとに個人面接を実施し、経済学部入学後の学習計画や将来の構想について確認されます。

2023年度の入試では、小論文では3000字を超える課題文を読んだうえで合計1000字(200字+800字)を答案として書く課題が出されています。
英語も60分の試験にしては文章が長いだけでなく設問も多いため、対策が必要です。

2.中央大学経済学部高大接続入試の対策ポイント

ここからは、そんな経済学部高大接続入試のポイントについてご紹介します。

早い段階で資格試験やボランティア活動に挑戦しよう

経済学部高大接続入試では、【自己推薦型】であれ【資格・実績評価型】であれ、何らかの活動実績を持っていることが求められます。社会の幅広い問題に関心を持ち、NGOやNPO、また地域のボランティア活動に多く参加し、実践的な活動を早いうちから行っておきましょう。
そこでの活動やそれを踏まえた分析を伝えることで、学習意欲や主体性、協働性、思考力をアピールすることができます。
また簿記等の資格試験は高校1年生から積極的に挑戦し、高校2年生の間に取得しておくことで、高校3年生になったときに出願書類の対策に全力を注ぐことができるでしょう。

筆記試験の対策を万全にしよう

自己推薦型と資格・実績評価型の両方で、筆記試験が実施されます。
配点について明確な記述はありませんが、筆記試験の点数が振るわないと合否に悪影響を与える危険性があるのは言うまでもありません。過去問が大学の公式HPで公開されているので、そちらを確認して最低でも1回は解いて問題形式に慣れましょう。
筆記試験でそれなりの手ごたえが得られれば、落ち着いてその後のプレゼンテーションや個人面接に臨むことができるでしょう。

入学後の学習計画や将来の構想を具体的に描こう

経済学部高大接続入試では、【自己推薦型】ではプレゼンテーション、【資格・実績評価型】では個人面接の形で、自分のこれまでの活動経験や将来の構想についてプレゼンする必要があります。
これまでの活動経験を深く分析し、自分が社会で何を成し遂げたいのか、それはなぜかを具体的にしていきましょう。
既に社会に存在する様々な研究・活動・企業を調べることで、より洗練された内容になるはずです。
それを踏まえたうえで、入学後の学習計画を描きましょう。
各学年でどの授業を取り、どんな学びを得たいか、どんな研究をしたいか等を具体的に考え、シラバス等を参考に時間割を組んでみるのもおすすめです。

今回は中央大学経済学部の高大接続入試についてお話ししてきました。
一般的な入試方式とはかなり異なる点が多いですが、万全の対策で臨めば合格することは十分可能です。上記のポイントも念頭に置きながら、対策に励んでください。
健闘を祈ります。

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