学習院大学 文学部の入試対策や傾向は?学校推薦型選抜(公募制)で受かるための対策法をプロが伝授

学習院大学 文学部の入試対策や傾向は?学校推薦型選抜(公募制)で受かるための対策法をプロが伝授

学習院大学文学部はどんな学科があるのでしょうか?
また入試形式は学校推薦型選抜(公募制)の受験を考えているのですが、どのように対策をすればいいでしょうか。傾向など知りたいです。

首都圏の難関私立大学をグループ化した1大学群であるGMARCH(ジーマーチ)の一つである学習院大学は「目白の杜の〈オール・イン・ワンキャンパス〉」を銘打っており、目白駅から歩いてすぐのキャンパスにすべての学部・研究科が集っており、文学部生も、このキャンパスに通っています。

文学部は、日本語日本文学科、英語英米文化学科、フランス語圏文化学科、ドイツ語圏文化学科、哲学科、史学科、心理学科、教育学科の8学科で構成されています。それぞれの学科で、専門的な知識と研究を深めるためのカリキュラムが用意されています。

学習院大学 文学部の特徴

文学部はどこも裾野が広いですが、学習院大学の文学部は特にカバーしている分野が広いのが特徴です。
心理学や教育学を独立した学部として設置している大学もあるなか、学習院大学はこれらが一つの学部に包摂されているため、分野横断的な学びが可能です。

それでは、各学科の概要を見ていきましょう。

学習院大学 文学部「日本語日本文学科」

日本語日本文学科では、日本の古典文学から現代文学まで、幅広い時代とジャンルの文学を学びます。日本語教育のエキスパートも養成しています。

  • 古典文学:平安時代や鎌倉時代の文学作品を読み解き、その文化的背景を学びます
  • 近現代文学:明治時代以降の文学作品を中心に、その時代背景や作家の思想を研究します
  • 日本語学:日本語の構造や歴史、方言などを学びます

学習院大学 文学部「英語英米文化学科」

英語英米文化学科では、英語圏の文学や文化、言語を学びます。

  • 英米文学:英米の文学作品を読み解き、その文化的背景を学びます。
  • 文化研究:英米の映画や音楽、ポップカルチャーなどを通じて、現代の英米文化を理解します。
  • 英語学:英語の音声学、文法、意味論などを学びます。

学習院大学 文学部「フランス語圏文化学科」

フランス語圏文化学科では、フランス語の文学や文化、言語を学びます。

  • フランス文学:フランスの文学作品を読み解き、その文化的背景を学びます。
  • 文化研究:フランスの映画や美術、ファッションなどを通じて、現代のフランス文化を理解します。
  • フランス語学:フランス語の文法や発音、語彙などを学びます。

学習院大学 文学部「ドイツ語圏文化学科」

ドイツ語圏文化学科では、ドイツ語の文学や文化、言語を学びます。通訳・翻訳者養成のための特別プログラムが設置されているのも特徴です。

  • ドイツ文学:ドイツ語圏の文学作品を読み解き、その文化的背景を学びます。
  • 文化研究:ドイツの映画や音楽、哲学などを通じて、現代のドイツ文化を理解します。
  • ドイツ語学:ドイツ語の文法や発音、語彙などを学びます。

学習院大学 文学部「哲学科」

哲学科では、西洋哲学から東洋哲学まで、幅広い哲学の分野を学びます。哲学・思想史系と美学・美術史系が相互に連携しているのも学習院大学哲学科の強みです。「哲学・思想史系」と、「美学・美術史系」のコース選択があります。

  • 哲学・思想史系:古代ギリシャ哲学や近代哲学、現代哲学などの有名どころの理論を学ぶほか、日本、中国、インドなどの東洋思想も学ぶことができます。
  • 美学・美術史系:東洋美術、西洋美術どちらも学ぶことができ、彫刻、建築、音楽、絵画、美学など幅広いテーマがカバーされています。

学習院大学 文学部「史学科」

史学科では、日本史、東洋史、西洋史の各分野で歴史的な事象や文化を学びます。

  • 日本史:古代から現代までの日本の歴史を学び、その文化的背景を理解します。
  • 東洋史:中国や朝鮮、東南アジアの歴史を学びます。
  • 西洋史:古代ギリシャ・ローマから現代のヨーロッパ史までを学びます。

学習院大学 文学部「心理学科」

統計的なデータ解析法に力を入れているのが特徴で、1年生から外国文献、研究論文を理解するための訓練も始まります。また、卒業論文が必修となっています。

  • 心理学の理論:人間の心理を理解する上で不可欠な思想や理論を学ぶことができます。
  • 心理学の実践:心理学における調査・実験・観察等の基礎的方法を学習します。

学習院大学 文学部「教育学科」

2050年の社会を見すえた教育者の育成をモットーとしています。特に小学校教員の養成に力を入れています。

  • 体験型学習の重視:自然体験やものづくりなどを重視しています。
  • コミュニケーション能力:多文化共生社会を支える双方向のコミュニケーションを重視し、英語以外のアジア諸語にも目を向けています。
  • 多文化共生社会の教育:地域社会、グローバル社会と連携した学校教育に注力しています。

学習院大学 文学部 学校推薦型選抜(公募制)の内容

学習院大学は一般入試だけでなく、学校推薦型選抜(公募制)の形で各学部に出願することができる仕組みがあります。この記事では、その中でも文学部の入試対策についてご紹介します。

※入試内容に関する情報は変更になる場合がありますので、必ず大学公式の入学試験要項を合わせてご確認ください。

学習院大学 文学部 学校推薦型選抜(公募制)は、以下の内容で行われます。

■学習院大学 文学部 学校推薦型選抜(公募制)の募集人員ついて

哲学科、史学科、英語英米文化学科、ドイツ語圏文化学科、フランス語圏文化学科、教育学科...それぞれ若干名
※日本語日本文学科、心理学科では募集はありません。

■学習院大学 文学部 学校推薦型選抜(公募制)の主な出願資格について

以下のすべての条件を全て満たし、かつ高等学校長の推薦を受けられる者。

  1. 学習院大学文学部の志望学科で学ぶことに強い意欲を持ち、合格した場合は入学を確約できる者。
  2. 高校の学業成績が優秀で、高校1年から3年1学期(または前期)までの評定平均値が次の範囲の者。
    • 哲学科...全体の評定平均が3.8以上
    • 史学科...全体の評定平均が3.8以上
    • 英語英米文化学科...全体の評定平均が4.2以上で、かつ英語の評定平均が4.4以上
    • ドイツ語圏文化学科...外国語の評定平均が3.8以上
    • フランス語圏文化学科...全体の評定平均が3.5以上
    • 教育学科...次のいずれかに該当する者。
      1. 全体の評定平均が4.1以上
      2. 全体の評定平均が4.0以上で、かつ数学・理科の履修したすべての科目の評定平均が4.2以上

学習院大学 文学部 学校推薦型選抜(公募制)の出願書類について

主な出願書類

  • 調査書
  • 推薦書
  • 志願理由書(1,200字)
    本学文学部各学科を志望する動機を、1,200字程度にまとめて記入してください。

■学習院大学 文学部 学校推薦型選抜(公募制)の選考について

選考では、小論文試験と面接試験が行われます。

  • 小論文...英語英米文化学科では英語の文章を読んで、他の学科ではそれぞれ日本語の文章を読んで、それに対して日本語で執筆する問題が課されます。ドイツ語圏・フランス語圏文化学科では、募集要項にて「専門知識を必要としない一般的な」内容の小論文であると書かれています。また教育学科では、文章の他に図表の読み取りを含む場合があります。
  • 面接...教育学科では、「個人面接」のほかに「集団面接」が実施され、グループディスカッションやプレゼンテーションの内容を含みます。数名ずつのグループで、与えられた課題について議論し、その後時間制限のあるプレゼンを行う形式です。個人面接では、「学科の志望理由」に加え、「めざす教員像」などの質問も聞かれます。

2.学習院大学文学部学校推薦型選抜(公募制)の対策ポイント

ここからは、学習院大学文学部学校推薦型選抜(公募制)の対策ポイントをご紹介します。

小論文対策では、専門分野に限らず幅広い視点で!

文学部公募推薦の小論文試験では、多くの学科で「専門知識」を必要としないと明記されている課題が出題される傾向にあります。志望理由を言語化する過程では、専門的な知識を入れて、「自身の専門分野」にする必要がありますが、一方で小論文の出題傾向を踏まえれば、自身の専門分野や元々の関心のある内容だけでなく、幅広く人文・社会科学に関する知見を持っておくことが必要です。視野を狭めずに、記事や書籍などを通して、さまざまなテーマに触れ、それに対する「自分の意見」を持てるように、対策を進めておきましょう。

教育学科では、ディスカッション・プレゼンの対策を!

教育学科では、グループディスカッション+プレゼンが試験科目として課されるという特徴的なものになっています。議論やプレゼンの経験は、普段の学校生活の中で充実しているという人は多くないでしょう。高校生活の中で、議論やプレゼンといった経験を自主的にとっていき、自信を持って対策できたと言える状態で入試に臨めるかが勝負です。ディスカッションは単に自分の意見を主張するだけではなく、参加者の意見が引き出され、論点がズレることなく進行する生産的な議論の場、結論を出せる場になるかどうかも重要です。経験値も重要ですから、しっかりと経験を積み上げておきましょう。

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