学習院大学理学部はどんなが学科がありますか?
入試形式は、学校推薦型選抜(公募制)の受験を考えているのですが、どんな対策が必要なのでしょうか?
学習院大学 理学部 はどんな学部?
首都圏の難関私立大学をグループ化した1大学群であるGMARCH(ジーマーチ)の一つである学習院大学は「目白の杜の〈オール・イン・ワンキャンパス〉」を銘打っており、目白駅から歩いてすぐのキャンパスにすべての学部・研究科が集っています。もちろん理学部生も、その一つです。
学習院大学理学部は、1991年に開設した生命分子科学研究所を中心に、生命科学の研究に力を入れてきました。2008年の春にまず大学院生命科学専攻をスタートし、翌2009年の春には、新しい学科である生命科学科を立ち上げました。
同年、理学部の新しい研究の中心となる自然科学研究棟が完成しました。地上9階、地下1階の新棟には、実験室や自習スペースなどが設けられています。また、これに伴って、南四号館が改装され、数学科の全研究室と理論物理学の研究室がここに集結しました。
この改革によって、従来の、数学、物理、化学という理学の基本的な柱に生命科学が加わり、より強固で包括的な研究体制が整いました。
理学部は、物理学科、化学科、生物学科、数学科の4学科で構成されています。それぞれの学科では、基礎から応用まで幅広い知識を体系的に学ぶことができるカリキュラムが用意されています。
それでは、学習院大学 理学部の各学科についてご紹介します。
学習院大学 理学部「物理学科」
物理学科では、力学、電磁気学、熱力学、量子力学、統計力学など、物理学の基本的な理論と実験を学びます。
- 基礎物理学:物理学の基本的な法則や原理を学びます
- 実験物理学:実験を通じて物理現象を観察・解析し、理論との関連を理解します
- 応用物理学:ナノテクノロジーや材料科学など、現代の先端技術に関わる物理学の応用を学びます
4年生の卒業研究では、研究室に所属し本格的な研究を行います。特に、実験系の研究室では新しいアイデアが生まれることも多く、学部生でありながら国際学会で発表する学生も現われるそうです。また、物理学科では、教員1名に対する学生数が1学年3名というきめ細やかな指導体制が取られています。
学習院大学 理学部「化学科」
化学科では、有機化学、無機化学、物理化学、分析化学など、化学の基本的な理論と実験を学びます。
- 基礎化学:化学の基本的な概念と法則を学びます
- 有機化学:炭素化合物の構造、性質、反応を学びます
- 分析化学:化学物質の定性・定量分析の方法を学びます
他の学部・学科同様、グローバル化に力を入れており、海外との共同研究を行っている研究室も多いようです。化学科も少人数制の指導体制で、学生3人に対し教員1人という人数構成となっています。
学習院大学 理学部「生命科学科」
生命科学科では、分子生物学、細胞生物学、遺伝学、生態学など、生物学の基本的な理論と実験を学びます。
- 基礎生物学:生命の基本的な構造と機能を学びます
- 分子生物学:DNA、RNA、タンパク質の構造と機能を学びます
- 生態学:生物と環境との相互作用を学びます
フィールドワークを重視しているため、座学以外の学びも用意されています。たとえば、野外生命科学1という授業では相模原で昆虫採集をしたという体験談もあります。都心での学びと自然が多い地域でのフィールドワークのバランスは魅力的です。
学習院大学 理学部「数学科」
数学科では、代数学、幾何学、解析学、統計学など、数学の基本的な理論と応用を学びます。
- 基礎数学:数学の基本的な概念と方法を学びます
- 解析学:微分積分学や関数解析などを学びます
- 統計学:データの分析と解釈の方法を学びます
数式処理ソフトは、高度な計算をこなしてくれるので非常に便利なツールですが、個人で購入し使用するには高額です。学習院大学では、Mapleのサイトライセンスを購入しており、キャンパス内のコンピューターすべてで自由にMapleを使うことができます。Mapleは代表的な数式処理ソフトの1つで、世界中で利用されています。また、数学科の学生には学生ライセンスが配布されるので、学内のPCだけでなく自宅でもMapleを利用することが可能です。
学習院大学 理学部 学校推薦型選抜(公募制)の内容
学習院大学は一般入試だけでなく、学校推薦型選抜(公募制)の形で各学部に出願することができる仕組みがあります。この記事では、その中でも理学部の入試対策についてご紹介します。
※入試内容に関する情報は変更になる場合がありますので、必ず学習院大学公式の入学試験要項を合わせてご確認ください。
学習院大学理学部の学校推薦型選抜(公募制)は、以下の内容で行われます。
■学習院大学 理学部 学校推薦型選抜(公募制)募集人員ついて
物理学科...若干名
化学科...若干名
数学科...若干名
生命科学科...若干名
■学習院大学 理学部 学校推薦型選抜(公募制)主な出願資格について
次の条件をすべて満たし、かつ出身高等学校または中等教育学校の学校長、担任、物理学科・化学科・生命科学科志願者は理科の担当教員、数学科志願者は数学の担当教員のいずれかの推薦を受けられる者。各々の高等学校から応募できる人数に制限はありません。
- 学習院大学 理学部で勉学・研究を行う強い意志を持ち、合格した場合に入学することを確約する者。
- 高等学校で次の表に示す範囲以上を履修した者または履修見込みの者。
学科 |
対象となる履修の範囲 |
---|---|
物理学科 |
物理基礎、物理を含む理科10単位以上、数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学Bのすべてを履修した者、または卒業までに履修する見込みである者。 |
化学科 |
化学基礎、化学、物理基礎を含む理科12単位以上、数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学Bのすべてを履修した者、または卒業までに履修する見込みである者。 |
数学科 |
数学I、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学Bのすべてを履修した者、または卒業までに履修する見込みである者。 |
生命科学科 |
「生物基礎、生物」「化学基礎、化学」「物理基礎、物理」の組み合わせの中から2分野を選択し、理科計4科目12単位以上、及び数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学Bのすべてを履修した者、または卒業までに履修する見込みである者。 |
■学習院大学 理学部 学校推薦型選抜(公募制)の一次選考について
一次選考では、調査書・推薦書・志望理由書(日本語800字程度)により総合的に合否が判定されます。
■学習院大学 理学部 学校推薦型選抜(公募制)の二次選考について
二次選考では、学科別に筆記・面接の試験が行われます。
学科 |
選考内容 |
---|---|
物理学科 |
物理と数学の基礎的な筆記試験(30分程度)の後、物理学科教員による面接試験を行います。 |
化学科 |
化学の筆記試験の後、化学科教員による面接試験を行います。 |
数学科 |
数学の筆記試験の後、数学科教員による面接試験を行います。 |
生命科学科 |
理科の筆記試験の後、生命科学科教員による面接試験を行います。(理科は、生物・化学・物理のいずれかを出願時に選択します。) |
学習院大学理学部学校推薦型選抜(公募制)の対策ポイント
ここからは、学習院大学理学部学校推薦型選抜(公募制)の対策ポイントをご紹介します。
志望理由を明確にしよう!
理学部公募推薦の募集要項には、この入試の「趣旨」として、「本学で勉学・研究を行うことを強く志望する方を対象として学校推薦型選抜(公募制)を実施します。
この制度では、一般選抜とは異なった観点から受験生の資質・能力を判断し、本学にふさわしい人材を選抜します。」と明記されています。
また、それぞれの学科別の専門性に加えて、アドミッションポリシーには全学科に共通して「理科系の分野だけでなく」「幅広い分野に関心がある」学生を求めていると記載があります。
すなわち将来の研究を見据えて、幅広い関心を持ち高い勉学意欲を持った学生を大学側は期待している、ということです。
合格した場合は原則として必ず入学する「専願」形式の入試であることからも、「なぜ学習院大学理学部なのか?」「ここだからこそ、どんなことを研究したいのか?」という「志望理由」を明確にして臨みましょう。
筆記試験と面接に備え、自分の専門性を磨こう!
二次選考では筆記試験と面接が行われますが、筆記試験も各学科の内容に関連のある科目が出題され、また面接も各学科所属の教員によって行われます。
上で述べた志望理由の内容が問われるだけでなく、その学科(分野)を志望するからには、分野の知識・考え方をしっかり身につけて、自分の「専門性」をアピールしたいところです。
推薦入試だと手を抜くことなく、しっかり試験で得点し、面接で自分の言葉で説明できるよう、知識を得て、思考する練習を積み重ねておきましょう。
モチベーションアカデミアは、学習院大学の総合型選抜(AO)入試に強い学習塾です。
学習院大学の合格を目指すための具体的な目標設定を行い、学習習慣を身につける方法や具体的な勉強の仕方から成績アップの授業まで講師が丁寧に指導します。
「対話型授業」を通して明確な志望理由を形成し、面接や小論文試験、集団討論に重要な思考力と表現力を養います。
また人材開発の専門家であるモチベーションアカデミアの講師から指導を受けることで、自らを律し・計画的に目標を達成する力・モチベーション高く挑み続ける心が育まれます。
これらを通して、志望校である学習院大学から「欲しい」と言わせる総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)の対策が可能です。
【動画】やる気を高める指導 モチベーションサポートの様子
本動画では、モチベーションアカデミアの最大の特徴であるモチベーションサポートの様子をを紹介します。
独自のやる気対応診断「BRIDGE」で明らかになった「行動タイプ」毎に、モチアカの講師がどのようなコミュニケーションを取っているのか、ぜひご覧ください。
LINE公式アカウントでお届け!
勉強のやる気を持続させるには?
合格を左右する「確かな学力」を育むには?
237万人以上を支援する社会人教育の実績から得た知見で、受験に必要な「本当の力」を育む学習塾モチベーションアカデミアのノウハウが詰まったLINE友だち登録はこちら
お役立つ情報はメールマガジンでも受け取れます!