法政大学ってどんな大学？特徴や校風、強みが知りたいです。

法政大学は、文系・理系の様々な分野の学部が存在する私立の総合大学の一つで、毎年多くの受験生が受験する人気の私立大学です。早慶に次ぐ、「GMARCH」と呼ばれる首都圏の難関私立大学群のひとつでもあります。
この記事では、そんな法政大学の校風や雰囲気、各学部の特徴などを詳しくご紹介します！ 法政大学に興味のある方は、ぜひこの記事を参考にしてください！

1. 法政大学の歴史について

法政大学は、1880年、在野の法律家、金丸鉄、伊藤修、薩埵正邦らが東京法学社を設立した時に始まりました。建学以来培ってきた「自由と進歩」の精神を「自由を生き抜く実践知」と表現して、これを法政大学憲章に定めています。
1950年代に発展期を迎えた本学の総長を務めた大内兵衛は、「われらの願い」として、「わが国の独立を負担するに足る独立自由な人格の形成」、「学問を通じた世界のヒューマニティの昂揚に役立つ精神の振作」、「日本人の社会生活の向上発展に寄与する人材の育成」の3つを目標として掲げました（参考：法政大学HP）

2.法政大学の校風・雰囲気

法政大学は前身が東京法学社であったことから、法学部は私立大学としては最も歴史が古い学部となっており、現在でも法学部では充実したカリキュラムでレベルの高い授業が行われる看板学部になっています。
現在では15の学部から構成される総合大学で、東京六大学の一つにもなっている知名度も高い大学です。
また、市ヶ谷キャンパスにある大学のシンボル「ボアソナードタワー」に代表されるように、どのキャンパスの校舎も綺麗で学習に適した環境が整備されています。

3.法政大学のキャンパス

法政大学には3つのキャンパスがあります。

市ヶ谷キャンパス（東京都千代田区）

法・文・経営学部をはじめとした8学部の学生が4年間通うキャンパスです。
キャンパス内にはランドマークの「ボアソナード・タワー」をはじめ、総合体育館や図書館、情報カフェテリアが併設されており、都市型キャンパスになっています。

多摩キャンパス（東京都町田市）

経済・社会・現代福祉・スポーツ健康学部の学生が4年間通うキャンパスです。
広大な敷地には、市ヶ谷キャンパスと同様にプールや陸上競技場などの体育施設がある他、情報カフェテリアなどの自習環境も充実している、自然豊かなキャンパスです。

小金井キャンパス（東京都小金井市）

情報科・理工・生命科学部といった理系学部の学生が4年間通うキャンパスです。
イオンビーム工学研究所をはじめ最先端科学・技術を学ぶための設備が充実したキャンパスです。

4.法政大学の学部

法政大学には、文理合わせて15の学部が設置されています。それぞれの学部の特徴などをご紹介します！

■法学部

法学部は法律学科、政治学科、国際政治学科の3学科に分かれています。
法律学科は裁判をはじめ行政や文化、企業経営などについて計6つのコースから1つ選択して学習します。
政治学科は1年次から少人数のゼミ形式の授業が特徴です。
国際政治学科は英語で専門科目が開講されるなど、政治を学びつつ国際的な場で活躍する英語力の向上も図ることができます。

■文学部

文学部は哲学科、日本文学科、英文学科、史学科、地理学科、心理学科の6学科に分かれています。
哲学科はスタッフが多様な専門領域にバランス良く配置されており個別指導と少人数教育が強みです。
日本文学科や英文学科、史学科は1、2年次から少人数制の演習中心の講座が開講されます。
地理学科、心理学科は教員免許をはじめそれぞれの専門性を生かした資格が取得できます。

■経営学部

経営学部は、経営学科、経営戦略学科、市場経営学科の3学科に分かれています。
1年次から演習ゼミがあり英語による経営学の学習機会も充実しています。

■国際文化学部

国際文化学部では、情報処理に関する情報文化科目群、アートや音楽、ダンスなどの視覚・聴覚表現に関する表象文化科目群、言語スキルに関する言語文化科目群、国際社会の問題点や解決方法に関する国際社会科目群の4科目群を通じて学習を進めます。
また、外国語の実践的な運用能力を伸ばし、異文化を肌で感じて理解できるよう全ての学生に海外留学を義務付けているのも特徴です。

■人間環境学部

人間環境学部は、サステイナブル経済・経営コース、ローカル・サステイナビリティコース、グローバル・サステイナビリティコース、人間文化コース、環境サイエンスコースの5つのコースがあり2年次に1つコースを選択します。
社会科学を基盤に、自然科学・人文科学を融合させた学際的なカリキュラムが特徴的です。

■キャリアデザイン学部

少人数制授業やキャリア体験学習、留学プログラムなど現場での体験を重視するカリキュラムとなっています。
また、他者のキャリア形成を支援する力をつける活動として、後輩の履修の相談に乗るピア・アドバイザーや高校生を支援する高大連携サークル「SIGNAL」など実践的なピアサポート活動をする学生が数多くいます。

■デザイン工学部

デザイン工学部は、建築学科、都市環境デザイン工学科、システムデザイン学科の3つの学科に分かれており、工学の専門知識と環境やバイオ、福祉などの幅広い分野を組み合わせたホリスティックデザインを学びます。
学部独自の1年を4学期に区切るクォーター制が採用されています。また、各学科とも実習やフィールドワーク、ゼミなどの実践的教育を重視したカリキュラムになっています。

■GIS（グローバル教養学部）

GISは人文・社会化学・ビジネスなど約30の分野の専門科目全てを英語で学び、学際的な視座にたった最新の理論と知見を身に着けます。
様々な国から集った学生によるグローバルなコミュニティと少人数教育が特徴です。

■経済学部

経済学部は、経済学科、国際経済学科、現代ビジネス学科の3つに分かれています。
全ての学科に共通して、1年次には入門ゼミ、2年次から4年次までは演習が配置され4年間を通して少人数教育が行われる点が特徴です。
また、学部独自の半期留学制度による世界経済の「いま」を肌で理解する体験的な学習プログラムも用意されています。

■社会学部

社会学部は、社会政策科学科、社会学科、メディア社会学科の3学科に分かれており、更に各学科ごとにいくつかのコースに分かれています。ゼミや実習でのフィールドワークを重視するのが特徴で
毎年12月にはゼミの研究発表会も開催されます。留学制度による外国語教育も充実しています。

■現代福祉学部

現代福祉学部は福祉コミュニティ学科と臨床心理学科の2つに分かれています。
福祉コミュニティ学科ではゼミだけではなく「フィールドスタディ入門」「ソーシャルワーク実習」「コミュニティマネジメント・インターンシップ」など多彩なフィールドワークによって学びを深めます。
臨床心理学科は東京六大学で初めて設置される本格的な臨床心理学科であり、併設した第１種臨床心理士指定校の大学院に進学して、臨床心理士資格を受験することもできます。

■スポーツ健康科学部

スポーツ健康科学部はヘルスデザインコース、スポーツビジネスコース、スポーツコーチングコースの3コースに分かれています。
施設面ではクリニックはリハビリテーション実習室など、健康管理・競技力向上に関する科学的分析に不可欠な充実した教育研究システムと実験施設が整っています。
また、全国トップレベルのアスリートが在籍する本学体育会学生のコンディショニングなどを通して、実践的な学習ができます。

■情報科学部

情報科学部のカリキュラムはプログラミング、コンピュータ回路設計、CGなど多くの演習科目が用意されており、実社会で役立つことを体験的に学べるものになっています。
また「情報科学プロジェクト」では20課題以上ある研究プロジェクトの中から1つ、1年次から興味のある専門領域の研究にチャレンジできる機会が設けられています。

■理工学部

理工学部は機械工学科、電気電子工学科、応用情報工学科、経営システム工学科、創生科学科の5つに分かれています。
理工学部では移動型の机を利用したグループ討論などの形態で、学生同士で問題解決を行うような参加型の演習を重視する授業が数多く行われている他、講義だけでは身につきにくいスキル面については上位学年の学生がサポートに入るチューター制が導入されています。

■生命科学部

生命科学部は生命機能学科、環境応用化学科、応用植物科学科の3つに分かれています。
全学年にわたり少人数クラス分けが導入され、1年次から各教員の研究室に加わり、各研究室での実験、ゼミや演習、さらにセミナーなど少人数クラスでの討論を通じて専門科目の基礎知識を身につけます。
また、外部研究機関等と連携し、実際の研究・生産の場を通じて学習するインターンシップ科目も設定されています。

5. まとめ

法政大学は、スーパーグローバル大学の1つに指定されており、英語での専門科目が数多く開講されていたり、留学制度が整っていたり多くの学部で国際的な勉強や英語教育が受けられるのが特徴です。
その他、演習中心の授業やフィールドワークなど実践的な学習プログラムが充実しており、社会に出て役立つ実践的な学びの機会が沢山用意されています。
将来のキャリアや目標がある程度明確に決まっており、大学時代から実践的な経験を積みたい学生に適した学習環境だと言えます。