立教大学の一般選抜入試の特徴とは?

立教大学の一般選抜入試の特徴とは?

立教大学を志望しています。立教大学の一般選抜は、最近仕組みが大きく変わったと聞きましたが、具体的にはどのように変わったのでしょうか。また、対策のポイントはなんでしょうか。

立教大学の一般選抜入試は、大学入試改革の影響も受けて、昨年の2021年度入試から実施内容が大きく変更されています。これまでの入試形態よりも、受験生にとってはチャンスが広がっている部分が多いので、この記事ではそんな立教大学の一般選抜の特徴と対策のポイントについてご紹介します!

※以下の内容は、2022年度入試の情報を掲載しています。
入試内容に関する情報は変更になる場合がありますので、必ず大学公式の入学試験要項を合わせてご確認ください。

1. 一般選抜の各入試種別について

立教大学には、他の一般的な私大とは異なり、「個別学部日程」が原則として存在せず、様々な学部・学科を自由に選択して出願できる学部共通の「一般入試」と、共通テストの成績のみを合否判定に用いる「共通テスト利用入試」の2つに大きく分かれています。

①一般入試

立教大学の一般入試は、それぞれの学部が独自の問題で選抜を行う「個別学部日程」という形ではなく、学部共通の日程・試験内容があらかじめ複数用意され、それらの日程に何回でも、様々な学部・学科の組み合わせで出願することができるという、かなり出願の自由度の高い入試方式になっています。

・文系学部の場合

文系学部(文学部や異文化コミュニケーション学部など)の場合、5回の試験日程があらかじめ用意されており、それらの日程に、何回でも、様々な学部・学科の組み合わせで出願することができます。例えば、5回の日程すべてに「法学部・法学科」で出願することもでき、また3回は「観光学部」で2回は「文学部」のように、志望度に合わせてカスタマイズすることができます。ただし、日程によって、国語以外の選択科目(地歴公民・数学)のうち選択できる科目が決まっているので、自分が受験できる科目が実施される日程かどうか確認が必要です。

・理学部の場合

理学部の場合は、文系学部と同じように、2回の試験日程があらかじめ用意されており、それらの日程に、何回でも、様々な学科の組み合わせで出願することができます。理学部の2回の入試日程では、どちらでも物理・化学・生物の全科目が実施されます。

★「英語」は独自試験ではなく、外部試験or共通テスト!
ここまでご紹介した一般入試では、「英語」の独自試験は実施されず、英検やTOEFLなどの外部試験、または共通テストの英語の成績が換算されて利用されます。外部試験か共通テストのどちらか1つがあれば提出することができ、複数提出した場合、最も高い換算得点になるものが利用されます。

★文学部のみ、独自試験日程がある!
文学部に限って、1日程だけ独自の試験日程が設けられており、文学部を受験する皆さんはチャンスを広げることができます。この文学部の独自試験日程では、英語は外部試験・共通テストの成績利用ではなく独自の問題が課せられ、また国語では漢文までが出題範囲となります。そのため、チャンスは増えますが、独自の対策を行う必要があります。

②大学入学共通テスト利用入試

一般入試とは異なり、「大学入学共通テスト利用入試」では、共通テストの成績のみで合否が決定される入試方式になります。学科・専修によって「3科目型」「4科目型」「6科目型」の3つのパターンに分かれています。学科はいくつでも併願可能で、また同じ学科内でも「3科目型」と「6科目型」など異なるパターンを併願することもでき、一般入試と同じ併願の自由度が高いことが特徴です。

★英語の成績は、外部試験を活用することもできる!
なお、英語に限って、英検などの外部試験の成績を活用することもできます。共通テストの得点と英語外部試験の換算得点のうち、どちらか高い方が合否判定に採用されることになります。

2. 受験に臨む上での戦略について

上記のように「一般入試」と「共通テスト利用入試」の2種類がある立教大学の一般選抜ですが、ここからはそのような立教大一般選抜に臨む上での戦略のポイントについてご紹介します。

①共通テスト利用入試も同時に出願するのがおすすめ

立教の一般入試では、英語については独自問題での試験ではなく、共通テスト(または英語外部試験)の成績を活用する方式になっています。そのため、一般入試を受験する上でも、共通テストの受験は行っておいた方が良く、立教大学の志望度が高いのであれば、しっかり共通テストも受験して、一般入試と共通テスト利用入試の双方に出願するのがおすすめです。共通テスト利用入試のボーダーは学科によってまちまちですが、学科・専攻によっては8割強の得点率となっています。共通テストの対策もぬかりなく進めて、少しでもチャンスをひろげておきましょう。

②各学部・学科の志望度を考慮して出願先を選ぼう

立教大の一般入試の場合、5回の日程それぞれについて、学部・学科を自由に組み合わせて出願することができます。そのため、どの日程にどの学部・学科を選択するかを検討する必要があります。おすすめとしては、第一志望にしている学部・学科と、「押さえ」としての学部・学科を組み合わせて出願することです。5回すべてに出願する場合は、3回・2回の組み合わせで出願するのもよいでしょう。ただし、日程によって実施される科目には違いがありますので、その点は考慮して出願先を選ぶことが必要です。

③英語外部試験にチャレンジしておこう

一般入試・共通テスト利用入試の双方で、英語の得点については、「共通テストの得点か、英語外部試験の換算得点のうち、どちらか高い方の得点で判定する」となっています。少しでも合格可能性を高めることを考えると、英検などの英語外部試験にチャレンジして、良いスコアを取得しておくことをおすすめします。外部試験は現在、その他の様々な大学で活用することができるため、立教大以外の入試でも役に立つでしょう。スコアは他の大学と同様、2年以内のものまで活用できますから、受験学年になって慌てるのではなく、余裕をもって計画的に取得しておきましょう。

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