総合型選抜(AO入試)に向けて高1からしておいたほうがいいことってありますか?

AO入試(総合型選抜)基本のキ
総合型選抜(AO入試)に向けて高1からしておいたほうがいいことってありますか?

高1のものですが、将来慶應のSFCを受験したいと考えています。
ただ自分に誇れるものがなにもありません。
でも総合型選抜(AO入試)も視野に入れておきたいです。
そこでこれからどのようなことをやっていけばいいか、慶應SFCの総合型選抜(AO入試)ではどのようなことが問われるのか教えてください。

今回のお悩みのように、総合型選抜(AO入試)を視野に入れておきたい、気になると思ってはいても、実際の内容に関して触れたことがないといった方も多いかもしれません。
今回はそんな方を対象として総合型選抜(AO入試)にはどのような試験があるのか、それに挑むために高校入学してからやっておくべきことは何か伝えていきたいと思います。

1.総合型選抜(AO入試)とは

総合型選抜(AO入試)のAOとはAdmissions Officeの略で入学管理局を指していますが、要するに大学に求める人物像と出願者の人物像を照らし合わせ、様々な観点から総合的に評価する入試となっています。
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスが先陣を切り、学力以外の評価軸を導入したことが話題になり現在では広がりを見せています。

1-1. 総合型選抜(AO入試)の試験項目にはなにがある?

実際にどのような試験項目があるのか、2017年度の実施例を以下に記述したいと思います。

<慶應義塾大学 総合政策・環境情報>

1次試験
  • 志望理由書といった書類
2次試験
  • 面接

<慶應義塾大学 法学部(FIT入試)>※A方式

1次試験
  • 志望理由書といった書類
2次試験
  • 講義理解形式の論述試験
  • グループディスカッション

<早稲田大学 政治経済学部(グローバル入試)>

1次試験
  • 志望理由書といった書類(英語資格必須)
  • 小論文
2次試験
  • 面接

いかがでしょうか?
志望理由書や面接など一概に点数化できないものばかりです。
これら以外にも企画書や動画を作成して提出する大学もあったり、国公立であればセンター試験受験が必須だったりもします。大学毎に試験項目は異なってきますが、共通して言えることは出願者の「想い」や「人間性」も評価基準として反映されていることではないのでしょうか。

1-2. 求められる能力とは

求められる能力としても1-1で説明した通り、「想い」や「人間性」を育てていくことだと思います。
しかし、冒頭でもお伝えした通り、総合型選抜(AO入試)とは大学と出願者のマッチングです。
大学側のほしいとする人物像に合致させることが大切になってくるため、それぞれの大学の色や人物像をしっかりと分析する必要があります。
今回はその中でも大きく共通する部分をピックアップしたいと思います。

・探究力

「想い」そのものを見つけるためにいかに行動できるかという力です。
行動力といっても問題ないですが、ただ行動するだけでなく、その活動がどのように自分に寄与し「想い」を育ててくれるのかを理解し実践できているかで全く別物になります。

・自己理解力

「人間性」と私は表現しましたが、過去や現状から自分とはどのような人間なのか、何が好きで何が苦手でどんな価値観を持っているのかなど、様々な観点から自分を見つめ直す力です。
総合型選抜(AO入試)では面接はあれどもとても短い時間でしか対面することができません。
その短い時間や志望理由書でいかに自分を表現しようかと思うと日々の見つめ合う姿勢が非常に大切になってきます。

少し大きな話にはなりましたが、これらを鍛えるために周辺の人や環境は不可欠です。
それが何かは問いませんが、本人が納得していることが一番大切だと思います。

2. 高校に入学したらしておくべきこと

もう少し具体的に述べていきましょう。
では、上記のような能力を最終的に手に入れるため、そして総合型選抜(AO入試)に合格するためにすべきことを紹介したいと思います。

2-1. 自己分析:自分とはどんな人なのか考えてみよう

よく就職活動でも言われる自己分析とあります。
これは何かを選択するときの軸だったり、自分のことをわかりやすく的確に伝えるための手法として用いられています。
しかし、大学のでもまったく同じことが行われているのです。
自分はどのような人で、こういうことがしたくて、だから貴大学に入りたいのです!!といった具合にです。

すぐ始められることとして、自分史を作成することです。

小学校、中学校と何をしてきて自分はなにが好きだったのか、どんなイベントが楽しかったのか、はたまたなにもなかったのか。
何か思いつく人は是非その頃を思い出してじゃあどの点が好きだったのか、楽しかった要因はなんだったのかと、少し深ぼってみてください今後何をするのかというヒントになります。
後者である、なにもない場合、どうしてこれまでの生活で刺さるものが何もなかったのかを考えてみてください。
自分で決定するということが少なかったのではないでしょうか?
もしくは単純にそのような機会に恵まれていなかったのかもしれません。
どちらにしろ、自分の意思を介入させ、何かをやってみようと決意することが大切です。
そこから自分は何に刺さるのかを発見する糸口になるはずです。

2-2. フィールド探し:自分が本気を出せる環境とは

総合型選抜(AO入試)では何かの領域で結果を出した人ほど評価されます。
それはその人の「想い」を実現するため行動しているのだと評価されるためです。
大学に入学後も想いのためにしっかり勉強、研究してくれるだろうと判断できるわけです。
では、領域で結果を出すという結果以前に、高校入学してからはその「領域」を探すことから始めると良いかもしれません。
これは決して、ボランティアといった課外活動だけを指すのではなく、部活や委員会、あるいは授業でもいいと思います。
それがどのような集団なのかというよりもその中でどのような役割を果たし、結果を出せたのかが重要になってきます。

その領域を探すために1歩目として以下の3つを実践してみてはいかがでしょう。

①先生に進路相談をしてみる。

先生とは家族以外では一番身近な社会にでられている方です。
世の中でなにができるのか、またどのような領域があるのか相談してみてください。

②大学の先輩に会ってみる

知り合いがいるという前提ですが、高校にもOBOGの連絡先が残っているところも多いので学校に問い合わせて見てください。
大学とはどのような場なのか何ができるのか大雑把に話すことで自分の活動のヒントになるはずです。

③目の前のことに本気で打ち込んでみる。

上記の通り、これは課外活動に限りません。
部活をしているならそれを本気でやってみて大会で結果を出してみたり、委員会に入っているなら仕事を圧倒的にこなしてみるなどでも初めの1歩としては文句ありません。
むしろそこから段々と問題だったり、自分に刺さる部分が見えてくるはずです。

「どうして練習しているのに成果がでないのだろうか」
「仕事がうまくいかないな、ましてやこの組織に少し違和感を感じる」

などと思えるようになればそれを改善できるよう試行と修繕を繰り返して見てください。
それが改善された時の達成感やプロセスの中で自分の好きなことや過程が見えると思います。

3. 最後に

総合型選抜(AO入試)とは決してなにかすごいことを成し遂げたり、芸を持っていなければならないといったわけではありません。
何度も申し上げる通り、「想い」に向かってどう行動してきてのかということにつきます。
成果は結果でしかありません。
ですが、もちろん総合型選抜(AO入試)にも向き不向きがあると思います。
自分と向き合う中で、勉強することの方が好きだと気付ければ一般入試に切り替えるといったことも自分を実現させるための立派な選択だと思います。
ただ総合型選抜(AO入試)のための対策とは考えず、自分の想いの実現のための時間だと捉え、みなさん是非実践してみてください。

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