中央大学法学部のチャレンジ入試(総合型選抜入試)の受験を考えているのですが、どのように対策をすればいいでしょうか。
中央大学の特別入試は、学部・学科ごとに様々な入試制度が用意されています。この記事ではその中でも、法学部のチャレンジ入試(総合型選抜入試)の概要や対策ポイントをご紹介します。
※以下の内容は、2022年度入試の情報を掲載しています。
入試内容に関する情報は変更になる場合がありますので、必ず大学公式の入学試験要項を合わせてご確認ください。(参考:中央大学HP)
1.法学部チャレンジ入試の内容
中央大学法学部チャレンジ入試(総合型選抜入試)は、次の内容で実施されます。
■中央大学法学部チャレンジ入試の募集部門について
リーガル部門...法曹、企業法務、市民活動等の法的な分野での活躍をめざす学生
パブリック部門...国、自治体、メディア、NPO 等の公共的な分野での活躍をめざす学生
グローバル部門...国際機関、国際的企業、NGO 等のグローバルな分野での活躍をめざす学生
■中央大学法学部チャレンジ入試の募集人員ついて
法律学科 15名
国際企業関係法学科 5名
政治学科 10名
※注意点
- 各学科の募集人員は、3つの部門を合わせた人数です。
- 志望出来るのはいずれか1学科1部門に限られます。
- 他の入試制度や本学他学部、他大学との併願が認められています。
■中央大学法学部チャレンジ入試の出願資格について
※出願資格の詳細については、必ず公式Webサイトを確認してください。
以下の①~④の全てに該当すること。
- 法律学・政治学を学ぶうえで必要な知識・学力を有し、それを基礎として社会問題等に対してすぐれた思考力、判断力を有する者。
- 関係者とコミュニケーションを図りながら、協働して問題解決を図る姿勢と能力を有する者。
- 将来、リーガル部門・パブリック部門・グローバル部門のいずれかにおいて社会及び自己の未来を切り拓く夢を持ち、その夢に挑戦する意欲と能力のある者。
- 上記の夢を実現するために、これまで意識的に学修に取り組むとともに、課外の活動(ボランティア活動、地域活動、学術・文化芸術活動等、正規の教育課程のほかに実施した活動)に積極的に取り組み、すぐれた成果を挙げる等卓越した経験と実績を有する者。
■中央大学法学部チャレンジ入試の一次選考について
一次選考は、出願書類による書類審査になります。
出願書類
- 志願者経歴書
- 調査書
- 自己アピール書
- 出願する部門を念頭に置いて、あなたの性格と強み・弱みを説明してください。(800字以内)
- 出願する部門を念頭に置いて、あなたがこれまでに実践してきたこと(課外活動を含む)を具体的に記載し、そこからあなたが何を得たかについて説明してください。(1,000字以内)
- 出願する部門の最近(過去5年程度)の課題や出来事を取り上げて、あなたが問題だと思う点を説明するとともに、考えられる政策や対応策を提案してください。(1,000字以内)
- 志望理由書
- 出願する部門に即して、将来、あなたが実現したいことや実行したい業務・プロジェクト等について具体的に説明してください。(1,000字以内)
- 「私の夢」を実現するために、中央大学法学部で何を学び、どんな学生生活を送りたいと考えているか、実現可能性に留意して具体的に説明してください。(1,000字以内)
- 自己アピール書課題と志望理由書課題の付属資料【任意】
自己アピール書課題1や志望理由書課題2に記載された内容を裏付ける書類(氏名が記載された新聞、賞状、パンフレット等)がある場合のみ、所定用紙2枚以内に収まる範囲で提出できます。 - 推薦書【任意】
- 外国語外部検定試験の証明書【任意】
■中央大学法学部チャレンジ入試の二次選考について
二次選考は試験場で実施され、「講義理解力試験」と「面接試験」の2つが実施されます。
①講義理解力試験
45分程度の講義の後で 75分間の論述形式の筆記試験を行います。講義の内容理解と意見が問われます。
2021年の問題は以下の通りでした。
- 「税は社会の会費」とはどのような意味か。70字以内で述べなさい。(15点)
- 公共財の性格である「非競合性」および「非排除性」について、100字以内で説明しなさい。(20点)
- 税の公平に関する「利益説」と「能力説」について、85字以内で簡潔に説明しなさい。(15点)
- 250字以内で、所得税と消費税の特徴と、どちらが優れているかについてあなたの考えを述べなさい。(50点)
②面接
1名ずつ、15分程度の個人面接が行われます。
2. 中央大学法学部チャレンジ入試の一次選考(書類審査)の対策ポイント
二次選考の「講義理解力試験」と「面接試験」についつい目が行きがちですが、書類選考をクリアすることがその前提条件になります。
ここからはその書類選考を突破するために気を付けるべき点を述べていきます。
・社会科学の幅広い分野に関心を持ち、知見を深めよう
法学部チャレンジ入試では、単に社会科学に対する知識だけでなく、多面的なスキルが評価の対象となります。論理的な思考力、判断力、コミュニケーション能力に加え、読解力や文章力、批判的思考力、そして社会や自然環境への深い理解力が代表的です。
このため、普段から多様な資料やメディアに触れ、幅広い問題意識を持ち続けることが重要です。また、志望学科に関連する教授の著書や論文に目を通し、専門的な知識を深めることも有効です。自己アピール書においては、具体的な課題や出来事を取り上げ、問題点に対する政策や解決策を提示することが求められます。出願する部門に対する広範囲かつ深い知識を有し、独自の視点から解決策を見出す力が入試成功の鍵となります。
・具体的に、実現可能な将来像を描こう
志望理由書では、将来実現したい業務やプロジェクトについて具体的に説明する必要があります。大切なのは、自分の夢や目標が具体的かつ実現可能であることを示すことです。また、中央大学法学部で学びたい内容や送りたい学生生活が、自分の将来のビジョンとどのように結びつくかを詳細に説明することも求められます。
4W1Hを意識して、誰が、いつ、どこで、何を、なぜ、どのように行ったのかを明確にすることも有効です。
3. 中央大学法学部チャレンジ入試の二次選考(「講義理解力試験」と「面接試験」)の対策ポイント
二次試験では講義理解力試験と面接が行われますので、その形式に合わせた対策を行う必要があります。
・提出書類を振り返ろう
面接でのコミュニケーションは、一次選考で提出した書類の内容を前提として進んでいきます。
面接中に尋ねられた質問には、(事実関係に関するものなら特に)素早く的確に答える必要があります。もしその内容が提出書類と矛盾していたら、面接官に「一貫性がない」と判断されかねません。
提出時点で自分が考えていたことを思い出し、書類に書いた内容と相反さない言動を心掛けましょう。また、書類を丸覚えで話すのでなく、不足している内容を補いながら丁寧に説明しましょう。
このようにして、一貫性のある言動ができるように提出書類を活用しましょう。
・論理性を意識しよう
講義理解力試験では、法学や政治学などの社会科学分野の基本的な知識が問われるため、事前に関連する入門書や教材で基礎を固めるべきでしょう。また、この試験は単に情報を理解するだけでなく、その情報に基づいた意見や主張も求められるため、論理的に考え、論述する力を鍛えることが重要です。
オンラインのコンテンツでもいいので、普段から「講義内容を要約し、自分なりの意見をまとめる」練習を行っておくことが効果的です。
4. まとめ
ここまで、中央大学法学部のチャレンジ入試についてお話ししてきました。
入試は一次選考と二次選考に分かれていますが、それぞれに照準を合わせて適切な対策を行ってください。
検討を祈ります。
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これらを通して、志望校である中央大学から「欲しい」と言わせる総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)の対策が可能です。
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