中央大学文学部自己推薦入試の対策法をプロが伝授

中央大学文学部自己推薦入試の対策法をプロが伝授

中央大学文学部の自己推薦入試の受験を考えているのですが、どのように対策をすればいいでしょうか。

中央大学の特別入試は、学部・学科ごとに様々な入試制度が用意されています。この記事ではその中でも、文学部の自己推薦入試の概要や対策ポイントをご紹介します。

※以下の内容は、2022年度入試の情報を掲載しています。
入試内容に関する情報は変更になる場合がありますので、必ず大学公式の入学試験要項を合わせてご確認ください。(参考:中央大学HP

1. 文学部自己推薦入試の内容

中央大学文学部自己推薦入試は、以下の内容で行われます。

■方式について

外国語型
専攻適性型 ※注意点

  • 両方式の併願、志望専攻の併願も不可
  • 他の入試制度や本学他学部、他大学との併願は可能
  • 国文学専攻・英語文学文化専攻、ドイツ語文学文化専攻、中国言語文化専攻、東洋史学専攻、西洋史学専攻、社会情報学専攻、および教育学専攻は【専攻適性型】の募集はありません。

■募集人員について

【外国語型】

各専攻:若干名
2021年度は165名が志願し、60名が合格しています(倍率:2.75倍)。

【専攻適性型】

フランス語文学文化専攻:4名
日本史学専攻:5名
哲学専攻:3名
社会学専攻:15名
心理学専攻:4名
学びのパスポートプログラム:10名

※「学びのパスポートプログラム」は、2021年度から中央大学文学部に新設されたコースで、プログラム担当教員と相談しながら、13の専攻を横断的に自由に学修し、最終的に卒業論文/卒業課題研究に取り組むプログラムです。

■出願資格について

【外国語型】

2年以内に取得した外国語検定試験の点数が必要となります。
ここでは英語に絞ってお伝えします。

  1. TOEFL iBT 57以上
  2. TOEIC L&RおよびTOEIC S&W(IPテストを除く) 合計1410以上
    ※TOEIC L&RのスコアにTOEIC S&Wのスコアを2.5倍したスコアを足した合計
  3. TEAP 270以上
  4. IELTS 4.5以上
  5. 英検準1級以上
  6. GTEC 1070以上
  7. ケンブリッジ英語検定 B1 Preliminary(PET)以上または4技能CBT Linguaskill153以上

【専攻適正型】

フランス語文学文化専攻:美術館等でのボランティア経験ないし教育普及プログラム等に継続的に参加した体験を持つ者

日本史学専攻:日本史Bを履修し、日本史学を学修する基礎学力を有する者、もしくは、日本史研究に深い意欲があり、高校時代に日本史学・日本考古学に関する活動に積極的に取り組んできた者

哲学専攻:高校時代までに、文学書、哲学書等の豊かな読書経験を持つ者

社会学専攻:社会学を学びたいという意欲が特に強く、合格後に入学を確約できる者

心理学専攻:心理学に強い関心を持ち、心理学に関する多くの読書経験やボランティア等の経験を持つ者

学びのパスポートプログラム:学問領域を横断する多方面の内容に関心を持つ者

■一次選考について

一次選考は、出願書類による書類審査になります。

出願書類

  • 志願者経歴書
  • 調査書
  • 志望理由書
  • 外国語外部検定試験の証明書
    ※【外国語型のみ】
  • 小論文
    ※【外国語型】のフランス語文学文化専攻と、【専攻適性型】の志望者のみ

    〈各専攻の小論文テーマ〉

    【外国語型】
    • フランス語文学文化専攻
      学習したフランス語を今後どのように生かしていきたいと考えているのか述べなさい。
      そしてその目的に照らして、今後自分のフランス語学習をどのような方向に導いていこうと考えているかを述べなさい。(4,000字程度)
    【専攻適性型】
    • フランス語文学文化専攻
      美術館における活動を通じて得たものについて論じなさい。(8,000字程度)
    • 日本史学専攻
      日本史学を学ぶことの意味について、次の図書の内容を踏まえて論じなさい。(3,000字程度)
      藤木久志『刀狩りー武器を封印した民衆』(岩波新書、2005年)
    • 哲学専攻
      今までに読んだ哲学書について論じなさい。(3,000字程度)
    • 社会学専攻
      (1)自己推薦文:「自分がなぜ当専攻に入学するにふさわしいか」これまでに行ってきた各種の活動、学習・研究の実績、成功や失敗の体験等を具体的に提示しながら、客観的に自らを分析した自己推薦文。(1,000字程度)
      (2)学習・研究計画:「入学後にどのような問題・対象(社会現象等)について主に取り上げて学習・研究するつもりか」プロジェクト演習等で研究したい問題・対象について具体的に述べ、どのような学習を行いながら、どのような調査等を行うつもりか。そしてその途上にはどのような困難が予想され、困難にはどのような対処を考えているか。これらの点を含む具体的な学習・研究計画。(1,000~1500字)
    • 心理学専攻
      科学的な根拠を提示している心理学の本(2冊以上)を取り上げ、その長所と問題点について論じなさい。(3,000字程度)
    • 学びのパスポートプログラム
      大学を卒業するときに、学びのパスポートプログラムを通じてどのような力(能力等)を身につけたいのか、これまでの経験や学習を振り返りつつ、今後どのような大学生活を送る計画があるか、具体的に述べなさい。(2,000字程度)

■二次選考について

二次選考は試験場で実施され、「外国語試験もしくは専攻別試験」と「面接試験」の2つが実施されます。

①外国語試験もしくは専攻(プログラム)別試験

外国語試験60分もしくは専攻別試験90分で行われます。
外国語試験はテキストや映像、講義を受講後、その内容に関する試験問題を解いたり、ディスカッションを行ったりします。
専攻別試験では、映像や資料、講義を受講後、その内容についての論述試験を行います。

②面接

1時限目に外国語試験を実施している専攻では、面接で外国語を使用する場合があります。
心理学専攻および学びのパスポートプログラムでは、ディスカッション形式の集団面接が行われます。
社会学専攻は、面接と併せてグループワークが行われます。

2.文学部自己推薦入試の対策ポイント

ここからは、そんな文学部自己推薦入試のポイントについてご紹介します。

外国語の外部検定試験は早期に取っておこう

外国語型で受験する場合、外国語検定に向けた学習と、出願書類作成に向けた学習を、3年生になってから両立することは非常に大変です。出来るだけ2年生までに外国語外部検定を取っておくことをお勧めします。外国語に自信のある方は、二次試験でも外国語能力を活かすことができるので、高いスコアに向けて挑戦したいところです。二次試験に向けても、日頃から難易度の高い英文や映像に多く触れ、早く読み、話すことが出来るようにしておくことが効果的です。

研究活動や実践的な活動を早くから行っておこう

事前提出資料も、量、質ともに重く、志望分野に本当に興味があるか、自分で探求を進めているかを問われる内容です。志望理由書では、これまでの自分を分析し、なぜその学問に興味があるのか、大学で何を学びたいか、卒業後に大学の学びをどのように活かしたいかをそれぞれ具体的に、一貫性を持って書くことが求められます。志望分野への好奇心や、探求・実践の経験がない状態で書くことは難しいです。よって、3年初期までに、志望分野について本や論文を元に自分で調査研究をしたり、関係する活動(ボランティア活動やワークショップなど)に参加するなど、活動をたくさん行っておきましょう。

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