日本大学での学校推薦型選抜で小論文が受験科目にあるのですが、塾や学校では十分なサポートをしてくれません。
専門の塾も検討しているのですが、独学でやろうと思えばできるものでしょうか?
小論文の実力は、本来自主練でこそ養われるもの。
他人の協力が必要になるのは、その努力が正しい方向性かどうかを判定する「評価」のタイミング。
1. 最大の手本は、すぐ身近にある
まず小論文とは、どのようなものだとお考えでしょうか。自分の意見を論理的に述べた評論の文章。だいたいこれくらいの理解があればいいでしょう。では、これの理想のかたち、模範解答はどこにあるでしょうか。
もちろん、参考書の解答例や、塾や学校の先生が作った回答も素晴らしいものです。でも、わざわざ苦労してそんなものを探さなくても、近くの図書館にある本を借りてくれば、それが模範解答です。
わかりやすく言ってしまえば、出題されそうなテーマに関して、こうした本を読み漁り、それを自分の中で整理し、上手くまとめたものを指定字数内で書き起こせば、それで十分合格ラインの点数がもらえるでしょう。
2. やってはいけない順番
逆に、こうした「お手本」を読むことなく、いきなり問題に手をつけ、自分の考えを書き出そうとするのは、もっとも避けるべき順序の勉強です。それは、極端な例えをするなら、今まで一度も見たこともやったこともないスポーツを、ルールもわからずとりあえず始めてみるようなものです。
たしかにそのやり方は楽しいかもしれませんし、「やってる感」は出るでしょう。でも、「やってる感」があるだけです。実力の向上という点から見れば、おそろしく非効率なやり方をしてしまっています。
そうではなくて、まずはお手本を見てみる。最初はどれも同じに見えるかもしれませんが、見比べているうちに、筆者によって書き方や文体が――スポーツで言うならプレースタイルが――みな少しずつ違うことに気づくでしょう。
その中で自分に合っていそうなものを選んで、その人の書いた本を読み込み、それに似せて書くようにすればいいのです。もちろん、丸々真似をするのはいけませんが、小論文のテストは持ち込み不可ですから、おそらくどんなに頑張ったところで、自分のオリジナルな部分も出てしまうでしょう。
また、真似をすることに抵抗があるのであれば、「引用」や「参照」ということにすればいいのです。○○さんの『××』という本にこういうことが書いてあったと述べ、そのうえで自分の意見を付け足すのです。
「引用」や「参照」は大学の先生たちが書く(つまり「小」がつかない)論文でも頻繁に用いられる手法ですから、それを咎める採点者はまずいないと言っていいでしょう。むしろ、「この学生はしっかりと本を読む学生なのだな」と好印象を与えることさえできるはずです。
3. 改善・改良は自分の手で
さて、このようにしてお気に入りの「お手本」をもとに着実に文章力が上がってきました。ここでようやく実践練習です。問題集や過去問を解き、実力試しをしてみましょう。ここまでちゃんと読書経験を積んできていれば、自分でも納得のいく文章が書けるようになっているはずです。
では、書き上がった文章はどのように採点すればいいでしょうか。やはり、採点は第三者にやってもらう必要があります。このときばかりは、塾や学校の先生、あるいは外部の添削サービスなどを頼りましょう。
ですが、注意をしてほしいのが「見直し」の仕方です。添削をしてもらうと、赤ペンでいろいろな書き込みが加えられているでしょう。もちろんそれも非常に有用なアドバイスです。
しかし、そちらに目を向けるまえに、まずは自分自身で自分の回答を読み直してみてください。少し日を置いて読み直すと、自分の回答をある程度客観的に見られるようになっています。すると、書いているときには気づかなかった、「文章として変なところ」や「説明の仕方がまずいところ」が浮かび上がって見えてきます。
それを自分で添削するのです。他人に正解を教えられてそれを確認しても、なかなかそれを自分のものにして、次の問題に生かすところへまでは持って行けません。でも、自分で気づき、直せた誤りなら、それを教訓にするのはずっと容易になります。
したがって、第三者には「評価」のみを任せ、修正は自分で行なうというのが、小論文の勉強の理想です。
さて、こう見てきてわかるとおり、小論文の勉強は、そのほとんどを独学で行なうことができます。自分でできること・自分でやるべきことは自力で頑張り、他人の力が必要なところで、適切に他人を頼る。それができれば、あとはもう、何も言うことはありません。
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