高2の理系のものです。
東京工業大学や早稲田大学の総合型選抜(AO入試)に興味があり、この機会に自分を成長させられることに取り組みたいと考えています。
ただ具体的には決まっていません。
先輩方はどのようなことに挑戦していましたか?教えてください!
理系の総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)に向けてやるべきこととは~高校2年生に向けて~
高校2年生になり、いよいよ真剣に自分の進路を考え始める考える上で総合型選抜(AO入試)や学校推薦型選抜(推薦入試)を考慮に入れる人も多いのではないでしょうか?
一般入試の対策は苦手をなくしたり、得意なところを伸ばしたり過去問やったり......ある程度何をすればいいかはわかりやすいですね。
では総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)どのようなことをやるべきなんでしょうか?
今回は高校1、2年生さらには中学3年生や夏休み前の高校3年生に向けて総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)を受験をする上でチャレンジしておくといいよ!ということをいくつか紹介していきたいと思います。
1.そもそも総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)とは?
みなさん総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)についてはどのような印象をお持ちでしょうか?
学力が足りない場合に使う?
一般試験みたいな問題を解かなくて済む楽な入試?
こういったイメージをもっている人も少なくはないでしょう。
しかし一般入試では合格できないから総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)を狙うという考え方は危険です。
指定校推薦等なら別ですが、多くの総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)の場合は落ちる可能性があるため不合格だった場合のリカバリーができる程度の学力がなくてはなりません。
また根本的に総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)を受ける人間が一般入試で入学する人に比べて学力が劣っていていいとはどこにも書かれていません。
むしろ総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)大学で他をリードしていくような存在になることを期待されています。
だったら、全員一般入試だけでいいじゃないかと言われてしまいそうですが、そうでもないのが現在の社会の流れです。
実際、日本の大学の最難関である東京大学が推薦入試、京都大学が特色入試を開始した事は日本の受験界に大きな衝撃を走らせました。
京都大学の山極壽一総長は「京大は研究者を養成するのがミッション。研究者に必要な志を見るために高校時代の学業報告書や大学入学後の学びの設計図を提出させている。」ということをおっしゃっています。
また、早稲田大学がAO・推薦枠の比率を現在の4割から6割に引き上げる計画であるという発表も世の中を騒がせました。
早稲田大学の鎌田薫総長は「理想的には、総合型選抜(AO入試)や学校推薦型選抜(推薦入試)も含め、大学に入るまでの十数年間、その人がどう成長してきたか、これから何をやるかを全人的に評価できる入試制度を実施していきたいと考えている。もちろん、マークシートで非常に優れた成績を取るのも一つの能力。そういうものを排除するのではなく、それ以外の優れた能力や学習意欲を持った人たちにも来てもらいたい。」という考えがあるようです。
今、京都大学と早稲田大学の例を見ましたが、両校共通して言えることは一般入試で入学してくる学生とは異なる能力を持った人材が欲しいということです。
大学が偏差値で選ばれる時代から個性を競い合う時代へと変化してきていると言えるでしょう。
2.学力の3要素
それでもやっぱりAO・推薦合格者は一般入試入学者より学力が劣るのではないかと懸念されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし文部科学省が取り組んでいる高大接続改革で「学力の3要素」全てを入試で見ることが求められています。
学力の3要素とは
- 基礎的・基本的な知識・技能の習得
- これらを活用して課題を解決するための思考力・判断力・表現力など
- 主体的に学習に取り組む態度
のことを指します。
各大学には、学力の評価方法をアドミッションポリシーや募集要項で明示することが求められるようになっておりAO・推薦だから学力が劣っているということはありません。
また、早稲田大学広報課の情報では各入試での入学者数や学部による違いはあるものの、「入試形態別で入学者のGPAを調査すると、本学の学部全体で最も成績が良い層はAO型入試・指定校推薦入試で入学した学生である。」という事実もあります。
世の中が、従来の詰め込み型教育ではやっていけない多様性に満ちたものに変化してきていることがその背景にあると言えるでしょう。
3.オススメの科学技術系イベント
それでは実際理系のAO・推薦入試受験に当たって、どんなことをやっておけばいのか?どういうことを今の多様な社会は求めているのか?を考えていきましょう。
ここで列挙するイベントはあくまで例で世の中には様々なイベント、競技会があります。
この記事を読んで少しでも気になった人は自分で積極的に探して見てください。
a. 国際科学技術コンテスト系のイベント
これは科学技術推進機構が主催する一番ポピュラーなイベントです。
皆さん一度は「数学オリンピック」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
実は数学以外にも、化学、生物、物理、情報、地学、地理、科学など様々な分野があります。
これらの予選会である程度の成績をとると様々な大学のAO・推薦の受験資格が得られる場合があります。
情報オリンピックを例に挙げると
- 東京工業大学推薦入試 理学院の応募資格:情報オリンピック日本代表選手
- 早稲田大学理工系3学部 特別選抜入試「情報オリンピック入試」受験資格:本選Aランク者
- 慶應義塾大学総合政策学部・環境情報学部・理工学部 AO入試1次選考免除:本選Aランク者
- 東北大学理学部・工学部 特別入試(科学オリンピック)出願資格:本選Aランク者
- 立命館大学生命科学部 AO入試出願資格:本選Aランク者
- 筑波大学情報学群(情報科学類・情報メディア創成学類)国際科学オリンヒピック特別選抜出願資格:本選Aランク者
- 国際基督教大学 AO入試Bカテゴリー出願資格:本選Aランク者
- 会津大学推薦入試出願資格:本選Aランク者
- 関西大学総合情報学部AO入試【活動実績評価型】第1次試験合格:本選Bランク者以上
- 広島大学医学部 AO 入試応募資格、東洋大学総合情報学部自己推薦入試(資格取得 者入試)応募資格:予選成績優秀者
- 東京理科大学理学部第一部数理情報科学・応用物理学科・化学科・応用化学科SSE推薦入学出願資格:予選成績優秀者
- 中央大学理工学部数学科&情報工学科自己推薦入試応募資格:予選成績優秀者
- 東京女子大学現代教養学部AO入試2次選考小論文免除:予選成績優秀者
- 東邦大 学理学部各学科へのAO入試1次選考免除:予選成績優秀者
- 専修大学ネットワーク情報学部へのAO入試応募資格:予選成績優秀者
といったところです。
b. アイディアコンペ
アイディアコンペはいろいろな団体が企画しており様々な内容がありますが、建築学系、芸術系に進みたいと考えている高校生にはオススメです。
参加者も少ないものの場合、真剣に取り組めばSSHではない一般の高校の人でも賞をとるチャンスはたくさんあるので、ぜひ自分にあったものを探して見てください。
AO・推薦入試の時に必ず自分の強みとして使えるはずです。
c. 青少年のための科学の祭典
理科や数学あるいは科学技術といった分野の実験や工作を一同に集めて来場者に楽しんでもらうイベントです。
地方予選もあり全国大会もあるという大きな祭典ですが、夏休みの自由研究等を対外向けに発表できるチャンスなので、自由研究やって終わりじゃつまらないという人にはとてもおすすめです。
d. ELCAS
京都大学主催の毎月第1第3土曜日を使って京都大学の中で多岐にわたる分野の講義を受け7~8人のグループで実験や演習を行うものです。
少しでも早く大学生気分を味わいたいという人にはとてもおすすめです。
4.終わりに
繰り返しになりますが総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)は一発芸入試ではありません。
大学でどんなことを主体的に学びたいのか考えながら日々を過ごしていただけると総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)で大学に合格することができるはずです。
没個性的にならないよう、積極的に自分の興味のある分野に関するイベントに参加していきましょう。
今回の記事が総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)の一助となれば幸いです。
モチベーションアカデミアは、「総合型選抜(AO)入試」に真正面から挑む塾です。
「対話型授業」を通して明確な志望理由を形成し、面接や小論文試験、集団討論に重要な思考力と表現力を養います。
また人材開発の専門家であるモチベーションアカデミアの講師から指導を受けることで、自らを律し・計画的に目標を達成する力・モチベーション高く挑み続ける心が育まれます。
これらを通して、志望校に「欲しい」と言わせる総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)の対策が可能です。
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