高卒認定でも、総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)は受けられるの?

AO入試(総合型選抜)基本のキ
高卒認定でも、総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)は受けられるの?

娘は高校には進学せずに、現在自宅で学習を行なっています。
本人は大学進学を希望しており、総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)も検討したいと思っているのですが、総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)の受験資格はあるのか、受験したとしても不利になってしまうのではないかなど、不安があります。

高卒認定試験を受けて大学入試に挑戦しようとされている方の中には、「本当に大丈夫だろうか」「不利になったりはしないだろうか」と、不安に思われている方も多くいらっしゃることと思います。
この記事では、高卒認定で総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)は受けられるのか、また受験に向けてどんなことを心掛ければ良いのかについて、ご紹介したいと思います。

1.高卒認定でも、総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)は受けられることが多い!

結論から言えば、高卒認定を持っている方でも、かなり多くの大学で総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)を受験することができます。

指定する高校の在学生が推薦される「指定校推薦」など、高卒認定を持っている方が出願できない入試形態もありますが、「公募推薦」や「総合型選抜(AO入試)/自己推薦」であれば、多くの大学で出願することができます。

各大学は、入試形態ごとにその概要をまとめた「募集要項」を毎年公開しますが、募集要項に必ずある「出願資格」の項目の中に、次のような条件が書かれていることを確認してみてください。

高等学校卒業程度認定試験に合格した者(旧大学入学資格検定に合格した者を含む)

ただし、「公募推薦」と「総合型選抜(AO入試)/自己推薦」では、少し事情が異なります。

「公募推薦入試」とは、一般的に高校の学校長の推薦によって出願資格を得る入試形態ですので、高卒認定をお持ちの方が公募推薦入試を受ける場合には、学校長の推薦をもらう必要があります。
具体的には、現在高校在学中の方であれば、在学している学校の学校長の推薦をもらう、また、高校を中退された方であれば、在籍していた学校長の推薦が必要になります。

一方で、「総合型選抜(AO入試)」や「自己推薦入試」の場合は、学校長の推薦をもらう必要がないため、出願資格さえ満たせば自由に出願することができます。

また、学校推薦型選抜(推薦入試)の多くでは、調査書(内申書)の提出が求められますが、高卒認定をお持ちの場合は、その成績を代わりに提出することになります。

ちなみに、高卒認定試験の成績は、A~Cの3段階で評価されますが、実際の点数とは次のような対応関係があります(実際の点数を知ることはできません)。

  A評価:80点以上
  B評価:60~79点
  C評価:合格点~59点

2.「高卒認定だから不利になる」ことはない!

さて、受験できることが分かったとしても、気になるのは「高卒認定では、受験で不利になってしまうのではないか」という点かもしれません。

これもハッキリしておきたいと思いますが、総合型選抜(AO入試)や学校推薦型選抜(推薦入試)において、「高卒認定だから」という理由で不利になることはありません。

募集要項に書かれてある「高校卒業(見込)」も、「高卒認定試験合格」も、どちらも「同等の出願資格」として定められています。

ですから、「高卒認定試験合格」だからといって、それを理由に不利になることは絶対にありませんので、ご安心ください。
(もしあるとすれば、それは「不正な入試」ということになってしまいます)

高卒認定をお持ちの方であっても、志望大学の総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)で求められている人物像に合致し、合格の基準を上回ることができれば、問題なく受験をパスすることができます。

3.高卒認定で総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)に合格するための対策ポイント

「高卒認定」だから総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)で不利になることはないとはいえ、高卒認定での受験を目指す方だからこそ、こんなところに気をつけて対策を行いたい!というポイントがありますので、ご紹介したいと思います。

高卒認定試験では、できるだけ高い得点を目指そう!

特に学校推薦型選抜(推薦入試)の受験を考えていて、成績の提出が求められる入試形態を志望している場合は、高卒認定試験で、できるだけ良い得点をとることを目指しましょう。

これには、受験で有利になるよう、成績面での評価を少しでも押し上げたいという意図もありますが、同時に、高卒認定試験に向けた勉強の中で、論理的に思考する力を鍛え、各分野の知識・教養を身につける、という大事な目的もあります。

総合型選抜(AO入試)でも学校推薦型選抜(推薦入試)でも、小論文や面接といった場面で論理的な思考力や各分野の知識が問われることは言うまでもありません。
ですから、成績面自体が直接評価されることの少ない総合型選抜(AO入試)の受験を検討するとしても、入試に臨む上でのいわば「基礎体力」を身につけるという意味で、少しでも高い得点を取れるよう、学習にも力を入れてみてください。

将来の目標を見定めて、今自分が何に時間を使うべきか考えてみよう!

これは、総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)に臨む上で一般的に必要になることでもありますが、自分の将来目標・計画を見定めた上で、それに向けて自分は今どんなことに時間を使うべきなのか、考えながら動いてみましょう。

特に総合型選抜(AO入試)では、受験する生徒が将来どんなことを成し遂げたいのか、そのためにこれまでどんなことを学び、どんな経験をしてきたのかなど、「あなたがどんな人なのか」そのものが評価の対象になります。

ですから、将来の目標について考えることも必要ですし、その将来の目標に向かって、
「なぜ高卒認定を受けることを選んだのか」
「教科の学習以外に、どんなことに取り組んでいるのか」
など、自分の人生の歩み方に目を向ける必要があります。

もちろん、やむを得ない事情で高卒認定を目指している方も、多くいらっしゃることと思います。
それでも大切なのは、「高卒認定を受けざるを得なくなった状況の中でも、私は今自分の将来に向かってどんなことを頑張っているのか」ということです。

時間の融通が効きやすいという方もいるでしょう。
その利点も活かしつつ、自分のこれからに思いを致して、様々な学びや経験に果敢に挑戦してみてください。

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モチベーションアカデミアは、「総合型選抜(AO)入試」に真正面から挑む塾です。

「対話型授業」を通して明確な志望理由を形成し、面接や小論文試験、集団討論に重要な思考力と表現力を養います。
また人材開発の専門家であるモチベーションアカデミアの講師から指導を受けることで、‎自らを律し・計画的に目標を達成する力・モチベーション高く挑み続ける心が育まれます。
これらを通して、志望校に「欲しい」と言わせる総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)の対策が可能です。

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