青山学院大学文学部の自己推薦入試の受験を考えているのですが、どのように対策をすればいいでしょうか。
青山学院大学の自己推薦入試は、学部ごとに様々な入試方式が用意されています。その中でも文学部では、学科ごとにそれぞれ適合した人材を迎え入れることを目的として、「自己推薦入試」を実施しています。この記事では、そんな文学部自己推薦入試の対策ポイントをご紹介します。
※以下の内容は、2022年度入試の情報を掲載しています。
入試内容に関する情報は変更になる場合がありますので、必ず大学公式の入学試験要項を合わせてご確認ください。(参考:青山学院大学HP)
1. 文学部自己推薦入試の内容
青山学院大学文学部自己推薦入試の実施内容は、次の通りです。
・各学科の募集定員
学科ごとに定員が設けられています。
- 英米文学科:約30名
- 史学科:約15名
- 比較芸術学科:約8名
・出願資格
- 《英米文学科》
- 次のA~Eのいずれかの資格を取得している者
- 英検 準1級以上
- TOEIC Listening&Reading 730点以上、Speaking 130点以上、Writing 140点以上
- TOEFL iBT 68点以上
- TEAP(4技能) 300点以上
- IELTS(Academic Module)オーバーオール・バンド・スコア 5.5以上
- 《史学科》
- 以下の①または②のいずれかに該当する者
①高校における評定平均が4.0以上である者
②高校における評定平均が3.8以上で、かつ「世界史B」または「日本史B」の評定が4.5以上である者 - 《比較芸術学科》
- 以下の3点すべての要件を満たす者
①高校における評定平均が3.8以上であること
②高校における「外国語」の評定が4.2以上であること
③高等学校における「世界史B」または「日本史B」の評定が4.2以上であること
・一次選考(書類選考)の内容
文学部自己推薦入試の一次選考は、出願時に提出する書類を総合的に判断して合否決定されます。また、学科によって課される内容が大きく異なりますので、間違えないよう注意して下さい。
■主な出願書類
- 《英米文学科》
-
- 入学願書
本学志望の動機・理由、入学後の計画・目標について記述。
- 入学願書
- 《史学科》
-
- 志望動機・理由書(1200字以内)
本学科への志望理由、入学後の学習計画、目標の3項目を記述。 - 入学者選抜課題(2000字以内)
歴史に関するテーマについて論述。
- 志望動機・理由書(1200字以内)
- 《比較芸術学科》
-
- 志望動機・理由書(1500字以内)
本学科への志望理由、入学後の学習計画、目標の3項目を記述。 - 入学者選抜課題(2000字以内)
芸術に関するテーマについて論述。
- 志望動機・理由書(1500字以内)
・二次選考の内容
一次選考に合格した人は、試験場での二次試験に進みます。二次試験は、各学科に関するテーマに基づいた筆記試験及び小論文・筆記試験と面接が実施され、その結果と出願書類の内容を総合的に判断して合否が判定されます。
- 《英米文学科》
-
- 小論文(60分間)
英文を読み、英語と日本語の両方で文章を書く形式。 - 面接(英語および日本語で実施)
- 小論文(60分間)
- 《史学科》
-
- 筆記試験(90分間)
歴史分野の学力を問う論述。「歴史に関する史料」または「歴史に関する英文」のいずれかを選択し、問題に答える小論文形式で出題。 - 面接
- 筆記試験(90分間)
- 《比較芸術学科》
-
- 筆記試験(90分間)
芸術に関する基礎知識を問う筆記試験。 - 面接
- 筆記試験(90分間)
2. 文学部自己推薦入試の対策ポイント
ここからは、そんな文学部自己推薦入試のポイントについてご紹介します。学科によって提出課題・試験内容が異なるため、学科ごとにポイントを説明していきます。
- 《英米文学科》
-
自己PRの「差別化」戦略を練ろう
英米文学科では、一定の英語スコアが求められており、また二次試験でも英語で小論文や面接が行われることから、英語能力の高い人が集まってきます。その中で競争に勝ち抜くことを考えると、英語能力を身につけた過程や、プラスアルファでの努力など、周りとの「差別化」を図っていくことが重要です。「過程」ということで言えば、海外経験がある人はその経験について、また海外経験がない人でも、むしろ国内にいながらどのように英語を身につけたのかは、PRのポイントになるでしょう。
入学後の「専門課程」を見据えて準備しよう
英米文学科には、「イギリス文学・文化」「アメリカ文学・文化」「グローバル文学・文化」「英語学」「コミュニケーション」「英語教育学」の6つの専門課程が存在します。さらに、これら6専門課程からどれか1つを、1年生のタイミングから選ばなくてはなりません。そのため、入試では、どの専門課程に進みたいと考えているのか、そこでどんなことを学び、どんなことを身につけたいのかを説明できる必要があります。「英米文学科」という単位よりさらに掘り下げて、具体的にどんな学びをしたいのか考えましょう。
- 《史学科》
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さまざまな文献にあたり、知見を深めよう
提出書類の一つである入学者選抜課題では、参考文献の書き方が指定されており、さまざまな文献にあたった上で、自分の考えを論述にまとめることが期待されています。参考文献の書き方など基礎知識はしっかり身につけた上で、さまざまな文献にあたり、自分の知見を広げましょう。とはいえ、執筆する際は、参考文献の内容に引っ張られすぎないことも重要です。参考文献は自分の意見を「補強」するものとして利用し、あくまで自分自信の意見をメインに書きましょう。
「歴史をどう活かせるか」という視点でも考えを深めよう
歴史に関して正確にかつ論理的に記述できる力は前提として求められますが、それと同等に、文学部史学科では、歴史と現代がどのように繋がっているのか、そして歴史が未来にどう活かせるのかを導き出せる思考力がある人材が求められています。歴史に関する知識をつけることは必須ですが、それだけでなく、現代社会のさまざまな問題を歴史の側面から考察するなど、歴史を活用した分析という視点でも考察を深めましょう。
- 《比較芸術学科》
-
自分の「専門領域」を定め、専門性を磨こう
比較芸術学科の入学者選抜課題では、「美術」「音楽」「演劇映像」の3つの芸術領域の中から1つを選択した上で、選択したものに関する記述を行う必要があります。また、選択した芸術領域に関して、具体的な作品や作者を挙げながら課題を作成していかなければなりません。そのため、比較芸術学科の自己推薦に挑戦するということが決まった段階で、自分自信の「専門領域」を決めて、より多くの専門知識を蓄えておくことで、合格に近づくことができるでしょう。
「芸術が好き」だけでなく、芸術を「学問」として捉えよう
比較芸術学科を志望する皆さんは、何らかの芸術分野への興味関心が高い人が多いかと思いますが、単に「芸術が好き」で「知識が豊富である」だけではなかなか合格は難しいでしょう。大学に入ってからは、芸術を「学問」として学ぶことになります。それも踏まえ、例えば「芸術とは何か」という哲学的視点や、「芸術の社会的意義」という社会学的視点など、さまざまな「学問的視点」で芸術を捉えることをおすすめします。まずは入門書を読んでみるのも良いでしょう。
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「対話型授業」を通して明確な志望理由を形成し、面接や小論文試験、集団討論に重要な思考力と表現力を養います。
また人材開発の専門家であるモチベーションアカデミアの講師から指導を受けることで、自らを律し・計画的に目標を達成する力・モチベーション高く挑み続ける心が育まれます。
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