英語の長文問題で時間が足りない!長文読解の苦手を解消するには?

英語学習のポイント
英語の長文問題で時間が足りない!長文読解の苦手を解消するには?

英語の長文問題が苦手です。読むのに時間がかかってテストでは時間が足りなくなってしまいます。
速読や長文問題を解くコツやおすすめの勉強方法が知りたいです。

「黙読」できるスピードは「音読」のスピードと同じ。まずは、「音読」から鍛えよう。

1. 音読と黙読

少し、抽象的なところから話を始めましょう。私たちが使う言語というものは、そもそも「音声」言語として誕生しました。文字が生まれたのはその後です。

私たちがどのように言語を習得するかに目を向けても、この順序は変わりません。私たちは、まず「話し」そしてその後で「読み書き」を覚えます。

小学校に入ったとき、まずどのように「言葉」を習うでしょうか。きっと、「音読」をしたはずです。低学年の教室からは、教科書を「音読」する元気な声が響いています。

それが、高学年になるにつれて「黙読」をするようになっていきます。このように、学習の順番を見てもわかる通り、「黙読」というのは実は非常に高度な技術なのです。

また、次の点にも注目しなくてはなりません。すなわち、「黙読」をしている最中にも、頭のなかでは「音声」として読み上げている、ということです。

頭のなかで、まったく音を響かせずに(たとえば、この文章を)「黙読」してみてください。きっとできないはずです。つまり、「黙読」とは、「声に出さない音読」なのです。

実際、難しい文章を読むときには、大人でもボソボソと小さい声を出しながら「音読」して理解しようと悪戦苦闘するものです。みなさんにも、そのような経験があるのではないでしょうか。

2. 読解速度=読み上げ速度

以上のことを踏まえると、次のように言うことができるでしょう。「文章読解の速度は、それを音読する(できる)速度に等しい」

たとえば、私たちは日本語の(平易な)文章なら、かなりのスピードで音読することができます。

一方で、英語となるとどうでしょうか。学校で、教科書の音源を聞くとき、あるいはリスニングの問題を解くとき、「スピードについて行けない」と感じることも多々あると思います。ですが、それはネイティブからすれば、いたって平均的な(もしくはちょっとゆっくりめな)スピードなのです。

そのレベルのリスニングについて行けない人が、それ以上のスピードで読み上げることができるでしょうか。ましてや、音声の助けを借りられない「黙読」ともなれば、難しいのはあたりまえです。

さて、そうだとすると、「英文を読むスピード」を、ひたすら長文を読み続けることで上昇させようとするのは、あまり効果的ではないということにはならないでしょうか。

もっとも、長期的に見ればその効果は絶大です。しかし、それは何年、あるいは何十年と経験を重ねてからたどりつける境地であって、初学者にも等しい日本の中高生が、すぐに効果を実感できるような方法ではないのです。

まずは自分の英語力が、ネイティブの小学生レベルにすぎないことを認めましょう。そして、その段階に見合った学習を選択するべきです。

そこでもっともおすすめしたいのが「シャドーイング」。英語の音声を流しながら、それに重ねるかたちで自分も同時に(あるいは一瞬遅れて)読み上げるという方法です。

ここで注意すべきは、「自分がギリギリついて行けるスピード」で練習をするということです。

余裕で読み上げられるスピードで練習をしていても効果は薄いですし、かといってぜんぜんついていけないスピードでやっても練習にはなりません。

ギリギリついて行けるスピードで練習をし、そのスピードになれてきたら、少しずつスピードを上げていけばよいのです。

その時に便利なのが、再生速度を変更できる音楽再生アプリです。パソコンでも、スマホでも、無料のツールが出回っています。

それを使って、教科書の音源やCD付きの長文教材などを、シャドーイングしていくと、みるみるうちに読み上げる速度が上がっていきます。

その練習を重ねた後で、あらためて文章の長文に当たってみてください。きっと、今までよりもすらすらと読み進められることに、ビックリすることでしょう。

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